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12/7 ニュースなスペイン語 Pero es imposible:でも無理だった

今回のキーフレーズはポデモス(Podemos)所属議員のハビエル・サンチェス・セルナ(Javier Sánchez Serna(写真))が火曜日に行った国会答弁に現れる:

我々はスマール連合とできることはすべてやってきたつもりだが、でも無理だった。そのため、我々は議員連盟「グルーポ・ミクスト」に合流することにした。これで下院でしっかりした政治を行うための我々の力が保証され、この国が必要としている勇敢な政策を促進することができる(Hemos intentado hacer todo lo posible con Sumar, pero es imposible. Por ello pasamos al Grupo Mixto para garantizar nuestra capacidad de hacer política en el Congreso y seguir impulsando las medidas valientes que necesita este país)。

第1期ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)政権では社会労働党の連立パートナーを務めたポデモスだったが、サンチェスが首相に返り咲いた第2期政権では、新生勢力のスマール連合に呑み込まれ、憂き目を見てきた。

スマール連合を率いるヨランダ・ディアス(Yolanda Díaz)が、ポデモスの面々に大臣の要職を割り当てなかったことに対し、ポデモス代表イオネ・ベララ(Ione Belarra)は、「重大な政治的過ち(un grave error político)」と怒りをぶちまけた(11月22日の小欄)。

また、11月25日でも取り上げたが、スマール連合の議員連盟の代表は、リーダーのディアスを公然と批判するポデモスに対して、「一流の政治(una política de altura)」を求め、ポデモスをけん制していた。

こうしたうっ憤がついに爆発したポデモスは、5人の議員を引き連れてスマール連合を脱退。

その結果、スマールの構成人数は31人から26人に減少してしまった。

当然のことながら、スマールからは「不誠実だ(deslealtad)」とか、このような「一方的な関係解消は進歩的な政権を危険に追い込む(poner en riesgo al Gobierno progresista con esta ruptura unilateral)」との声が上がっている。

なお、この度、ポデモスが合流したグルーポ・ミクストは、これまでナバーラ住民連合(UPN)、ガリシア民族主義ブロック(BNG)、カナリア連合(Coalición Canaria)という地方政党によって、細々と構成されていた。

それぞれの政党は各1議席ずつしかもっておらず、しかも、ナバーラ住民連合は野党寄り、残り2党が与党寄りという、右も左も、地域もごちゃまぜの小さな小さな連合体。

そこに、サンチェス政権、特に、スマール連合に大きな恨みを持ったポデモスが5議席を引き下げて流れ込んできた形。

数がモノ言う政治の世界で、5人の勢力が動いた影響は少なくないだろう。

社会労働党からは「左翼勢力の分裂は全く良いニュースではない。左翼が割れれば、右翼がより有利だ(nunca es buena noticia la división de la izquierda…Cuando se divide, gana más la derecha)」との声が上がっている。

まぁ、ポデモスにしてみれば、そんなことは百も承知の上。

早くもほころびが出てきたサンチェス政権の運命やいかに!?

写真はセルナ(左)とパブロ・イグレシアス(Pablo Iglesias)。

2019年当時のもの。

ちなみに、イグレシアスはポデモスのかつての党首を務めた人物。

イグレシアスは飛ぶ鳥を落とす勢いで政界デビュー。

あっという間にポデモスの党首に上り詰めた。ポデモス(とイグレシアス)が最も輝いていた頃。

そして、今。

いろいろあって、イグレシアスは党首も辞め、政界からも引退した。

今は昔…。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20231205/unidas-podemos-rompe-coalicion-sumar-se-va-grupo-mixto-congreso/2464813.shtml