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7/25 ニュースな英語 Stickers:スタンプ

ラインなどで使うアレである。

小生の大好きなのは、ベタだけど、ブラウン&コニーシリーズ。

「楽しく動く♪ブラウン&コニー」より

スタンプは、スペイン語では「ヴァーチャルシール(pegatina virtual)」ともいう。

この度、プラド美術館(Museo del Prado)が以下のような名画をモチーフとしたスタンプを作成した(一部)。

プラド美術館は今月初め、19のスタンプを発表したが、好評につき(Ante la buena acogida)、さらに12の新たなスタンプを追加発表した。

ただし、今のところ、ヨーロッパ版ラインの「WhatsApp」限定。

人類の感情は時代を通じて変わらず、プラド美術館に収められている名画はこうした感情を比類なき方法で描写しているのです(las emociones siguen siendo las mismas a lo largo de los siglos, los cuadros del Prado retratan esas emociones de forma insuperable)――。

同館の責任者はこのように話す。

小生が好きなのはこれ。

おじいちゃんがケチャップの付いたお肉を食べてるみたいだが、原画はフランシスコ・デ・ゴヤ(Francisco de Goya)の『我が子を食らうサトゥルヌス(Saturno devorando a su hijo)』。

オリジナルは連作「黒い絵(Pinturas negras)」の一部だが、スタンプはそんな暗黒さは全くない。

巨匠たちの西洋画をシンプルな線のデザインで表現するのは、Z世代に歩み寄るための美術館側の戦略(Convertir obras maestras de la pintura occidental en dibujos de trazo simple es una estrategia museística para acercarse a la generación Z)だという。

サトゥルヌスのスタンプは、メッセージの中の残酷さ(atrocidades)に言及するのに使用できる、というプラド側の説明は、まぁ、分かる。

しかし、スタンプのメリットは他にもある。

ユーザー側で本来は無かった解釈を新たに付与でき(resignificarse)、例えば、猛烈に腹が空いた時(tenemos un hambre tremenda)に使っても良いだろうし、夏休みが始まり、言うことを聞かない子どもたちに対して、親たちの頭によぎるコト(lo que se le pasa por la cabeza a unos padres)を表しても良い、という(オソロシヤ)。

プラドによれば、このスタンプはとてもインパクトがあり(bastante impactante)、どことなくユーモラス(tiene su gracia) ということもあり、大変、使い勝手が良い(está funcionando muy, muy bien)とのこと。

写真は小生のもうひとつのお気に入り。

ゴヤ作『ガスパール・メルチョール・デ・ホベジヤーノスの肖像(Retrato de Gaspar Melchor de Jovellanos)』がオリジナル。

どの時代もヒトは意気消沈(melancolía)する。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240724/stickers-del-museo-del-prado-llevan-emociones-obras-arte-a-redes-sociales/16195124.shtml