最近みた映画の話

このところ生活サイクルが狂ってて、夜中の2時前に起きることが多い。

仕事に出る準備を始めるのが7時なので、めちゃめちゃヒマなのだ。

前まではツイキャス見たりしてたんだけど、世の中いろんな人がいるからキツい言葉を投げかけられたり、まるで相手にされてなかったりということが増えた。

だから他人が会話してるのを虚しく眺めているだけで、ただでさえ寂しい生活が余計に寂しく感じるようになった。

話は急に変わるが、うちに古い映画のレーザーディスクがあった(レーザーディスクなんて言っても分かんない人が多いんでしょうね)。

本当の昔によく見てた映画で「アマデウス」という作品があった。

ざっくり書くと天才アマデウス・ウォルフガング・モーツァルトが主人公で、その影の主役ともいえる人物がアントニオ・サリエリ。

サリエリは音楽を愛し、努力を重ね、音楽家になるためなら神に操を捧ぐと誓ったほどの人物。

ところがあちこちでその名前を聞くようになったモーツァルト、その音楽の評価の高さも相当なものだった。

ある晩餐会でサリエリが見た実物のモーツァルトは、とてつもなく軽薄な人物で、しかしその才能は絶対的なものがあった。

凡才サリエリが天才モーツァルトに抱く愛憎まみえる感情。やがて、それはとんでもない行動に…という内容。

まったくざっくりな解説になってない。

自分も身近に天才と称される人物がいて、語弊を含むんだけど、その人物に俺は潰された。

そんな自分の心境を重ね合わせて「アマデウス」を見た。

年月を経て見直した映画に新たに気持ちを刺激されて、TSUTAYAで何本かレンタルしてきた。

まず一本目。

「FAKE」という森達也監督のドキュメンタリーフィルム。これは数年前に世間を騒がせた「ゴーストライター事件の渦中の人物、佐村河内守」に焦点を当てた映画だった。

森監督の映画は「放送禁止歌」しか見ておらず、オウム真理教のドキュメンタリーはいまだに未見。

それなりの期待を抱いてみたものの、肝心の新垣さんは取材に応じず。そのスキャンダルを暴露した文春の記者も同じく無言。

映画としては広がりを見せなかったものの、何とかラストに持っていって半ば無理やり終わらせた感もある。しかし、すごい執念で撮らないと、あのラストは無理だったと思う。

はっきり分かったのは、佐村河内守氏が言う聴覚障害はどうも真実らしく、彼はマスコミによって悪者に仕立てあげられ、マスコミの都合のいいように報道されたという事実。その点においては彼も被害者なのだという点だった。

二本目。
「カッコーの巣の上で」

これはアカデミー賞も多く受賞した映画なので知ってる人も多いかも知れない。監督が「アマデウス」を製作したミロス・フォアマンだったので、その繋がりで見た。

舞台は精神病院。そこに体制に歯向かう男が入ってくるところから物語は始まる。

すごく昔に見たのだけど、その当時は意味がよく分からず。最近になって見直して、ウィキペディアで不明な部分を補足すると、これはアメリカン・ニューシネマに属する映画で、ヒッピー文化の終焉の頃に発表された作品だったと思う。

そう思うと、あのラストは納得だし、しかし最後に脱出するシーンは希望を感じさせ、時代的にアメリカン・ニューシネマからハリウッド商業映画へと移る狭間の作品なのかなと思った。

三本目。
「レナードの朝」

これも昔に見ている。だけど、時を経て見直して、多くの感動があった。

舞台は精神病院。不治の病とされる一部の患者がある新薬を投与することで奇跡的に(しかし一時的に)回復するという、事実をもとにした作品。

僕はひねくれてるので「生きてるって素晴らしいことなんだよ」とか「普通でいられるってどんなに凄いことか分かる?」と言われても、素直に耳に入らない人なんだけど、この映画から伝わるメッセージはそれそのもので、僕はそれを今回はキャッチできた。


ということをどっかに書きたかっただけの投稿。

残り二本DVDが残ってるんですけど、両方とも戦争モノです。

メンタル的に観て大丈夫かな?という思いもあるけど、気が向いたら見ようと思います。



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