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6/26 ニュースなスペイン語 Clarisas:クララ修道女

実はずっと気になっていたが、よく分からないことが多く、手が付けられなかった問題のひとつ。

多分、これから、もっと面倒なことになるかもしれないので、今のうち、分かるところだけでも整理しておこう。

カスティージャ・イ・レオン州のブルゴスにあるベロラド聖クララ修道院(Monasterio de Santa Clara de Belorado)の修道女10名が今月初め、カトリック教会と1ヵ月以上揉めに揉めた結果(más de un mes de tensión)、ついに、教会から破門宣告(excomunión)を受け、数日以内(próximos días)に修道院を退所しないと、法的手段に委ねることになる(lo pondrán en manos de la Justicia)と、大司教(arzobispo)が最後通告を出したというのが概要。

修道女たちは教会を分断しようとした罪(el delito de cisma)で破門宣告を受けていて、これは、21世紀のスペインでは未だ前例がない事態だという(un hecho sin precedentes en la España del siglo XXI)。

そもそも修道女たちは、なぜ、カトリック教会と揉めていたのか。

どうも、修道院の売買にかかわる金銭の動きの中で、修道女らにある種の不信感が募ってゆき、その結果、修道女たちの方からカトリック教会を出てゆく決定(decisión de abandonar la Iglesia)を下したらしい(が、この辺りの事情は、後で、もう一度、しっかり読み直さないと・・・)。

今回の騒動の中で、今後注目することになりそうなのが、一部報道で「エセ司教(falso obispo)」とまで表現されている、パブロ・デ・ロハス・サンチェス・フランコ(Pablo de Rojas Sánchez-Franco)という人物(写真)。

サンチェス・フランコは自称、神聖ローマ・ゲルマン帝国(Sacro Imperio Romano Germánico)と大スペイン王国(cinco veces Grande de España)の公爵(duque imperial)であり、選帝侯(príncipe elector)であるらしい。

選帝侯とは、昔、世界史の教科書に出てきた、懐かしい響きだが、簡単に言うと、君主を選ぶ権限を持った貴族のこと。

まぁ、そんじょそこらの諸侯とは違い、ちゃんと由緒正しい貴族様ということなんだろう(多分)。

そんな、サンチェス・フランコ自身も2019年7月にカトリック教会を破門になっている身(un católico excomulgado)なので、まぁ、上の肩書も含めて、只者ではなさそう。

サンチェス・フランコとうってかわって、タイトルにもあげた、この度、破門宣告を受けたクララ修道女たちは、その笑顔も含め、何と無邪気で、いたいけな・・・。

喝ッ!!!

サンチェス・フランコが修道女たちを騙したとは、(まだ)どこにも書いてないぞよ!!

いやはや、斜め読み程度の情報だけで判断すると、安易な先入観にがんじがらめになって、真実を見失う。自戒しないと。

また、続報を出そう。

写真は破門宣告を受けたクララ修道女たち。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240624/arzobispo-burgos-insta-religiosas-excomulgadas-abandonen-monasterio-belorado-proximos-dias/16160111.shtml など