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"だってそんなの人間が決めたこと" | 空中プランクトン #2

"だってそんなの人間が決めたこと" | 空中プランクトン #2

腹も空いたのでとりあえず2人?で近くのカレー屋に入る
「こういうカレー屋ではポークマサラがあったら頼むんだ。本場では豚は食べてはいけないけど、マサラと豚の組み合わせは本当にうまい。」

人間の食事情を彼が理解できるのかは分からないけどぺらぺらと喋る僕。
緊張というかじっとこっちを見てくる彼の目線に耐えられずついつい口数が多くなってしまう。

"なるほど。生きるためなら、その時その時食べれるものを食

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空中プランクトン

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"あの時助けていただいたミジンコです。"

僕がその大きな布をめくると現れた。それ、いや、彼は恥ずかしそうに立ち上がりながらそう言った。
それにしても大きい。
というかそもそもミジンコって何だっけ。

(理科の授業で見たことあるなんか触覚みたいなのとかついてるやつだよな...)

ぼんやり考えながら彼の目 ーそれが目であればだけどー を見つめながら数秒が経った。

(助けた?なんの話だろう...)

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