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起業初期に覚えておいたらゼッタイお得なこと。

公務員を辞めて、イラストレーターとして起業しよう!と決めた約9年前。
私が一番「このままじゃマズイ」と思ったのが
コミュニケーション。

今でこそ、チームで動くときの営業、ディレクション、お客様とのやりとりはしゃおりにお任せ!!と言われるようになった私だけど

9年前は、まぁまぁ、かなりヤバい人だった。

職場の人と会話するだけで顔が赤くなってしまったり、汗が止まらなくなったり。(実は今でも5分程度の会話で汗だくになります…)

人に言われたことのショックをいつまでも引きずって、ちょっと優しくしてくれる人にすぐ依存して、突き放されては落ち込んで。

なぜか同じアパートの住人全員に嫌われているという妄想があり
目を合わせることもできなかった。

一番の悩みは義実家との関係で
当時、新婚だったのだけど、ちょっとパリピな義実家には
「家族仲間」という不思議な集まりがあり
お父さんお母さんの友人家族がいつも3〜4家族集まっては宴会をしていた。

陰キャのワイは、そこに呼ばれるのも、いるのも苦痛すぎて、付き合っていた頃には行くたびにお腹を壊していたし

結婚して2年くらいは、家族仲間が理由で離婚のことを何度も考えた。
(ちなみに今は図太くなったのでなんとも思ってません!)

だから、私が起業を志して最初に受けた講座は
マーケティングでもブランディングでもなく

コミュニケーションの講座だった。

「来年から起業したいと思っているけど、日常だけでもコミュニケーションでつまずきすぎている。このままで、お客さんとのやりとりがうまくできると思えない。
だから、今解消しなければいけないと思った」

そんな悩みを先生にメッセージしたのを覚えている。

1年間、じっくりコミュニケーションのこじれをほどいていく時間。

その先生とは今はあまりお付き合いがないけど
今でも、あの時学んで良かったと心から思っている。

正直、あの1年間で、自分の闇というか
コミュニケーションの根本的なエラーに気づいたときは結構キツく、講座の時間も苦痛に感じることが多かったのだけど

そこを掘り返すと2万字とかになるので…
そして、今の私は「過去の辛いことって、わざわざ振り返って落ち込まなくても、ちゃんと成長できるし、いい人生にできる」と思っているので。

今日は、当時学んだことの中で
今でも忘れられない

「起業初期に大切な2つのこと」

を、私の言葉で
コミュニケーションという視点から書いてみたいと思う。

「お客さんとのやりとり自信なくて…」
「お客さんとトラブった時、つい、相手のせいにしてしまう」

そんな人は、ぜひ読んでみてほしい。

1.忘れてはいけないこと

起業初期の頃って「モニター価格」とか「無料」でサービスを提供して
感想をもらったり、実績を積ませてもらったりすることがよくあると思う。

その時期を抜けても、1年くらいは、低単価でサービスを提供することも多いだろう。

それって、最初は謙虚な気持ちで始めたとしても
負担が大きくなってくるとどうしても余裕がなくなって

こんな気持ちが頭をもたげてくる。

「こっちは、無料でやってあげてるのに!」
「安くやってあげてるのに!」

正直、私もたくさんある。
意思の疎通がうまくいかなかったり
なかなか納品に至らなかったりすると
イライラモヤモヤしてしまう。

でも、この言葉を聞いて良かったな、と思っている。

「相手が私にくれるものは、お金だけじゃない」

駆け出しでモニターをお願いする時、自分はまだ仕事の進行も下手くそで

ヒアリングで何を聞いていいかわからず長時間に及んでしまったり

伝えるべきことを伝え忘れたり、そもそも何を伝えてあげるべきか整理できていなかったり。

そんな未熟な自分に、相手も時間を使って付き合ってくれている。

しどろもどろで進行がままならない自分に「入金はいつすればいいですか?」「これってどうなってますか?」と、質問で助けてくれているかもしれない。

思ったより納期がかかってしまっても待ってくれたかもしれない。

そして、モニターということで感想をくれたり
紹介をしてくれたかもしれない。

それを、忘れないこと。

この考え方を起業初期に言葉で聞くことができて、本当に良かったと思う。
私は傲慢で、視野が狭く、いつも心にあまり余裕がないから。
今でも忘れないようにしてる。

ぜひ、一緒に大切にしましょう、この考え方。


そして…
今自分の経験から付け加えるとしたら
こういう、お金を介さないやり取りをする人ほど
ちゃんと信頼できる、安心できる人を選ぶべき
、ということかな。

無料だから、で飛びついてきたり、ちょっと上からだな〜と感じて
やりにくかったりすると
どうしても、感謝!と思えなくなってしまうから。

これがひとつ目。

2.ちゃんと主導権を握ってあげる


これは、起業初期のコミュニケーションの講座でも、最近学んだ環境でも言われたこと。

自分でサービスを作って提供するときに
「主導権を握って」って、口すっぱく。

実は、初めて聞いたときには
「主導権を握る」がすごく強い言葉に感じて
はっきり言う、とか、相手に有無を言わさない、と言う意味を含むのかと思っていた。

でも、そうではなくて

「このサービスはこういうものですよ」
「こんな流れで進んでいきますよ」
「こんな情報をください」
「これについて、お返事をください」
「これで完成とさせていただいて良いですか?」
「入金をお願いします」

