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2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史

~新たな自分へ~


『私は夢を語る人が好き。
その夢が実現できるか、できないかは問題ではない。

自分の夢ややりたいことを言葉にできる人は
自分でたくさん考え抜いて、やりたいことをみつけた人だと思うから。
そしてそれを実行するために努力しているから。』


これは私の理想の人物像で、自分自身もこうなりたい!
と、いつも思っていたはずだった。

しかし、”伝説の東大講義” と出会って気付いた。

今の私は何か行動に移すどころか、
「自分のやりたいことが決まっていない」ことに。


今までの自分を振り返ってみると、

例えば、大学の夏休みや春休み、
何か大学生らしいことをしたい、
日本一周の旅はしてる人いるし何か新しいことはないかな、

と毎回言うだけで、結局何ひとつせずに過ごしていた。


いい加減、かっこつけたことを言うだけではなく
行動していかなければと決意し、
ここ2ヶ月間ほど自分をひたすら見つめ直した。


2020年までの8年間

「2020年6月30日にまたここで会おう」を読んだのはつい最近で、
8年前、私はこの講義を知らなかったが、振り返ってみる。


2012年の自分には夢があった。

当時は高校生で、
「名医と呼ばれる医者になりたい」と。


家族に医者がいるわけでもなく、
志望校に合格するには学力も足りず、
学校の先生や家族に反対されることもあった。

何を根拠に合格できると考えていたのか
今思うと、不思議でたまらない。

1年間予備校に通ったが、医学生になった。


けれども、この後
具体的にどんな分野でどんなことをしたいのか
ビジョンが描けないまま、2020年を迎えた。


「伝説の東大講義」との出会い

学生生活も後半になり、
将来どんな医師になりたいのか明確にしなければ...
と、焦りも感じはじめていた。

自分自身について考える時間が増えていた中、
「2020年6月30日にまたここで会おう」に出会った。


当然のことながら、
私の人生の答えは書かれていなかった。
だけど、
私に活力を与え、後押ししてくれる言葉で満ちていて
自分の将来を考えるとわくわくした。


失敗してもいいから正しいと思うことをやってみよう!
色んな人と関わって多面性を大切にしよう!
考えを実際に行動に出来るかどうかが肝心だ!
ありのままの自分を武器にしよう!
不可能に思えることにも無我夢中でぶつかってみよう!

と自分なりの言葉にして胸に留めた。


2020年現在の私

私には特に目立った才能がある訳ではない。

まずは、世の中にはどんな人がいて
どんなことをされているのか情報収集から始め、
いろんな世界をみようと約2ヶ月で20冊ほどの本を読み、
オンラインイベントで様々な分野の人の話を聞き、

自分の思いを人に話して少しずつ形にし、
苦手意識を減らすべく医学英語の勉強を始めたり、
外科医になるために手技の練習を始めたり、

とにかくやりたいことを行動にした。


自分で考えて何かに挑戦するのは楽しい。
端から見ると、私にたいした変化はないだろう。
けれども、
やってみて損することは何もないし、
何より、心から充実した時間を過ごせている。


幸運なことに、目標にしたい人物も発見した。
今はその憧れの人に会って話を伺うために計画を練っている。

新たな夢を実現させるため
今、抱いている気持ちを持ち続け
これからも努力を重ねていくつもりだ。


今の自分の思いを形にできるかどうかは
誰にも分かりっこない。
でも、だからこそ
挑戦してみる価値があるし人生は面白いんだろうな。


この “伝説の東大講義” に出会えたおかげで
私の新たな人生が幕を開けようとしている。

運命的な巡り合わせと
この講義を行われた瀧本先生、
そして今回のnote企画をしてくださった方に
心から感謝申し上げます。


私のお気に入りの言葉

最後にお気に入りの瀧本さんの言葉を記します。

「人生は『3勝97敗』のゲームだ」

 君が自分の仮説を出して、それを試してみるしかないんですよ。
 とにかく自分が正しいと思うことを試してみて、自分の周りに正しそうなことをやっている人がいたら、それに合意したり、支援する。
 残念ながら僕には、正解も未来も圧倒的に分からないんです。僕の仮説も行動も、支援先も、全部失敗に終わる可能性だって当然あります。いやむしろ、ほとんどが失敗するでしょう。
 失敗は織り込み済みなんです。それでも悲観することなく行動できるかを、みなさんに問いかけているんですよ。


仲間を探せ!

 仲間を探すことを諦めないことです。
 それで、仲間を探したり増やしたりしていくときにけっこう重要なのは、「自分と違う属性の人間を集める」ことです。
 リチャード・フロリダという都市社会学の学者が、アメリカの都市間競争を比較研究したところ、ゲイとかアーティストとかクリエーターとか、けっこう変な人たちがたくさんいるところの方が都市として成功するという、きわめてショッキングな論文を発表したんですね。
 これはつまり、多様性を認めて、自分と違う価値観に対して寛容な社会の方が、イノベーションが起きやすいということです。


君に、戦う理由はあるか?

 アイデアがどうかなんてことより、「あなただからその事業をやる意味がある」ということが、やはりきわめて重要です。
 自分はこういう人間だから、この事業を通じて世界をこう変えたいんだ、というプレゼンテーションができれば、応援したいと思う人はどんどん出てくると思いますよ。


「盗めないもの」は、なんだ?

 それはね、その人の人生ですよ。
 その人が過去に生きてきた人生とか、挫折とか、成功とか、そういうものは盗めないんですよね。
 大学で学んだこととか、昔からの友達関係とか、その人が人生の中でもともと持っている「バックグラウンド」が、やはりいちばんの差別化要因になるんです。
 本に絶対にならないようなニッチな情報の方が価値があるし、自分しかしていない経験とかのほうがはるかに価値があるんです。


無茶をやれ

 それで何か自分が正しいと思うことを宿題としてやってみるときに、それが「まったく新しいこと」だったりすると、はじめのうちは誰も信じてくれないので、かなり無茶なことをやってみたほうがいいです。
 僕はけっして責任取りませんけど(笑)



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