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10/5 ニュースなスペイン語 Chinche:ナンキンムシ

日本語では「トコジラミ」とも言って、スペイン語でも「トコ(床)」に相当する「de cama(ベッドの)」が付くことがある。

今、ナンキンムシが大量発生しているらしい。

スペインではなく、フランスでのこと。

パリ(París)で発生中とのことだが、被害はマルセイユ(Marsella)にも広がっているらしい。

とうとうフランス政府は「精神病に陥らないこと(≒気を確かに持っていただきたい(no caer en la psicosis)」との注意喚起を出すことに。

記事にはパリ在住のある女性の談が載っている。

私は公共交通機関では座りません。映画館にもめったにいかないし、極力家に人も招きません(No me siento en el transporte público, casi nunca voy al cine e intento no invitar a gente a casa)。

そして、「もう、気が変になりそうです(Voy a acabar volviéndome loca)」と述べる。

ナンキンムシは専門家によると、フランスではかつて絶滅した虫(Es una plaga que aquí había desaparecido)とのことだが、人々が旅行することで、国際化が進み、このことで再び発生した(pero la globalización, el hecho de que la gente viaje más, ha hecho que se hayan reproducido otra vez)らしい。

スペインでの大量発生の話はまだないが、しかし、ナンキンムシは、シロアリ(termita)、ゴキブリ(cucaracha)に次ぐ害虫(plaga)とのことなので発生と生息のための環境は揃っている。

ところで、トコジラミとの別名の割に、ナンキンムシはシラミ(piojo)っぽくないなと思って、ちょっと、ウィキってみたら、「シラミ目」ではなく、「カメムシ目トコジラミ科」の昆虫らしい。

そう言えば、小生のまわりでは、最近カメムシをよく見る。全国的に大量発生という記事もあるくらい。

先日、自宅の天井を数匹歩いてるのを見た。

カメムシは、ナンキンムシと違い吸血性の虫(insectos hematófagos)ではないから、こちらから、危害をくわえなければ、特段、気にならない。

日本にもフランスからの旅行者はたくさんいるので、恐らく、ナンキンムシもスーツケースなどにくっついて、入国してるだろう。

ナンキンムシの世界的流行は御免被りたい(カメムシと違って、ビジュアルが良くないよな、ナンキンムシは(失礼、人間本位的発言でした…))。

写真はナンキンムシ。フランスからも多く投稿されて、中には、大量に蠢いている写真もあるが、さすがに、自己規制。

それにしても、「うごめく」とはよく考えた漢字。しかし、季節は「秋」ぞ。

ちなみに、パクチー(cilantro)の和名のひとつは「カメムシ草」。パクチー好きの小生が、カメムシの放つあの匂い(香り?)が嫌いじゃない理由(のひとつ)はここにあり?

出典
https://www.rtve.es/noticias/20231004/chinches-francia/2457574.shtml