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12/29 Palabra del año (4):今年のことば(4)

2023年の今年のことばは「二極化(polarización)」に決まった。

小生の推していた「恩赦(amnistía)」と「ディープフェイク(ultrafalso)」は選ばれなかった(涙)。

「今年のことば」を主催しているフンデウ財団(FundéuRAE)によると、この語は1984年に王立アカデミーの辞書に取り上げられたとのこと。

近年、マスコミ(medios de comunicación)には、社会(sociedad)・政治(política)・世論(opinión pública)・ソーシャルネット上のスタンス(posturas en las redes sociales)といった、様々な二極化が取り上げられたことが、大賞を射止めた理由みたい。

フンデウ財団は、小欄でも3回に渡って取り上げてきたが(25日、27日、28日)、毎年12個の候補を発表する。

マスコミに登場したかどうか(presencia en los medios de comunicación)と、スペイン語圏の社会で話題になったかどうか(debate social en el mundo hispanohablante)が、候補選出の際のひとつの基準(criterio)。

そして、もうひとつの基準が、言語学の視点から(desde el punto de vista lingüístico)、面白い構造(formación curiosa)をしているかとか、スペイン語話者の間で疑問を投げかけるような意味や表記(significado o una escritura que genera dudas entre los hablantes)を持っているかどうか、だそうだ。

こう考えると、今年のことばに選ばれた「polarización」は、まぁ、マスコミやネットでの出現数については、文句のつけようがない。

でも、この語って「言語学の視点から面白い構造」をしてるか(いや、至って普通だと思う)。

それに、「スペイン語話者の間で疑問を投げかけるような意味や表記」をしてるのかしらん。

だったら、小生の推していた「ultrafalso」の方が…。

まぁ、ミニクイ愚痴はこの辺りでお開きにして、大掃除の追い込みをしなくちゃ。

写真は「政治的二極化(polarización política)」のイメージ画像。

赤は「社会労働党(PSOE)」(米国なら「共和党」)、青は「国民党(PP)」の化身がバトルをしている!?

で、米国に置き換えれば、赤の「共和党」と青の「民主党」のバトルということになるか。

ちなみに、歴代の今年のことばたちは以下のとおり(2019年は日本語の「絵文字(のシステム)」が受賞!)。

2013年:escrache
2014年:selfi
2015年:refugiado
2016年:populismo
2017年:aporofobia
2018年:microplástico
2019年:los emojis
2020年:confinamiento
2021年:vacuna
2022年:inteligencia artificial

出典
https://www.rtve.es/noticias/20231227/polarizacion-palabra-del-ano-2023-para-fundeurae/2469936.shtml