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7/16 ニュースなスペイン語 Primera viaje oficial:初の公式訪問

レオノール王女(Princesa Leonor)が先週の木曜日、ポルトガルに初の公式訪問を果たした。

日本でも佳子内親王が今年5月下旬、ギリシアにひとりで公式訪問を行っているので、何となく、親和性のあるニュース。

今回、ポルトガルがレオノールの外交デビュー(debut)の場として選ばれたのは、同国のマルセロ・レベロ・デ・ソウザ(Marcelo Rebelo de Sousa)大統領とフェリペ6世(Felipe VI)国王との深い親交(la estrecha amistad)が背景にあるらしい。

王室(Palacio de la Zarzuela)からは「レオノール王女にとって、ポルトガルの大統領は叔父のような存在(Es como un tío para ella)」との説明がある程。

レオノールはアドルフォ・スアレス国際空港(Adolfo Suárez Madrid-Barajas)の式典会場(pabellón de Estado)で、見送りの儀(despedida con honores)を受けたのち、ポルトガルへと出発した。

この場にいられるのが、私にとっても、どれほど特別なことかを否定することはできません(No puedo negar lo especial que es también para mí estar aquí hoy)ーー。

10年前にフェリペ6世が国王に即位後(tras la proclamación)、ポルトガルが初の訪問国(primer destino)となったことに言及し、レオノールはこのように述べた。

ポルトガルに到着したレオノールは、まず、同国の文学の父(padre de las letras portuguesas)であり、詩人でもあるルイス・デ・カモンイス(Luís Vaz de Camões)の墓(tumba)に献花(ofrenda floral)する行事に参加した。

この献花は通常、ポルトガルを訪問した国家元首が行う(un acto reservado a los jefes de Estado)ものとされているが、今回の訪問が、国王の長女の歴史に残る訪問(el carácter histórico de la visita de la hija mayor de Felipe VI)になることから、(例外的に)やることになった。

ただし、レベロ・デ・ソウザ大統領は式典には欠席した(aunque sin la presencia del presidente)というから、外交儀礼上の線引きみたいのはあったみたい。

献花の後は、大十字架(la Gran Cruz)を大統領から授与されたり、リスボン水族館(Oceanário de Lisboa)を訪問したりと、リスボンでの公務日程(agenda lisboeta)を着々とこなしていったという。

スペインのマスコミは同じものに言及するのに、異なる単語を使うことをある種の美学としているが、記事でのレオノールの呼び名が多いこと。

まず、当然だが、「王女(princesa)」が使われるが、他にも、

「スペイン王家の継承者(heredera al trono español)」
「ブルボン家のレオノール(Leonar de Borbón) 」
「アストゥリアス国の王女(princesa de Asturias)」
「フェリペ6世とレティシア皇后の長女(primogénita de Felipe VI y Letizia)」

などが使われている。

なお、佳子内親王のギリシア訪問を伝える記事では「princesa(王女)」の称号が付いていた。

また、徳仁今上天皇の長女である愛子内親王にも、同じ「princesa」を付けているので、少なくともの、外国の王室に対しては、継承順位にかかわらず、王室の女性を「princesa」と呼んでるのかしらん(スペインでは、レオノールの妹ソフィア(Sofía)には、王女を指すが、継承順位がより低い「infanta」を付けて区別している)。

写真はレオノール王女(左)とレベロ・デ・ソウザ大統領。

若いながらも、未来の女王の風格や品格がにじみ出ている(ように見える)。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240712/primer-viaje-oficial-princesa-leonor-lisboa-directo/16183115.shtml