見出し画像

5/7 ニュースなスペイン語 Incendio forestal:森林火災

スペインでは6月くらいから本格的な(!?)山火事シーズンが始まる。

今年に入って、すでに、1万4000ヘクタール以上が焼失したという(En España ya se han quemado más de 14.000 hectáreas)。

1万4000ヘクタールというのは、あの、分かるようで、イマイチ小生には実感のわかない例えで言うならば、東京ドーム2994個分だそうな(ちなみに東京ディズニーランド換算だと、274個分……)。

まぁ、実感は中々わかなくてもとてつもない面積がわずか4ヶ月で焼失したということだろう。

毎年の月ごとの火災による焼失面積(superficie)をヘクタールで表したグラフがある。

初めて見たが、中々、分かりやすい。

左上の凡例によると、一番小さい赤丸が1万ヘクタール、一番大きい赤丸が10万ヘクタール、その中間の赤丸が4万ヘクタールを表している。

今年は4月の段階で昨年よりは若干少なそう。

自治州別に見てみると、カンタブリア州が、現在のところ、8700ヘクタールを焼失しトップをひた走る(Cantabria es la que más hectáreas quemadas registra, en torno a 8.700)。

一方、昨年と比べ、バレンシア州のアリカンテとカスティージャ・イ・レオン州のブルゴスはこの時期の想定値より7倍増えたとのこと(son siete veces más de lo esperado para este momento del año)で、記事では、最も痛手を被った地域(las provinbias más afectadas)と紹介されている。

また、以下に見るように、今後、24時間以内に火災が起きる危険(riesgo de incendios)についての予測(previsión)も出ている。

水色が危険性は低い(bajo)、次の緑が普通(moderado)、黄色が高い(alto)、オレンジがとても高い(muy alto)、赤が超危険(extremo)。

5段階の内、3つが「高い」系というのが怖いが、まぁ、これがスペインの実情なんだろう。

主に地中海沿岸、中でも、カタルーニャ州とカナリア諸島州では、とても危険と超危険が目立つ。

熱々のフライパンのイメージが強いアンダルシア州は、まだ、今のところ、危険性が低いのが、ちょっと意外。

スペインでは、2月6日(https://note.com/jidequin/n/n88305882f211)や4月16日(https://note.com/jidequin/n/nc1b8cb74591e)の小欄でも紹介したように、今年に入って、いろいろな分野で、負の記録が更新されそう。

ここに山火事の負の記録が加わるか…。

写真はスペインのどこかの山火事。

記事には上位261ヶ所の火災のデータが出ているが、場所や焼失面積などに加えて、原因(causa)も出ていて、ほとんどは「情報なし(sin información)」だが、中には「焚き火(hoguera)」や「意図的(intención)」が混ざっている。

意図的というのは、つまり、放火(pirómano)の可能性。

ちなみに、この4ヵ月で焼失した面積14000ヘクタールというのは140平方キロメートルなので、Wikiなどで調べてみると、例えば、千〇県の木〇津市(139.0㎢)だとか、神〇〇県の川〇市(143.0㎢)とか、大〇府の〇市(149.8㎢)など聞いたことがある、中規模な市が、ほぼ、丸ごと消えたことになる。

こちらの方が、よほど、実感がわくが、しかし、縁起も悪いので、伏字にしておく。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240416/incendios-ultima-hora/16014106.shtml