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【ジコウするおとなたち #1-②】合同会社よかごつ代表社員CEO/ 大堂良太さん

こんにちは!株式会社ジコウで記事ライターをしている遠藤はなです!
前回に引き続き、大堂さんのインタビュー記事をお楽しみください✨

〈こんな人におすすめ!!〉
営業職で今働いているけどモヤモヤしている人
・今の仕事が、将来どう役に立つか不安な人
イキイキとはたらくおとなのリアルを覗き見したい人

※この記事は、10分で読めます。
①の記事→https://note.com/jicou_works/n/nea25dc9bb264


やってみる。そして、好きを仕事に

――大堂さんの経営されている会社名でも使われている”よかごつ”という言葉が個人的に好きなのですが、今働いているおとなや、将来を決める岐路にある大学生が”よかごつ”の意味する人生を実現するには、どうしたらいいと思いますか?

よかごつというのは、熊本の方言で、“好きなように、やりたいように”という意味ですね。

――はい、それの実現って意外と難しいんじゃないかなと思っています。

ほう、なんでですか?

――周りの人からの見え方や評価が気になったときに、自分の好きなことや自分らしい部分って一番にそがれてしまう気がするんです・・・。

なるほど。
どうしたら実現できるかっていうのは、三つあると思っています。

一つは、できるだけ多くバッターボックスに立つっていうことですね。そのバッターボックスっていうのは、要はいろんなことをまずやってみないとわからないっていうことです。どういう球が来たら自分が得意に打ち返せるかっていうのも、やっぱり立たないとわからないし、そもそも野球が好きかどうかも、野球やってみないとわからないし得意かどうかもわかんない。

今はもう人生100年時代と言われてるから社会人になった後も、自分を探す旅みたいな感じですよね。何が得意なのか、何が好きなのかということを探す旅はできるだけ多くした方がいいなって思ってますね。何か一つに時間を費やすことも必要だけど、ちょっとずつこうやってみるっていうのも大事かなと思っています。

二つ目は、努力よりも、好きなものが勝るということです。努力でも能力は伸ばせるかもしれませんけど、好きなものの方がその200倍とか300倍も、自分の能力も開花できると思います。それがひいては、社会、例えばお客さんとかにもより良い価値を提供できてお客さんとかも喜ばせることができると思うんですよ。だからそういう意味で、好きなことを仕事にするっていうのが大事かなと。

で、三つ目はですね。・・・こういうフレームワークがあるんですけど。

大堂さんが見せてくれたフレームワーク

やりたいこと(will)、できること(can)、求められていること(must)
この三つが交わったところを、仕事にしたときに、一番楽しいんです。

なぜなら、自分がやりたいことをやってるし、それは得意なこと・できることだから、お客さんや市場からも求められる。でもmustの部分、今の社会が求めていることかっていうのも大事で。例えば公衆電話を作る仕事とか馬車を作る仕事とか、今はニーズがないものをやってても、喜んでくれる人の数は少ない。

このmustは自分でコントロールできないでしょう。だからこそ僕は、コントロールできるwillを学生時代の自由なときに大きくすることが大切なんじゃないかなと思っています。willが大きかったら、この真ん中の交わるところが増えるから。幸せだって思える生き方ができるんじゃないかなと思います。

――なるほど。

僕の場合で言うと、社会人7年目からビジネススクールに通ったことで、このcanが大きくなりました。「理由はないけど何故かいける気がする」というような自己効力感が高まったことも良かったです。

また、「ちんけなプライド」を捨てて、頼ることがうまくなったことから、私一人の小さなcanが力を合わせて大きなcanに変わったのも大きかったかですね。特に独立してからは、皆さんに頼ってばかりです(笑)

情報が飽和している時代における”営業”

――大堂さんは前職で営業職をされていたと伺いました。また、現在されている”学生と地域の人とのハブ”としての活動も、営業のひとつなのかなと思うのですが、前職が現職に生きているなと感じる瞬間など合ったりしますか。

人と話すのが億劫じゃないとか、相手に対して嫌な思いをさせないような対応をするといったことは多少は前職が生きてると思いますね。

――「日常の人間関係も営業だ」という言葉もあるように、営業職という仕事は人と関わっていくうえでのスキルが学べそうだなと思います。

営業職を、ただ目の前の仕事と捉えずに、社会生活に活きるものとして考えられたら、実際に営業をされている人たちにとっていいかもしれませんね。そういう風にマインドセットができたら、パフォーマンスも変わるかもしれない。

インタビューの様子

――大堂さんの考える”営業職”とはどんなものですか?

正直なこと言うと、あまりポジティブな響きの言葉に捉えてないですね。
ちょっと呼び方変えた方がいいんじゃないかな。

社会の人が多様な価値観を持ってて、それが容認される時代だから、営業で”売り込む”というのが今の時代になじまないかなと思います。

情報が少なかった時代はいいと思うんですよ。三種の神器っていって洗濯機とテレビと冷蔵庫をみんなが欲しがっていたような、その時代は、うちはこういう洗濯機を作りましたから、これどうですかっていう言い方が大事だと思います。でも、今は情報も溢れてるし、むしろ消費者がITリテラシーを上げている時代なので。

この時代においては、売り込むというよりも、情報を整理してあげて、欲しいと思っているお客さんに届くように、見やすく、伝わりやすくする。で、それがお客さんに伝わって気持ちよく購入してもらうような、そういう仕事が時代に合っているんじゃないかな。

元々そのプロダクトを作った人は、すごく良いものだと思って作っていて、プロダクトに対する思いがあるけど、現場に落とし込むうちに、その思いは置き去りにされているんじゃないかなと思います。とりあえず100件電話しろみたいに言われて、マニュアル見ながら電話してるとかね。そのせいで、彼らにとって僕ら顧客・電話口の人の気持ちは関係なくなっちゃうんだと思います。

歪んだ伝言ゲームになっちゃっているというか・・・。構造的な課題でもあるかもしれないですね。

――なるほど。ちなみに新しい名前を付けるとしたら、なんて付けますか。

ええ、なんだろうなあ(笑)。
パって浮かばないんですけど、名前としては”売り込む”じゃなくて、”情報を与える”みたいな意味合いのもの。そしてそれを求めてる人に届くよう仕組み造りができたらいいのかなって思います。

―――――――――――――――③に続く―――――――――――――――

株式会社ジコウでは、営業職のキャリア支援を行っています。
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