見出し画像

8/28 ニュースなスペイン語 Otro gesto:もうひとつの行為

もうひとつの、どんな、行為?

記事には「恥ずべき(vergonzoso)」とある。

誰の?

もちろん(失礼!)、王立スペインサッカー協会(RFEF)会長ルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)によるものだ。

スペインを女子ワールドカップの初優勝に導いたディフェンダー、オルガ・カルモナ(Olga Carmona)のゴールに、ルビアレスは、ボックス席(palco)で、歓喜(euforia)の声をあげた(写真)。

まぁ、このこと自体、会長として当たり前で恥ずべきことでも何でもない。

ところで、ここ数日、小欄で取り上げている「問題多きキス(un polémico beso)」が、恥ずべき行為であることは、言わずもがな。

最近は「合意なき(sin consentimiento)」と説明されているので尚更。

そして、もうひとつの、新たに暴かれた、恥ずべき行為が以下の動画にしっかり収められている。

さて、どんな行為か。

https://twitter.com/i/status/1693602785642606643

お分かり頂けただろうか……。

ルビアレスが歓喜の雄叫びをあげながら、「フーリガンの連中がやるように(en modo hooligan)」、自らの股間(partes íntimas)を触っているのだ(tocamiento)。

いや、ほんの一瞬、「触れた(se tocó)」感じ。まぁ、バイアスをたっぷりかけた見方をすれば「握った」ようにも見えなくもない。

記事では、「testículos」という「股間」よりもっと具体的な部位を表す語も使用されている(ここまで来ると、悪意を感じなくもない)。

この行為はスペインの対戦相手であるイングランドへの侮辱(un gesto de desprecio al rival de España)だ、と報じられている。

さらに、ルビアレスのすぐ左隣りには、レティシア王妃(Reina Letizia)とソフィア王女(Infanta Sofía)が観戦していたのも、具合が悪かった。

皇族をはじめとするボックス席にいた要人たち(autoridades)に対して配慮が足りない(falta de consideración)と批判も噴出した。

ルビアレスは公人だから、公の場での一挙手一投足がカメラに記録され、それに対して、ああだこうだいう人がいても、まぁ、ある程度は、仕方ない。

ただね…とも思う。

ルビアレスの股間タッチが本当にフーリガンの連中と同様、相手チームに対する侮辱ならば同情の余地なし。

でも、あのタッチがある種のポジションの修正ならば、男性諸氏は、正直なところ、やらなくはない(ただ、やるにしても、もっと控え目にやるけど)。

同性にしかわからぬ、スワリの悪さというのがあるから、今回のルビアレスの行為を、真偽を確かめず、即、「恥ずべき」と糾弾する論調には、やや、違和感を覚える。

とは言え、このルビアレスという人物は、何かとスキャンダルが絶えないみたいだから、敵も多かったに違いない。

日頃の行いがまさかの時は助けてくれる――。どこかの国のことわざにありそうだが、一応、小生の処世術のひとつ。

写真はボックス席で歓喜にわくルビアレス。この直後に問題のタッチがある。

ちなみに、1人分離れた左側の席にいる、赤い服の女性が王女ソフィア。

真隣に皇族がいるなかでの股間タッチは、配慮が足りないと言われても仕方ないかも……。

出典
https://www.noticiasdenavarra.com/futbol/2023/08/21/gesto-vergonzoso-luis-rubiales-toco-7169442.html