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10/7 ニュースなスペイン語 Konjac:コンニャク

今日は、政治でも火山でもコロナでもない記事だ。

「しらたき」を「ほとんど味のしないカロリーのない麺(fideos sin calorías que no saben a nada)」と紹介してある。言い得て妙だ。この後に「それとも味あるの?(¿o sí?)」とカッコ付きで補足がある。

パスタを「イタリアの女王(reina de Italia)」と呼んでいる記事では、しらたきを食べたことがある者なら、「女王には到底かなわないことはすぐわかる(saben que a la reina de Italia es imposible hacerle sombra)」と述べている。しかし、今、スペインで注目され始めている、としている。

記事では、コンニャクが中国原産で、その花がその形状から「悪魔の舌(lengua del diablo)」と呼ばれていること、地下茎(cormo)から、固いゼラチン状のもの(gelatina firme)を得ることができると紹介。

コンニャクの、あのプルンプルンの感触が「悪魔の舌」だと思っていたが、記事によれば、どうも違うらしい。

のちに日本や韓国に渡り、そこで麺の形(forma de fideo)、麺を結んだもの(nudos de fideos)に「しらたき (shirataki)」と名前が付くと説明。「小さい肉団子状(pequeñas albóndigas)」にしたり、「四角い塊(un bloque)」にしたりするという。前者は「玉こん」だ。それから、昆布 (algas)やお出汁(caldos)、それに「辛いソース(salsas picantes)」や「甘味 (edulcorantes)」をかけて食されるとある。 「甘味」は「寒天」と混同しているか・・・?

アジアの国々でコンニャクが評価されるのは、その食感(la textura)という。

そして、コンニャクは「ダイエットに使われ(usando en dieta)」、そして、麺や米の代わりに、「良心の呵責を感じず(sin remordimientos) 」食べることができる。これは、まるで「炭水化物を食べること(comer hidratos de carbono)」が、何かの「犯罪(un crimen)」や 「大罪(un pecado)」を犯しているかのように感じる人には朗報、というわけだ。

その一方で、コンニャクの弊害についても言及している。

コンニャクから抽出される「グルコマンナン(glucomanana)」という繊維(fibra)は水を含むと、膨らみ(hincharse)、満腹感をえられるため、「食欲抑制系サプリ(suplemento saciante)」に使われる。

が、あまりにも膨れ上がり過ぎると、グルコマンナンを含む錠剤(pastilla)、カプセル(cápsula)、顆粒(polvo)は、少なくとも、250mlの水で飲まないと、喉(garganta)、食道(esófago)、腸(intestino)を詰まらせる(asfixia)か傷める(obstrucción)危険(peligro)が潜在的(potencial)にあるらしい。

日本の文化がどのように紹介されるかを知るには、こういう記事は最適だ。

写真は「しらたき」のパック。「100グラム当たりたったの7カロリー」、「低カロリー、無脂肪、無糖、100%植物性、低塩、グルテンフリー」と魅力的なことばが並べられている。