ジ語録 #2 あ~ちゃんのアドリブ力

こんばんは。フリー作家のジゴロ田中です。

前回のnoteでも書いたように今回のPerfumeのツアーに計6ヶ所参戦しました。そこで思ったのが、Perfumeのお笑い力が高いということです。今回は、あ~ちゃんのアドリブ力について紹介します。

かしゆかの誕生日の福岡公演にて。
Perfumeのライブでは、会場のお客さんを客席ごとに大きく3つに分けて声出し合戦をする「チーム分け」というものがある。
例えば、あ~ちゃんが「ジ」と言ったら、上手サイドのお客さんが「いえーい!」と声出し、「ゴ」と言ったら、下手サイドのお客さんが声出し、「ロ」と言ったら、センターのお客さんがと声出し、「田中」と言ったら、全員で声出すといった感じです。

その声出しの言葉は、すべてあ~ちゃんが決めており、ファンはもちろん、スタッフも、メンバーですら何を言うかは知らない。
要は、アドリブなんです。この日もいつものように、あ~ちゃんがある言葉を言ってからそのエリアにいるお客さんが一斉に声を出す予定だったのですが、会場のマリンメッセ福岡は、アリーナとスタンドの距離が非常に近く、縦長の会場で3つに分けたエリアがちょっとわかりずらくて、一斉に声出しが出来ず、ゆっくりなウエーブみたいになった。(イメージしてください!)
それを見たあ~ちゃんが、

「トゥ、トゥ、トゥ、トゥ、トゥトゥトゥトゥトゥ」と欽ちゃんの仮装大賞の得点が上がっていく効果音の形態模写をしだした。
その後、合格音も模写もした後に、自ら欽ちゃんのモノマネをして、すかさずのっちが参加者になって、即興コントを始める。
同じパターンで、かしゆかが参加者になる。かしゆかは、のっちと差別化するために「お母さんが観に来てて」と合格して泣く参加者になる工夫をしてた。最後にあ~ちゃんが「合格して顔がイッっちゃてる子供」と題して子供の参加者に憑依し、ギリギリの顔ではしゃぐ子供のモノマネをするコントをした。
色々あってようやく本題のチーム分けに。
最初のチームは、「か!」
「か・し・ゆか!」
だなと誰もが思った。ところが、あ~ちゃんの口から放たれた言葉は、
「そ!」
「そ」?・・・まさか!!
最後のチームは、「う」!
全員で「仮装大賞!」で声出し。

これ、始めは「かしゆか」でチーム分けをしようとしてたと思うんですよ。
けど、この仮装大賞のくだりがあまりに盛り上がったので、「仮装大賞」にアドリブで変更したんですよ。
MCは、用意した言葉もあるので、段取りがあるから、アドリブで変えるのは勇気がいることやと思います。
あ~ちゃんは、持ち前のパフォーマンス力と舞台数の多さとキャリアで、アイドルとしてはトップクラスのアドリブ力を身につけてるんですよ。

当時、「サマソニ」でPerfumeのパフォーマンス中、近くで雷が落ちて、お客さんがざわざわしていた時も、

「雷よりも大きな声出していこーぜ!!」

と危険な状態にいるにもかかわらずアドリブでお客さんを煽った。
さすがに危険なので、中断をしたが、持ち時間を1時間半も過ぎているにもかかわらず、アドリブで「チョコレイト・ディスコ」を披露した。

あ~ちゃんの恐るべきアドリブ力。
Perfumeを支える原動力の1つだと改めて今回のツアーで認識したのでした。


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