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7/13 ニュースなスペイン語 Encierro:牛追い

ベタ過ぎて取り上げるのもはばかれるんだけど……。

今月7日からナバラ州のパンプローナで牛追い(encierro)が行われ、連日、ベストショット(las mejores imágenes)なる映像が国営放送(rtve)のサイトに掲載されている(写真)。

白装束に赤いスカーフをまとった(vestirse de blanco y rojo)男たちが牛に追いかけられているように見えるが、あくまでも、彼らは牛の前を走ってるのであって、その胸の高鳴りたるや比類なきもの(La emoción de correr es inigualable)らしい。

そうした男たちを「corredor」と呼ぶ。「走る者」という意味。

祭り全般が好きな小生は彼らの気持ちが分からなくもない(が、やろうとも思わない)。

その一方で以下のような、動物愛護団体の抗議がある。

今年のパフォーマンスは、血に染まった牛たちをイメージした衣装だった。

手には、いろんな言語で、「パンプローナの牛追い:牛たちにとって、虐待と死を意味する(Pamplona:Violence and Death for Bulls)」と書いたプラカードを持っている。

世界各国から集まる観光客に向けたメッセージだろう。

なお、これまでも「虐待のない牛追い(unos Sanfermines son violencia)」とか「牛追いは血にまみれだ(San Fermin se baña de sangre)」といった表現がメディアに踊った。

また、「Pamplona(パンプローナ), basura(ゴミ), calle(通り)」と、ちょっと、悪意がある検索をしてみると……

案の定というか、想像をはるかに超えていて、いやはや、凄まじい量のポイ捨て画像が山程でてくる。

また、急性アルコール中毒(intoxicación etílica;coma 〜)や転倒(caída)、喧嘩(pelea;reyerta;altercado)も定番みたいで、一般の医療機関がパンクするのを防ぐために(evitar así el colapso de centros sanitarios)パンプローナ市内には臨時野外病院(un hospital de campaña)も設置されたという。

何も起こらないで、人々がただ楽しんでくれるのが理想なんですが(Lo ideal sería que ocurriese nada y que la gente solo se divirtiese)

と担当者は話す。

また、土曜日の夜と日曜日の明け方にかけて、少なくとも4人の女性が、見知らぬ人物に化学薬品と思われるもの(posible sumisión química)を不意に注入される案件(pinchazo)で救急センター(servicios de emergencia)に運び込まれた。

女性たちはめまいを訴え(se habían sentido mareadas)、記憶の一部も無い(con sensación de pérdida de conocimiento)女性もいるようだ。

牛追いと言えば、6月9日と10日の小欄でも紹介したように痛ましい事件の現場にもなった祭りでもある。

これから夏本番で祭り好きの小生は心浮かれるが、大いなる自戒を込めて、今回は祭りに水をさしてみた(aguafiestas)。

写真は牛追いベストショットの一部。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20230711/frenetica-guardia-emergencias-policia-san-fermin/2451739.shtml#amp_tf=%251%24s%20%E3%82%88%E3%82%8A&aoh=16891608340242&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&ampshare=https%3A%2F%2Fwww.rtve.es%2Fnoticias%2F20230711%2Ffrenetica-guardia-emergencias-policia-san-fermin%2F2451739.shtml など