自分の名前が嫌いだった話

わたしの名前。本名は漢字で「初美」と書きます。

最近よくこの話をしているのですが、小さい頃からこの名前が嫌いでした。「美」という漢字が入っているのが本当に嫌だったのです。

小さい時、父方の祖母と伯母が私と同い年の従姉を見比べながら「やっちゃんは綺麗だけどはつみちゃんは可愛い感じね」と話をしていました。やっちゃんは綺麗だから将来美人さんになる、そういう話でした。その時私は「貶された!」と思いました。

小さい時から祖母はやっちゃん贔屓で、お正月に集まってトランプやかるた取りをして、私が勝つとやっちゃんの味方をして次は勝たせようとしていました。なので、「可愛い」と言われたところで褒められたとは全く思えなかったのです。その時の言葉は私に深く深く突き刺さっていて、自分の名前には「美」が入っているけれど人が見たら名前負けしていると思われているに違いない、裏で指さされて笑われているんだと思っていました。

それだけではないのです。自分の名前が嫌いだった理由は、その祖母の名前がハツヱだったこと。私のことを否定する人の名前が自分の名前の由来になっていること、そしてその祖母に私には美がないと否定されたこと、何もかもが含まれていて「何でこんな名前をつけたの」と嫌で嫌で仕方なかったのです。

だから名前の漢字を説明するときに「初めてに美しい」と説明しながら、「あ、今絶対この人私のこと名前負けって思ってる!!」と思い、吐きそうな気持になっていました。

そんな経緯で私は名前で呼ばれるのが好きではなく、長い間名前で呼ばれないように無意識にブロックしていました。以前、職場のボスがアメリカ人だった時があったのですが、ファーストネームで部下を呼んでいた彼も私には最初から最後まで「●●さん」と苗字+さんづけで呼んでいたくらいです。

美しい、綺麗は私に縁のない言葉

可愛いは 仕方がないから私に慰めで言っている言葉

ずっとずっと呪いのように心で唱えていました。祖母と伯母の会話はその時1回限りだったというのに。言葉を握りしめて自分自身に植え付けていたのは自分自身。自分が自分を呪っていたのです。

どうせ私は美しくないから。

うまくいかない理由を美しくないせいにして、逃げていた。そんなことをし続けてきたことの方がよっぽど醜い。

バカだったなあと思います。

この名前にまつわる呪いから自分を解放できるようになった頃に「氏名に隠されている自分の使命を見つけるワーク」に出会いました。自分が持っていると思っているものは全て神様からの預かりもの、と考えて氏名の漢字を紐解き使命を見つけましょうというものです。

:初めて、初々しい、不慣れ、スタート、チャレンジ、冒険、開拓、初 心、まっさら、真っ白、自由
:美人、女らしい、女性性、きらきら、輝き、光、笑顔、優しさ、完璧、認められること、絶対的な存在

チャレンジや冒険も厭わず自由に輝く絶対的な自分でいること

ジブンテラス やっぱりこれが私の使命。

半世紀近くかかってようやく使命に向かってスタートラインに立てたような気がしています。

自分の名前がもっともっと好きになれるように。美という漢字が大好きになれるように。毎日をジブンテラスで。

あなたは自分の名前は好きですか?

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