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このままでも悪くない。けれど、もっと楽しく豊かな人生を育みたいから。

自分のことが嫌いなわけではない。
このままでも多分、悪くない。
でも、もっと楽しく生きられる道を模索してもいい気がする――。

そんな漠然とした思いを抱えてはいませんか?

今回ご紹介する自分軸手帳部員・こなつさんは、まさにそんな気持ちを起点に、自分軸手帳を手にした一人。ところが……ワクワクして飛び込んだはずの自分軸手帳部(以下 手帳部)で、気づけば幽霊部員になっていたのだとか。

そこから2年。気持ち新たに部員さんとの交流や自身のアウトプットを楽しむうちに、少しずつ見える世界が広がりつつあるといいます。

”自分は自分のままでいる”ことと、”もっと自分を好きになる”ことを両立しているこなつさんの2年半のお話を伺いました。

【こなつさんのプロフィール】
都内在住、小学4年男児&年長女児の営業ワーママ。旅行&ランニング&ピアノが趣味。
2022年~自分軸手帳&手帳部をスタートしたが、最初の2年間は自称・幽霊部員。自分軸手帳3年目を迎えた2024は部員さんとの会話やお互いの手帳を楽しみ、素敵な一年にしたい!と決意。


はじめに:「部員さんBefore/After」とは

手帳を通して仲間と一緒に自分軸を見つけ、育てることができる、それが自分軸手帳部です。

多くの自分軸手帳部員さんから聞こえてくるのは「仲間と自分軸手帳を続けるうちに、自分自身に気づきや様々な変化が生まれた」という声。その一部をインタビュー形式でお届けします。

▼過去のインタビューはこちらをご覧ください

※インタビュアー:矢島美穂(ライター、自分軸手帳部員)


部員さんに教えてもらった「手帳の楽しさ」

―― 今月のこなつさんにインタビューをお願いしたいと思ったのは、自分軸手帳部のプラットフォームに投稿していた「上半期の振り返り」のページがとても印象的だったのが大きな理由なんです。自己肯定感に満ち、手帳と過ごした半年の喜びと充実ぶりが滲み出ている様子が印象的でした!

こなつさんの2024上半期振り返り

こなつ:本当ですか!?自分ではそんなにキラキラしているつもりはなかったので、意外ですが(笑)。

でも確かに、かつての手帳は書き込みもまばらで、自分で読み返しても面白くなかったんですよね。ところが、今は自分の内をさらけ出して、ページが真っ黒になるほど書き込みで埋まるようになりました。この半年間は特に「手帳が楽しい!」と思えているので、それが自然と表れたのかもしれません。

―― まばらな手帳が真っ黒に!何がきっかけだったんですか?

こなつ:手帳部内で開催された手帳シェア会(※)「アウトプットのすすめ」が転機になりました。

手帳シェア会(※)
手帳を使うことでどんな効果・変化があるのかを、プレゼンターの目線・経験で伝える部員さんイベント。試行錯誤の過程やハードルの乗り越え方のシェアは、周りの部員さんの大きな刺激や影響になっている。部内限定、不定期で開催。

時間軸に捉われていたころのウィークリーページ

こなつ:それまでの私の手帳は、ウィークリーページにある「時間軸」の表記に縛られていたんですよね。それまで「手帳=スケジュール帳」という捉え方しかしていなかったので、むしろそれが当然だと思っていました。

ところが「アウトプットのすすめ」のプレゼンターさんは、「バーチカルの1日分=その日のフリースペース」と捉えて、自分の頭の中を実況中継のごとく書き出していたんです。時間軸を無視するという方法があるのか!「何があったか」ではなく、「何を感じたか」を書くのか!と、それはもう驚きました。

より自由に、思いに任せて書き込み始めた手帳からは、楽しさが溢れる

こなつ:そのイベント直後から、さっそくその方法を取り入れて、「研修の学び」や「気づき」、月の目標を行動に落とし込んで「習慣化したいこと」など、好きなことを思うがまま書いてみたんです。すると、まずページが埋まっていくことが楽しいんですよね。徐々に「もっと彩りを加えたい」とシールを貼ったり、「思い出を閉じ込めたい」と写真を貼ったりするようにもなりました。

人と関わることで気づきを深めたい!けれど……

―― なるほど、手帳の書き方自体が大きく変わった半年間だったんですね!ところで、そもそもこなつさんはなぜ「自分軸手帳」を手に取り、書き始めようとおもったのでしょう?

こなつ:私が自分軸手帳を初めて買ったのは2022年のシーズンでした。その前年に、初の自分軸手帳が発売されたのですが、たしか初年度は1000部が数時間で完売したんですよね。そんなにあっという間に売り切れる手帳ってどんなものなの!?と、まずは興味を惹かれました。

しかも、SNSなどで垣間見える部員さんの様子などから「どうやらスケジュール管理ではない手帳の使い方があるらしい」「みんなで一緒に手帳習慣を続けることでどんどん気づきを深めているらしい」ことが伝わってきて……仲間に入りたい!と思ったんです。

―― 手帳そのものよりも、手帳部への興味が大きかった、ということでしょうか?