など、仕事の流れを作って、相手が今何をすべきなのかを
ちゃんと伝えてあげること
という、シンプルなことだった。

いや、ちょっと考えたら当たり前なのよね。
自分の作った仕事だから、流れは自分しかわからないの。

(例えば出版社に「このイラストカットを描いてください」と指示をもらって向こうの用意した流れで進む、という場合を除いて)

だから、お客さんが迷わないように、不安にならないように
そして、仕事を完遂できるように、当然自分でやるべきことを回さないといけないよね。

でも、これがやりきれてない人は意外と多いかも。

私もそうだったし、今でもうっかりやりそうになるので。。

「仕事の流れや内容を作ってなかった〜!」ということは
そこまで多くないかもしれないけど

例えば、相手がホームページの制作を依頼してきて、それに応える形で仕事がスタートするとする。

ヒアリングして、言われた通り作ったり、提案したりしているうちに

「なんか違う」
「これじゃない」

という反応が返ってくるとき。
話が噛み合わない、相手が煮え切らない状況が長く続くとイライラしませんか?

「お前はどうしたいんだよ」

状態になりませんか?
で、答えが返ってこなかったり、自分の思ったものじゃなかったときに

「もう、いいです」

と、突き放してませんか?

(いや、私が何回もやったことあるから言ってます…恥…)

「もう、いいです」



「あなたが望んでいることを正確に把握しないまま、いい顔して関係性をスタートさせてしまいました。でも、あなたに踏み込んで一緒に課題を解決するほどの甲斐性も気持ちもありません。思ってたのと違ったので、ここで投げ出します」

という宣言なのよね。
(今、突然猛毒を吐いた自分に戸惑っている。)

なんでそんなことになったかというと
おそらく、話が始まった時から違和感があったり
もう少し詰めておかなきゃいけない疑問点があったにも関わらず
相手にいい顔して、合わせてしまったところで
判断も、この章でいう「主導権を握る」も手放してしまってるのよね。

そうならないためにも

ちゃんと納得できた時点で決める
それを判断するために自分から質問をする
こちらの決めたことをはっきりとお伝えし、相手にも確認する

ということが必要になります。
実は「仕事の流れを作る」の前に、まずここ。

仕事でつまずくことって、ほとんどコミュニケーション


やばいと思って学んでからスタートした起業だったけど
やっぱり、起業してからもしんどくて

「この仕事向いてなかったかな」
「全部辞めてしまいたいな」

と思うことも、正直あった。

でも、仕事が向いてないのではなくて
内容が嫌なのでもなくて

「コミュニケーションがうまくいかないこと」

が辛かったんだな、と今では思う。

そして、コミュニケーションって

「目の前の相手とうまくスラスラ話せること」では全然なくて

落ち着いて
自分と相手に見えているものを
確認できること

そのために、話下手でもできることがたくさんある。

だから、私のところに来てくれる駆け出しの人たちに伝えたいこといっぱいあるけど
ビビリでも、自分のことコミュ障と思っていても
いろんな方法でコミュニケーションを取ることってできるよ!と伝えていきたい。

このことに関しては「絶対に諦めなくて大丈夫だよ」と自信を持って言える。

起業初期のコミュニケーションを劇的に楽にする!


私、今「絵で食っていきたい人たち」がちゃんと食っていけるようになれるための情報発信をいろいろしていまして。

その講座の第一弾を今やってます!

先日1回目の講座を終えまして、イラストレーターだけではなく
WEB制作、デザインなど、絵以外のお仕事を始める方にも
「受けて良かった!!!」と言っていただいたので
ものづくりのお仕事する方全般におすすめです。



「ちょっと描いてよ!」
「作ってよ!」
「こんなのできる?」

と言われてから、お仕事がスタートする、そして制作して納品、入金してもらうまでの過程って、結構やることたくさん。
初めてだと、ちょっと気が遠くなる。
まず、「ちょっと作ってよ!」にどう対応するのが正解すらわからないのに…。

でも、改めて全体像を見て「ここだけ押さえておけばいい!」がわかると
安心して進むことができます。

「ここだけ押さえれば大丈夫!」って、長い試行錯誤からしか見つからないと思っていて。でも、私が知ってるのに、みんな同じ怪我しなくてもいいだろ、って本気で思います。
8年間怪我をし続けてきた経験があるからこそ、お伝えできる内容です。涙

描いて欲しい!を仕事にする講座

対象 イラストを仕事にしたい人、デザイン、WEB制作、ライター、ハンドメイドなど「ものづくり系フリーランス・またはそれを目指している」人
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