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8/21 ニュースなスペイン語 Ronda de consultas:助言聴取会

訳語は全くのねつ造。

日本にもかつて同じような場があったかもしれないが、日本語で何という名称かは分からない。

この助言聴取会は国王(Rey)によって招集され、ここで次期首相の就任(investidura)が決まる。

スペイン時間の21日と22日に開催され、国民党(PP)やスペイン社会労働党(PSOE)をはじめとする計7党の代表が国王の元を訪れ、誰が首相にふさわしいのかなどの助言を進言する。

次期首相(próximo presidendel Gobierno)に相応しいのは、7月末の総選挙で勝利したものの、国会内での支持票がいまいち足りない国民党党首のアルベルト・ヌニェス・フェイホ(Alberto Núñez Feijóo)か?

それとも、

総選挙では国民党に敗れたものの、国会では過半数(mayoría absoluta)を超える支持を得られそうな社会労働党党首のペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)か?

スペイン国憲法(Constitución;Carta Magna)では、選挙で勝った者が首相に選出されなればならないとは規定されておらず(no determina que deba ser candidato el ganador de las elecciones)、単に(simplemente)国会からの支持を得た者(quien logre la confianza del Congreso)とある。

国王フェリペ6世(Felipe VI)にとって、今回で9回目となる聴取会は、上記ふたりのツワモノからひとりを決定しなければならない(decidir)という点で、新たなジレンマ(un nuevo dilema)となると言われている。

聴取会では、獲得議席数が少ない順(en orden de menor a mayor representación)に各政党の代表が国王のもとを訪れる。

21日は10時半から90分刻みでスマール(Sumar) などの少数政党4党、そして、翌22日はボックス(Vox)から始まり、社会労働党、国民党が、それぞれ助言を国王に進言してゆく。

そして、聴取会が終わると、助言をもとに国王は誰を首相とするかを決めるわけだが、もし、首相を決めきれない場合、数日後に新たな聴取会が開催されることになる(En caso de no hacerlo por no tener claro quién pueda sacar adelante la investidura, podría convocar pasados unos días una nueva ronda)。

早ければ、スペイン時間の明日の夜、次期首相が決まる。

写真はフェリペ6世(左)と昨日の小蘭でも取り上げたフランシナ・アルメンゴル(Francina Argonmel)。

下院(Cámara Baja)議長で、社会労働党員でもあるので、サンチェスの首相選出には大きな布石になるかもしれない。

アルゴンメルは聴取会に先立ち下院のメンバーのリストを渡した。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20230818/rey-ronda-consultas-21-22-agosto/2454176.shtml