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3/11 ニュースなスペイン語 Goku Pérez:ゴクウ・ペレス

8日、鳥山明が亡くなったという一報が入った。

日本国内で報道されるのはもちろんだが、国外からも続々と追悼メッセージが届いている。

例えば、エマニュエル・マクロン仏大統領(Emmanuel Macron)が、鳥山の作品を「友情と忠誠の価値観を何世代にもわたって刻んできた遺産」とするメッセージを日本語で送ったと報じられた。

日本人があまり頻繁に取り上げられることのないスペインのメディアでも、追悼記事が載っていた。

鳥山の死が洋の東西を問わず大きなインパクトがあったことの現れだろう(そう言えば、松本零士が亡くなった時も、追悼記事が出たっけ(昨年2月21日の小欄)……)。

ところで、鳥山の代表作のひとつ、『ドラゴンボール(DRAGON BALL)』の主人公「孫悟空(Son Goku)」について、かつて、ふと、ネットで調べたことがあった。

そんな中、小生が偶然出会ったのがタイトルに上げた人物である。

もう2年も前の記事なので、ちっとも「ニュースなスペイン語」ではないのだが、漫画の登場人物の名を持つ人が実際にいることをしり、大変、びっくりしたのを覚えている。

男性は名をクリスティアン・ゴクウ・ペレス・ガラルサ(Cristian Goku Pérez Galarza)という。

メキシコ人の青年だ。

TikTokなどのSNSで自らの名前が「悟空」であることを明かした当初から、それが本名(nombre real)なのかという疑義がでていた。

そこで、ペレスが公開したのが、以下の選挙権証明(INE)だった。

ちょっと不鮮明だが、まあ、「Goku」の文字が見える。

ちなみに「Gokú」というアクセント付きの表記もネットには出ているが、正式には付かないようだ。

小生は、正直言うと、ドラゴンボールを見てないので、ゴクウにはそれ程、愛着はないのだが、キラキラネームが盛んな日本でも、まぁ、まず見ない名前だ。

小生は、鳥山の漫画では、むしろ、『Dr.スランプ アラレちゃん(Dr. Slump Arale)』の世代なので、ちょっと、ウィキに公開されているスペイン語版のキャラクター(personaje)一覧を見てみた。

概ね、日本語と一緒。

ただ、「チビル(写真)」は「Chivil pipi」とある:

まぁ、「デビル(devil)」のもじりだから、「Chibiru」じゃない方が良い。

また、pipi(幼児語:「おしっこ」)が付くのが、何気なく説明的で面白い。

小悪魔なので、別名に「Chiquidiablo」ともある。

他にも「ニコチャン大王(写真)」は「Rey risita」だ:

「risita(risa:「笑顔」+ita(縮小辞)」が「ニコニコ」を表す工夫。

そして、何より、幼い頃の小生が大好きだった「うんちくん(写真)」は、「Caca rosa(「ピンクうんち」の意)」となっていた。

主人公のあられが、これを枝でつつく時「ツンツン」と言うが、ウィキではこれを「ツンツンとする(le hace "Txun, Txun")」となっていた。

それにしても、スペイン語だと、どうやって発音するか分からないが、まぁ、何となく通じるのかなぁ。

鳥山とほぼ同時期に旅立った声優Tarakoの演じる「まる子」も、小生は好きだった。

兎にも角にも、小生の青春の一部を成している鳥山とTarakoの冥府を祈りたい。

アーメン。

写真はゴクウ・ペレス。

ちなみに、現在もいろいろなSNSで活躍してるが、鳥山の死に際して、TikTok上でメッセージも出していた。

出典
https://www.chilango.com/ciudadania/otros-ciudadania/goku-perez-el-saiyajin-mexicano/