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6/3 ニュースなスペイン語 Primera mujer presidenta:初の女性大統領

今回はメキシコのお話し。

メキシコでは、全国で2万0367の議員職(cargos en disputa)を決める史上最大規模(las elecciones más grandes de su historia)の投票が2日、行われた。

今回、小欄で取り上げたのは、メキシコ史上初の女性大統領が誕生するかもしれないことが、ほぼ確実視(casi con toda probabilidad)されているため(とは言っても、ラテンアメリカ全体で見れば、女性大統領・首相はさほど珍しいことではない)。

記事の引き写しになるが、この度の選挙の顔ぶれを紹介しておこう。

1人目は、次期大統領の最有力候補であるクラウディア・シェインバウム(Claudia Sheinbaum)だ。

シェインバウムは、本欄でも時々紹介したアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドル(Andrés Manuel López Obrador(通称は頭文字を取った「アムロ(AMLO)」)現大統領の後継者(sucesora)と目されている人物。

'アムロ'の率いる国民再生運動党(Movimiento Regeneración Nacional(こちらは最初の2文字を取って、通称「モレナ(MORENA)」と呼ばれている))と複数の政党による選挙同盟(coalición electoral)「共に歴史を作ろう(Juntos Hacemos Historia)」が推す候補だ。

エンジニア(ingeniera)であり、首都メキシコシティの元知事(exjefa)は現在、61歳。

黒髪(morena)ということもあり、名実ともに「モレナ」だ。

世論調査(sondeos;encuestas)によると、直近の数週間(últimas semanas)ではやや勢いを落としたものの(ha perdido ventaja)、国民の約50%が投票するだろう(50% de intención de voto)と考えられている。

2人目はショチル・ガルベス(Xóchil Gálvez)。

ガルベスも対抗馬のシェインバウムと同じ61歳で、工学を修了している(ingeniería de formación)。

世論調査によれば、30%前後の得票率(una intención de voto que ronda el 30%)が見込まれていて、治安改善(con la mejora de la seguridad por bandera)を掲げている。

ガルベスは、先住民コミュニティ(comunidades indígenas)や社会的弱者marginada;vulnerables)と直接的に関わってきた(conexión;trabajo directo)経験をどこまで活かせるか。

なお、ガルベスの名「ショチル」は、メキシコの先住民言語のナワトル語(náhuatl)で「花」を意味する。

3人目の候補、今回の候補者の中では38歳で最年少(el más joven)のホルヘ・アルバレス・マイネス(Jorge Álvarez Máynez)。

新しい政治(nueva política)を掲げ出馬したものの、8.5%の得票も難しい(no supera el 8,5% en intención de voto)とされ、絵に描いたような泡沫候補。

事実上、先に見たふたりの女性候補による一騎打ちとなり、アルバレス・マイネスの奇跡が起こらない限り、メキシコの次期大統領は女性となるだろう(Salvo que se obre un milagro para Álvarez Máynez, la próxima presidenta de México será una mujer)との予測だ。

写真は6年前、66%の支持を得て大統領となったロペス・オブラドル。

小欄では昨年12月8日などで取り上げたが、ロペス・オブラドルはスペインとの交流を「休止(pausa)」すると宣言していて、フェリペ6世(Felipe VI)に過去の戦争責任について謝罪を求めるなど、あまり、良好な関係ではなかった。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240529/candidatos-elecciones-mexico-cara-cruz-canto-misma-moneda/16106771.shtml