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11/12 ニュースなスペイン語 Amancio Ortega:アマンシオ・オルテガ

アマンシオ・オルテガが動いた。

オルテガはカスティーリャ・イ・レオン州(Castilla y León)出身の起業家(empresario)。アパレルメーカー「ザラ(Zara(スペイン語では「サラ」と発音する))」の親会社「インディテックス社(Inditex)」の創業者であり、総資産680億ドル(約7兆7000憶円)の、堂々たる億万長者(millonario)だ。

そのオルテガがこの度、石油会社(petrolera)レプソル社(Repsol)が保有する、サラゴサ(Zaragoza)にある風力発電所(parque eólico)デルタ(Delta)の株式の45%を獲得したとのニュースが飛び込んできた。

アパレルの帝王が今度は、いよいよ、本格的な、再生可能エネルギー(energía renovable)事業に乗り出す。

石油も価格が上昇している一方、再生エネルギーへの関心が高まりつつある今、好機をうかがっていたのだろう。

レプソル社によると、デルタの時価総額は約5億ユーロ(500 millones)。売却については、今年6月(junio pasado)から画策していて、パートナー(socio)を探していたようだ。

レプソル社が風力発電事業に乗り出したのは、2019年の6月。同年12月に実際に工事が始まり、2年弱(menos de 24 meses)で、89基の風力発電タービン(aerogenerador)を建築した。

デルタの設備は、1年間で、住民30万人の平均的な年間使用量とされる992ギガワット(gigavatio)の電気(electrocidad)を製造するらしい。

アパレルのイメージが先行しがちなオルテガだが、エネルギー事業への参画(incursión)は今回が初の試みというわけではない。

今年7月にスペイン資本のエネルギー会社(REE)の株式5%を取得したと思ったら、その翌日にはポルトガル資本(luso)のエネルギー会社(REN)の株式12%を取得したと伝えられた。精力的にエネルギー部門に投資を続けていたとは言え、その額は、オルテガにとっては鼻くそみないな額なので、恐らく、様子を見つつ、レポソル社に対する投資の実績を作っていたのではないか、というのが素人の見方だ。

写真はサラゴサにあるレプソル社の風力発電所。