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4/28 ニュースなスペイン語 Falso victimismo:被害者面

表題のスペイン語は直訳すれば「偽りの被害者意識」となる。

国民党(PP)の総書記(secretaria genetal)のクカ・ガマラ(Cuca Gamarra)の舌鋒鋭い演説の中ならなら、まぁ、「被害者面」と訳しても良さそう。

曰く

スペインには希望がある。そして、未来もある。スペイン国民は今、目の当たりにしている連続テレビドラマ小説のような展開とは違う選択肢があることを知っている(España tiene esperanza, tiene futuro y los españoles saben que hay alternativa a esta telenovela que estamos viviendo)。

ガマラは「三文ドラマ」とは言ってないが、まぁ、そう言いたげで、そのドラマの悲劇のヒーローの表情がいかにもわざとらしい被害者面だ、というもの言い。

別にペドロ・サンチェス首相(Pedro Sánchez)の肩を持つわけではないが、妻のベゴーニャ・ゴメス(Begoña Gómez)に捜査のメスが入ろうとしていて、自らの進退に思いを巡らせている(reflexionar)ところを、連続ドラマと言ってみたり、被害者面と言ってみたり……。

それに、国民党党首であるアルベルト・ヌニェス・フェイホ(Alberto Núñez Feijóo)をもうひとつの「選択肢」と位置づけ、次期首相に推すあたりは、全く容赦ない。

しかも、スペイン社会労働党(PSOE)のかつての連立パートナーであったポデモス党(Podemos)が野党からの口撃に対してヒステリックに立ち振る舞っていたことを念頭に、今のサンチェスを「ポデモス化している(podemizarse)」と批判し、次のように述べた。

ポデモスの党首であったパブロ・イグレシアスが失意の中、政治の世界から去って行ったが、彼の亡霊がまだ、今の社会労働党には残っているようだ(Pablo Iglesias salió del Gobierno, salió del Consejo de Ministros, pero su espíritu se quedó allí)。

と、思いっきり、皮肉った。

さてさて、国民はフェイホを新たな選択肢と望むのか、はたまた、サンチェスの続投を望むのか。

明日、全てが明らかになる。

写真は(被害者面(?)の)サンチェス。

出典https://www.rtve.es/noticias/20240426/pp-insiste-falso-victimismo-sanchez-abre-posibilidad-feijoo-alternativa/16078316.shtml