4/7 ニュースな英語 Midjourney:ミッドジャーニー
3月31日の記事で、ローマ教皇フランシスコ(Francisco)が気道感染症(infección respiratoria)のため、ローマ市内の病院に入院したと書いた。
幸い、翌日には「私はまだ生きてますぞ(Aún estoy vivo)」と言って、病院を退院したという。
そんなわけでローマ教皇のその後が気になったので、グーグルで写真を漁っていたら、あろうことか、次のような画像が検索に引っかかった:
首から大きな銀の十字架を下げ、白いアノラックパーカー(chamaca blanca)に身を包んだ教皇がさっそうと歩きだそうとするーー。そんな風に見える。
入院前は杖(bastón)や車いす(silla de rueda)の補助なしでは、歩くのもやっとだったのに、一体、どんな手術を受けたら、1日にして、こんなに若返るのか、とも一瞬思ったが、もちろんフェイク画像(imagen falsa)だ(もし、教皇がこんなに風になったら、あと50年は引退なんかしなくても良さそう)。
しかも、ひと昔の素人が面白半分に作った合成写真というレベルではなく、最新の人工知能(inteligencia artificial)を駆使した、画像作成ソフト「ミッドジャーニー」が創造したものらしい。
「midjourney」「francisco」と検索すると、まぁ、随分とファンキーな教皇が出てきた。
こちらは、さすがに行き過ぎ感があるなぁ。Tik Tokによって拡散された映像のようだ。
まぁ、でも、実に楽しそうに踊ってるご様子で、もし現実なら、教皇もさぞかしご満悦だろう。
ミッドジャーニーにからかわれたのは、実は、ローマ教皇だけでない。
ドナルド・トランプ前大統領もまんまとエジキとなった。
大統領経験者が起訴(imputado)されるという前代未聞の事態に、ジャーニー君がインスピレーションを刺激されたのかどうかは定かではないが、まぁ、出てくる、出てくる。
下のように、トランプ前大統領が警察官にもみくちゃにされながら逮捕される画像とか、
やつれて、何だか、髪の毛もすっかりコシがなくなったマグショット(逮捕後に撮影される被疑者の写真)まで。
一連のフェイク画像は、ミッドジャーニー社が今年の3月初旬に打ち出した最新バージョン(última evolución)を使って作成されたものらしい。
この最新バージョンは25枚までの画像なら無料で(gratuito)作れることができたという。
しかし、悪ふざけ画像の拡散(viralización)対策のためか、結局、月額10〜60ドル(約1300〜7890円)を支払っての使用となってしまった。
写真はミッドジャーニーが作った人間のようなキツネ(zorro antromorfo)。
最新バージョンでは、有名人や存在しない人の創造に力を入れた(se fortaleció la creación de las personas famosas y de los humanos ‘que no existen)という。
記事では、ミッドジャーニーの創作を「フォトリアリズム(fotorrealismo)」とも呼んでいる。
現実(真実?)を超えた世界を描く技法のことらしい。
現実を超えるべく奔走したサルバドール・ダリ(Salvador Dalí)もびっくり(か、それとも、フォトなんちゃらを鼻で嘲笑ってるか)!?。