見出し画像

「毎日新聞というのかい贅沢な名前だね。今からお前の名前はデマだ」

森元首相、現在は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長とお呼びしたほうがいいでしょう。首相在任時も失言で批判されましたが、久しぶりに大きく報じられました。

若い方はご存じないかもしれませんが、2000年に「Who are you ?捏造報道」というのがあったんですね。

首相在任時、ビル・クリントン大統領と対面した際、

「フーアーユー(あなたは誰?)」と挨拶してしまった。すると大統領は「アイム・ヒラリーズ・ハズバンド(ヒラリーの夫です)」と答えると、森さんも「ミートゥー(私もです)」と返答したというものです。

例えば中学校あたりの英語テキストのコラムでステーキを注文しようと「アイアムステーキ」(Iam steak)といって大笑いされたと。そんなジョークが紹介されていました。これはbe動詞の用法をジョークで解説しています。ま、この手の英語ジョークはよくあるものです。

「フーアーユー発言」は当時、一般誌専門紙が「事実」として報道しました。またテレビでも笑い話としてどや顔で話す有名人もいました。当時、森氏に対しては何を言っても許される風潮もあり広まっていきました。

ではこの元ネタは一体、誰でしょうか。毎日新聞記者です。

2004年12月8日沖縄ハーバービュホテルで開催された「琉球フォーラム講演会」毎日新聞論説委員・高畑昭男氏が「フーアーユー」の真相について語っています。

スクリーンショット 2021-02-04 144038

当時フーアーユー発言はかなり反響がありました。政治家としての能力や一般常識を疑われたことは言うまでもありません。しかしそんなデマを「ジョーク」として講演会のネタにする高畑氏も問題だと思います。

このことは森氏の評価とは別問題で、デマでもマスコミにかかれば「事実」になる危険性を孕んでいます。

フーアーユーから随分、時間が経ちました。当時に比べ新聞部数、テレビ視聴率も激減し、マスコミがネット依存する時代になりました。

そんなマスメディアはネットにすがりつつ、ネット批判に余念がない。またこんなデマを流した毎日新聞が「ファクトチェック」を行っています。もちろん政治家の発言はチェックされるべきだと思いますが、ではマスコミ自身は「反省」や「検証」をしないものでしょうか。逆にないから現在の体たらくという言い方もできますが。

それではご唱和ください。

「毎日新聞というのかい贅沢な名前だね。今からお前の名前はデマだ」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?