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NPO法人自治経営関東甲信越アライアンス勉強会ツアーレポート~神奈川県小田原市編~


新潟県柏崎市の飯塚政雄と申します。
2022年4月23日(土)、小田原市国府津にて、自治経営関東甲信越アライアンス勉強会ツアーが開催されました。私にとっては、人生二度目の小田原市。一度目は、木下斉さんが主催される「報徳流地方創生塾」に参加したのですが、かれこれ三年ほど前になります。ちょっと久しぶりの小田原でしたが、今回のツアーに参加して感じたことを私なりにまとめてみたいと思います。


久しぶりのリアル勉強会

この関東甲信越アライアンスが主催する勉強会、前回は2021年7月でしたので、約9カ月ぶりの開催です。前回不参加の私は、約2年ぶりに懐かしいみなさんにお会いしました。いや~お元気そうで何よりでした。また、参加者の半数以上がはじめましての方々で、まちに変化を起こしたいという意欲の高い方々と繋がれるのは、自身の事業にもプラスに働き、ありがたい限りです。
7月の関東甲信越アライアンス勉強会の様子1
https://note.com/jichi_keiei/n/n136c2313ac2d
7月の関東甲信越勉強会の様子2
https://note.com/jichi_keiei/n/n57526565313a

まち歩き(事例見学)スタート

前置きはこのくらいにして、本題に入ります。
今回は、小田原市国府津のエリアリノベーションを学ぶ勉強会です。昼12時、総勢20名ほどが国府津駅に集合。国府津エリアの仕掛け人杉山大輔さんにご案内いただくツアーがスタートしました。
まずは、杉山さんから国府津の歴史や現状などをお話いただきながら、地元の教会へ。この地域らしく、目の前に海が広がる高台にあり、青空に映える趣のある教会でした。続いて、お昼ご飯と飲み物を買うため、地元で100年以上続くパン屋さんへ移動。国の登録有形文化財に登録されている建物だそうで、国府津のまちの歴史が感じられる佇まいです。店内の雰囲気や商品も、昭和生まれの私には懐かしい感じです。こどもの頃地元にあったパン屋を思い出しました。長年地域に愛され続けるパン屋さんは、このまちにとって貴重な存在であり、価値ですね。ちなみに、私も4年半前からパン屋を経営しておりまして、その視点からも勉強になりました。

まずは国府津の歴史や現状について杉山さんからお話


どんどん進みます。パン屋さんから歩くこと数分、そこはかつて国府津郵便局の建物があった場所です。現在は郵便局の看板が外され、ダンススタジオにリノベーションされておりました。道路側は全面ガラス張りになっていて、道路から教室の風景がよく見えます。この日はちょうどフラフープの先生が練習されていましたが、アクティブに動く方々のエネルギーが、建物からまちへ滲み出ている感じが何ともすばらしいです。こういうポジティブな場所が増えれば、気持ちも明るくなりそうです。

旧郵便局が現在はダンススタジオに


簡単そうに見えるが、やってみるとなかなか難しい

この時点で、おそらく気温が25°ほど。朝新潟から出てきた私には、久しぶりに感じる太陽のジリジリ感。晴れる日がほとんどない新潟の冬で、体がなまっております。ここで一服。国府津のまちが一望できる高台に登り、昼食と自己紹介タイムとなりました。

今回の小田原ツアーを企画いただいた一ツ谷さんの自己紹介


さて、高台での休憩を終えると、次なる目的地へ。国道沿いの元お寿司屋さんが改装され、1階に幼稚園、2階にコワーキングスペース、3階と屋上がキッチン付の飲食スペースにリノベーションされていました。1階からは子供たちの元気な声が聞こえてきます。こういうのも大事ですね。2階のコワーキングスペースは、杉山さんがご自身でDIYされたそうです(電気工事除く)。普段は建設会社で働かれていることもあり、現場のあまった材料を利用するなどして、初期投資を抑えているとのこと。これも大事なポイントですね。ほどよい手づくり感があって、居心地がよさそうです。格好良すぎると、何だか落ち着きませんしね。杉山さんのお話から感じるのは、いい意味でのゆるさです。このコワーキングスペースも最低限のルールで運用されているそうで、ある程度会員さんのモラルや能動性に任せているとのこと。ついついルールを作りがちですが、このゆるさも居心地のよさ、敷居の低さに繋がっているんだろうなぁと感じました。3階はキッチンと飲食スペース。地元の奥様がたまに借りて、昔夢だったカフェを開いたり、団らんをしたり。こんな場所があると、精神的充足感といいましょうか、この地に暮らしていることが楽しくなるだろうなぁと思いました。

窓が多く、明るい雰囲気のコワーキングスペース


この後、一軒家を改装した観葉植物店や、かつての倉庫で、現在は多目的に使われている建物を見学。ちょうどこの日は旧倉庫でマルシェが行われており、更にマルシェ内のイベントとしてファッションショーも。こんな使い方ができるんだ、と感心するとともに、もっと広い視野で、固定観念を持っていてはいかんなと反省いたしました。マルシェを主催している代表の方にもお話を伺う中で、こういう場所があることで活動の場も広がり、また、人との縁も繋がっていくんだなぁと、あらためて感じた次第です。更に倉庫の隣には宿泊施設の一軒家まであり、聞けば80%以上の稼働率とのこと。すごい。

マルシェでにぎわう旧倉庫前
センスのよい店が集まっていました
なんと、ファッションショーまでも


今回のツアーで感じたこと

そろっと締めに入ります。今回のツアーでは「1人の思いとアクションがまちを変える」ということをあらためて強く感じました。はじめは1人のアクションですが、次第にそこに共感する人たちが集まり、じわじわと広がっていく。国府津の例で言えば、杉山さんが発端となり、またそのお人柄もあって、人が集まってくるのだろうと思います。この流れで、国府津のエリアリノベーションも、今後益々盛り上がっていくことでしょう。今後の展開が楽しみです。時々チェックしてみます。

今年の勉強会ツアー、この小田原を皮切りに、この先熱海、大宮、柏崎(私の地元)などで予定されています。各地の事業や取り組みに興味がある方は、ぜひツアーに参加されてみてはいかがでしょうか。

小田原市国府津のコワーキングスペース&貸切レンタルスタジオ「BLEND」

Writer 飯塚政雄
特定非営利活動法人自治経営 関東甲信越アライアンス
八幡開発株式会社 代表取締役社長
手がけている商業施設についてのnoteの過去記事はこちら↓
https://note.com/jichi_keiei/n/n9f4aaeddcaa1

特定非営利活動法人自治経営
〜ヒトづくりと地域事業から日本の自治を変える〜
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最後は屋上で楽しく懇親会