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8/14 ニュースなスペイン語 Ejecutivo vs PP:執行部と国民党の対立

8月9日の続報。

1週間ほど前から続く問題である。

10日にエネルギー節約のための措置法(decreto energético)が施行されたのだが、国民党(PP)と同党が統治する自治州(マドリード州、アンダルシア州、ムルシア州、ガリシア州、etc.)が徹底抗戦の構えを崩さない。

中でも、マドリード州は、3日の記事でも紹介したが、「マドリードは(電気を)消さない(Madrid no se apaga)」というスローガンのもと、早々に(desde el principio)、措置法に従わない意向を示した。そして、自治州の権限を侵害している箇所が10項目にも及ぶ(hay hasta 10 cuestiones que invaden competencias autonómicas)として、憲法裁判所(Tribunal Constitucional)に訴訟(recurso)を起こすことを明らかにした。

そして、マドリード州に追従する形で、アンダルシア州、ムルシア州、ガリシア州も訴訟を検討中(están estudiando)だという。ただし、アンダルシア州はできれば、法廷抗争(batalla judicial)は起こしたくない(no quiere abrir)と心中を明かす。

こうした抵抗勢力に対して、政府執行部は憤りを隠せない:

国民党は何の対案も出さず、混乱、不信感、不協和音、ゴタゴタを引き起こしてばかりいる(no hacer propuestas, está generando confusión, así como desconfianza, ruido y crispación)。

そして、ついに、措置法を提案した環境大臣(Minstra de Transición Ecológica)のテレサ・リベラ(Teresa Rivera)は、マドリード州などが措置法に従わない場合、「憲法裁判所での抗争への扉が開く(se abre la puerta a plantear un conflicto ante el Tribunal Constitucional)」可能性に言及した。つまり、執行部も、措置法不履行を理由に、憲法裁判所に提訴することを示唆したのである。

お互い引く気配がない。泥仕合の様相だ。

写真はスペイン国民がいかに「政治的なゴタゴタ(crispación política)」にうんざりしてるかの調査結果。crispaciónは本来は「筋肉が引きつること」だが、口語では、「いらいらさせること、いらいらすること」を表す。まさに、今、措置法を巡って行われてる泥沼の争いも「crispación política」のひとつ。

グラフの1番左側は、ちょっと、見にくいが国民の約80%が政治的なゴタゴタに懸念(preocupante)を示している。🟦が2018年10月、🟥が22年4月の調査結果。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20220813/decreto-energetico-enfrenta-gobierno-pp/2396184.shtml など