こなつ:はい、その通りです。

私自身、もともと「何をするか」より「どんな人とどうやって生きていくか」を重視している人間なんです。仕事でもプライベートでも、私の価値観を認めてくれる人がいて、その価値観を求めてくれる人がいて、私自身もレベルアップできる――そんな環境に身を置くことを大切にしてきました。

もちろん本などを読んで学びを得ることもありますが、私の場合はそういう方法よりも、信頼できる人、尊敬できる人に言われた一言の方が効くと感じていました。

その点、「自分軸手帳部」なら、たくさんの気づきを得られるだろうという予感を抱いていたんです。

―― ところが、最初はいわゆる「幽霊部員」だったとか……。

こなつ:そうなんです(笑)。

朝6時半には自宅を出発して、フルタイムで働く日々だったので、手帳部で開催されているイベントに参加しにくかったのが一つ目の理由。もう一つは、以前使っていた部員用のプラットフォームがスマホからだと使いにくくて、足が遠のいてしまいました。

―― その間、手帳との付き合い方は?

こなつ:毎月の目標設定と振り返りをするくらいでしたね。営業職なので、目標設定という行為自体には馴染みがあったので。でも、ウィークリーは真っ白!

幽霊部員時代の「月の目標と振り返りページ」は振り返りがままならないことも多かった

こなつ:プラットフォームに投稿される部員さんの手帳を覗くこともありませんでしたから、もともと自分が持ち合わせた視点で手帳と対峙するだけ。月初に決めたことに対して、できた/できかなったと評価するに留まっていました。2022~2023年の2年間は、そんな状態でしたね。

「時間がないから」は言い訳だった

―― そこから冒頭のような「手帳が楽しい毎日」へ。変化幅がものすごいですね!

こなつ:もういい加減、言い訳するのはやめよう、と思ったんです。

2023年に部員プラットフォームが変更されて使い勝手も向上して、部費だって払っているのに、結局まともに活用もできていなくて。続けることを決めている以上、2024年は積極的に関わってきちんと自分を褒めよう、同じように頑張る人とつながろう、と決めました。

そうやって少しずつ動き出すと、不慣れだったプラットフォームにも徐々に慣れてきて、他の人の投稿やイベントを覗くことも増えていったんです。

―― そして出合ったのが、冒頭でお話なさっていた「アウトプットのすすめ」というシェア会だった、と。幽霊部員時代が嘘のように、今はご自身の気づきもたくさん投稿なさっていますね。

部員専用プラットフォームへ頻繁に投稿されるこなつさんのブログ

こなつ:今思えば、「忙しいから、時間帯が合わないから、部の活動に参加できない」というのは言い訳でしたね。今ここには同じような生活をしながらできている私がいるし、きっかけを手にしたら実際に踏み出せたので。

―― とはいえ、手帳や部に関わる時間が純増するということは、その時間を捻出する必要があると思うのですが……。

こなつ:う~ん、理論的にはおっしゃる通りなのですが、実は大きく工夫したり改善したりしたことってないんですよね。

たとえば、5歳の娘が私が書く手帳に憧れたのか「日記帳が欲しい」と言い出したんです。今では隣に並んで手帳と日記を書いたり、一緒にシールを買いに行ったりしています。「手帳=一人時間で人目にさらさず向き合うもの」と思いがちですが、私の場合は娘とは手帳友だちのような感覚で一緒に楽しんでいます。

それから、不思議なことに、以前ハマっていたスマホゲームから卒業できたんです。スマホゲームで満たしていたものが、手帳によって整ったのか?自分でもうまく説明がついていないのですが……。強い決意をしたわけでもないのに、自然にゲームを手放せて、その分の時間をもっと大切なことに割けるようになったのかな、と思います。

関わった人の数だけ、考え方が柔軟になっていく

―― 手帳に書く量が増え、部員さんとの関わりも増えた今、以前に比べてご自身にとっての内面の変化はありましたか?

こなつ:たとえば、自分が抱いた違和感やモヤモヤを客観視する意識が高まりました。

吹き出し×ブルーグレーのマーカーがモヤモヤの印

こなつ:ウィークリーページに、自分のモヤモヤを書き出すスペースを設けています。すると、私の場合は仕事関連の物事が書き出されることが多いんです。それだけでも一つの発見でしたが、さらに、モヤモヤを自己完結させることが減りました。

たとえば、職場で上司から伝えられた方針に納得できなかった時。ここにモヤモヤを書き出すのですが、それだけだと何も変わりませんよね?だから自分がマネジメントするメンバーに意見を聞いてみたりするようになったんです。すると、「当然の判断ですよね」とか、「そういう話がくると思ってました」という反応が返ってくることが少なくない。

自分一人の目線だけだとものすごく違和感を覚えることも、そんなに過敏に反応する必要はないかもしれない、そういう選択肢もあるのかもしれない、と柔らかに捉え直せるシーンが増えた気がします。

