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4/30 ニュースなスペイン語 He decidido seguir:続投を決意

現地時間の29日午前11時06分、ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)が首相続投の意思を表明した。

今日参考にした記事は時系列(cronología)でサンチェスの会見の前後を追っていて、順次、更新されている。

サンチェスは予定されていた(esperada)会見場に11時に現れ、首相続投という決断に至った思いの丈を述べた。

その中で、

社会のあらゆる分野から、団結と共感を得られたことに心から感謝を申し上げなければならない。私が愛する社会労働党には特に、だ(Lo importante es agradecer de corazón las muestras de solidaridad y empatía recibidas, de todos los ámbitos sociales. En especial a mi querido Partido Socialista)

と述べ、昨日の小欄(https://note.com/jidequin/n/n2d643289b066)でも紹介した大規模集会に言及し、謝意を述べた。

そして、

私の決断に影響を与えてくれた昨日の社会の動きのおかげで、私はやっと自らの決断を皆と共有でき、これを国王に伝えることができた。私はこれまで以上の力を得て、政府の長として、続投を決意した(Gracias a esa movilización social, que ha influido en mi decisión, comparto lo que he decidido, he informado al jefe del Estado: he decidido seguir, con más fuerza si cabe al frente de la presidencia del Gobierno)。

昨日の小欄でもちょっと触れたが、サンチェスは、やはり、昨日の集会の様子を見ていた。

そして、群衆と国会内でのサンチェス支持(apoyo)を確信し、今回の決断に至った。

27日の小欄(https://note.com/jidequin/n/n59c8268e3391)で、サンチェスが下すであろう4つの決断の内、小生は「サンチェスは辞任、内閣は解散しない」と予測していたが大外れ。

内閣からの信任決議(cuestión de confianza)すら得なくても大丈夫だろうと踏んだのだろう。

サンチェスのマッチポンプ的なゴタゴタ劇を、国民党(PP)は「恥さらし(vergüenza)」、「馬鹿にするな(tomadura del pelo)」と酷評。

やれやれ、結局、何ひとつ変わらず、誰の審判も経ないまま、サンチェス政権が、また、動き始めた。

写真は定例会見(comparencia)に臨む、神妙な面持ちのサンチェス。

ところで、過去のいくつかの小欄で、サンチェスが自らの出処進退を明らかにする場を「証人喚問(comparencia)」と訳してきた。

これは完全に誤訳で、正しくは、「定例会見」と訳すべきだった。 

訂正してお詫びすると共に、過去の記事も訂正する。

例の「コルド案件(caso Koldo)」の関係者らを国会に呼びつけて、あれやこれやと質問する場も、今回の会見と同様「comparencia」と言うので、全く誤解していた。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240429/pedro-sanchez-ultima-hora-directo-decision/16080422.shtml