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12/27 ニュースなスペイン語 Palabras del año(2):今年のことば(2)

一昨日の続き。

5.Fediverso

「fedi-」は「連合(federación)」、「-verso」は「宇宙(universo)」のそれぞれ一部(「多様な(diverso)」の一部という見解もあるみたいだが・・・)。こういうのを「混成語」という(「かばん語」ともいう)。

日本語でも「破る(やぶる)」と「裂く(さ)」で「破く」とか「(ジック)」と「(ト)リック」で「(ミスター)マリック」のように語に混成が見られる。

閑話休題。

この語は初めて見たが、「独立性を保ったままネット社会が関わり合いをもつこと(una asociación de redes sociales independientes)」を意味する。

だから、ネットで「いいね(me gusta)」したり、「コンテンツをシェア(compartir contenido)」したりするときに、誰もがお世話になっているシステム。

6.Fentanilo

日本では「フェンタニル」と呼ばれている鎮痛剤で、ケシの成分から合成された(sintético)化合物(=「オピオイド(opioide)」)のこと。

アメリカ合衆国では5分に1人がフェンタニルの過剰摂取で死亡している(Una persona muere cada 5 minutos por sobredosis en Estados Unidos)という。

モルヒネ(morfina)の100倍の鎮痛効果(100 veces más fuerte que la morfina)があるそうなので、まぁ、身体に良い訳がない。

用法用量を守って正しく使いましょう。

7.Guerra

言わずと知れた「戦争」のこと。

ロシアがウクライナに対して「特別軍事作戦(una operación militar especial)」を仕掛けたのが2022年2月24日。

スペインは7月23の小欄でも触れたように、ウクライナを「必要な間はずっと(el tiempo que haga falta)」支援するという立場。

一方、パレスチナ自治区(territorio palestino autónomo)のガザ地区(Franja de Gaza)を実行支配するイスラム抵抗勢力(resistencia islámica)である「ハマス(Hamás)」とイスラエルの間で戦闘が始まったのが今年10月7日。

11 月26日の小欄でも紹介したが、ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)は新首相に就任したとほぼ同時にエジプトに外遊し、パレスチナ国家(Estado de Palestina)の承認(reconocer)を訴えた。

しかし、直後にイスラエルから「誤った宣言(Falsas declaraciones)」と非難された。

ちなみに、guerraから派生したguerrero 「戦士」の女性形「Guerrera」はスペイン女子サッカーの代名詞。

スペイン女子サッカーといえば、8月22日などの小欄でも紹介したとおり、サッカー協会会長(当時)ルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)が合意なきキス(beso sin consentimiento)で話題になってしまった。

8.Humanitario

前項と関わりのある語で「人道的」を意味する。「人道支援(ayuda humanitaria)」、「人道的視点(punto de vista humanitario)」、「人道主義の原則(principios humanitarios)」のような使われ方をする。

写真は「5. Fediverso」のイメージ画像。

まだ、「青い鳥(pájaro azul)」がいた頃のもの。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20231222/fundu-palabra-ano-2023/2469148.shtml