―― 相手を変えるとか、自分の思い通りにするとかではなく、そもそも違う目線に気づき、受け入れる機会が増えた、と。

こなつ:これは、手帳部で様々な部員さんと関わるようになったことによる影響が本当に大きいと思います。

手帳部が他のオンラインコミュニティと大きく違う点は、スキルやテクニックを学ぶのではなく、「自分と向き合う」ことに共感する仲間が集まっている場所であるということだと思うんですよね。

そんな仲間に自己開示しつつ、相手にも興味を持つ。心理的安全性が担保されたコミュニティの中で、互いを尊重しながら意見や経験を交換する。すると相手の「人となり」が見えてくるんですよね。表面上のテキストコミュニケーションではなく、「こういう価値観を持った人がこういう言葉を発しているんだ」ということがわかるんです。

もちろん、私とは全く違う価値観の人もたくさんいますし、100%真似したり共感したりするとは限りません。それでも、関わった部員さんの数だけ、価値観の引き出しが増えていくことをひしひしと感じます。

―― 人の数だけ、受け止め方や解釈がありますものね。

こなつ:おかげで手帳に対するスタンスもしなやかになりました。

空白多めな週も、「別のことに注力していた証」とポジティブに捉えられるように

こなつ:せっかく手帳が手元にあるのに書けていないと罪悪感を抱きがちですが、手帳部は「真っ白も記録!」「書けない期間=別のことを頑張っていた証拠」とごく自然に捉えてくれるんですよね。

手帳を書くことは手段だし、様々なペースや関わり方がある。それでいいんだ、って思えるようにもなりました。

自分をもっと好きになるために。
より楽しく生きるために。

―― ここまでのこなつさんのお話をお聞きする限り、大きな悩みを解消したり、何者かになったりするためではなく、人生をより豊かにするために手帳を書いているように感じます。

こなつ:ああ、その通りですね。私はもともと自分が嫌いなわけでもないし、ものすごく人目を気にするタイプではない。明確な困りごともありません。

でも、もっと楽しく生きられたらうれしいし、日々の営みも大切に記録したい。書かないと忘れちゃいますから。

―― マイナスを改善したい!とか、現状を変えたい!という願望がない人も、手帳を書いていいし、効くということですね。

こなつ:もちろんです。

私の場合、きっと手帳がなかったら、目の前にあるやりたいことや楽しいことを積み重ねながら生きるんだと思うんです。それはそれでいいけれど、時間をかけて初めてできることとか、育まれるものもきっとありますよね。そういう物事に対して、手帳はとても効くなあと感じます。

年間目標ページに掲げた2024の目標

こなつ:たとえば、私は今年の目標に「逢」という漢字を掲げました。とはいえ、やっぱり日々の忙しさに忙殺されるうちに、そこへの意識がおざなりになりがちなんです。

でも、こうして手帳に宣言してあると、ふとした瞬間に思い出すことができますよね。「人と逢えていないな」と気づき直したタイミングで、改めて月間目標に計画を落とし込んだりしながら、俯瞰した目で自分の人生の満足度を高める行動を積み重ねることができるように思います。

旅行のあとは、イラストと写真をたっぷり残して思い出を閉じ込める

こなつ:それから、未来ばかりでなく、過去を残すという意味でも効きます。私は2人の子どもを育てていますが、子育てって毎日がバタバタで、どんどん記憶が消えていくじゃないですか。でも、その瞬間は宝物で、残したい。だから、写真などもたくさん貼りながら、その瞬間の思い出を手帳に閉じ込めることも大切にしています。

これもまた、目先のことに飛びついているだけだと残らない足跡を残せるのも、手帳の良さだと思います。

手帳は、変化に気づきワクワクを育むためのツール

―― もし自分軸手帳がなかったら、こなつさんは今ごろどんな風に過ごしていたと思いますか?

こなつ:計画を立てず、そのとき、その瞬間だけを生きていたと思います。それはそれで決して悪くないとは思いますが、先ほどお話したような「時間をかけて育む」ような過ごし方に意識が向かなかったかも……。

私は今年40歳になったんです。そんな自分の40周年記念として、フルマラソンにチャレンジしようと思っています。でも、いきなり42.195kmは走れないですよね(笑)。だから、手帳を使って「この時期までに○km走れるように準備する」ってマイルストーンを置いています。

こういうチャレンジって、私にとっては手帳があるからこそできること。手帳がなかったら、先を見通してワクワクを育むことはできなかったともいます。

―― では、どんな人に自分軸手帳や手帳部を勧めたいでしょう?

こなつ:いろいろ思い浮かびますが、一番すすめたいのは「毎日が同じことの繰り返し」と感じている人ですね。

仕事や家事、育児など、ただただ決まりきったルーティーンをこなしていて代わり映えがしない、と感じているのだとしたら、手帳を書いてみてほしいです。そうすると、それまで「昨日と同じ」に見えていた風景の中にある、その日ならではの出来事や小さな変化に気づけると思います。

昨日との違いがうれしいことなら自分を褒めることができるし、違和感を覚えるようなことだとしたら「どうしてだろう」とか「こうしてみよう」と一歩深いアプローチが始まります。それがだんだん育っていって、充実感につながっていくと思います。

聞き手・構成/矢島 美穂


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