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周りとの上手な比較がもたらした「勝ち負け」からの脱却

こんにちは。
自分軸手帳アンバサダー&ライターの美穂です。

手帳を通して仲間と一緒に自分軸を見つけ、育てることができる、それが自分軸手帳部です。
多くの自分軸手帳部員さんから聞こえてくるのは「仲間と自分軸手帳を続けるうちに、自分自身に気づきや様々な変化が生まれた」という声。その一部をインタビュー形式でお届けします。

▼過去のインタビューはこちらをご覧ください

今回お話を伺ったのはななしおさん。
自分軸手帳部員専用のプラットフォームから飛び出して、Twitterを中心にご自身の思考を発信し、周囲との交流しながら思考を深める姿が印象的。一部の部員さんの間では「Twitter支部長」との呼び名も。

地方でかための仕事をするワーママ。フルタイム勤務をしながら、この春 小学校に入学した娘を子育て中。手帳と手帳部の力を借りながら小1の壁をするっと越えるのがこの春のテーマの一つ。スヌーピーが好き。2022~2023上半期 #自分軸手帳 公式アンバサダー。

「仕事も働いている自分も好き」なのに、出産後は長期休職に時短勤務。納得のいかない現実にジレンマを抱えていた、というななしおさん。2022 年に入部した自分軸手帳部で仲間と交流するうちに様々な価値観に出合い、自分の価値観に改めて気づくことができたのだそう。ななしおさんの視野が広がっていく様子をご覧ください。

決め手は自分軸手帳部という「コミュニティ」

美穂:
ななしおさんは、なぜ「自分軸手帳を使いたい」と思ったんですか?

ななしお:
実は、魅力を感じたのは「手帳本体」というより「自分軸手帳部(以下 手帳部)」というコミュニティだったんですよね。

出産後、2年の産休・育休を経て時短勤務で職場復帰しましたが、いわゆるワーママ(=ワーキングマザー)になった自分を受け入れられない状態でした。けれど、SNSで垣間見える部員さんたちはワーママでありながらとても楽しそう。この人たちと交流してみたい!と思ったんです。

美穂:
「ワーママの自分を受け入れられない」という部分について、もう少し詳しく聞かせてください。

ななしお:
私はもともと自由に働くのが好き、仕事をしている自分が好き。「バリバリ働く!」という類の仕事ではないものの、志向はバリキャリなんです。だから「保育園入園の時期を考えて2年休む!」と決めてはみたものの、いまいち納得できていない自分もいました。
復帰後の時短勤務も、実家や義実家を頼ってバリバリ働いてる人を見てモヤモヤ。 というのも、ワーママになったら 「育児は祖父母に頼って独身時代と変わらず働く」 or 「子ども最優先、使える制度は全部使ってゆるく働く」 という、二極しかないと思っていたんです。後者は私にとっての幸せと思えないのに関わらず、祖父母に頼れない自分はそちら側を選ぶしかない。――そんな不本意な気持ちもあったりして。

美穂:
自分がイメージしていた選択肢と、手帳部のワーママさんたちの姿にギャップがあったからこそ、その生き生きした様子に興味を引かれたということですね。

しなやかな考え方を与えてくれた
部員同士の交流

美穂:
実際に入部してみて、いかがでしたか?

ななしお:
手帳部は専用プラットフォームがありながら、一般のSNSで活動や手帳の様子を発信している部員さんも多いんですよね。私も入部前からTwitter上でそんな部員さんと交流できていたので、「新参者」という意識は薄く、ごくごく自然に合流することができました。

入部して感じたのは、日常で触れる以上の多様な価値観やライフスタイルが溢れているということ。
もちろん現実世界でも人々の価値観は様々ですが、地方だからか、振れ幅が少ないというか――考え方や視点が一定の場所に寄り気味な傾向があるような気がするんです。けれど、手帳部では「そんな考え方や選択肢があるんだ!」と発見だらけでした。

美穂:
影響を受けた部分はありましたか?

ななしお:
はい。
私は手帳を使う前から好き嫌いもハッキリしていて、比較的「自分軸」がある方だと思っていました。けれどそれは「独りよがりのものだった」と気づかされましたね。

例えば、仕事では上を目指さなきゃ!働き方にブレーキをかけるのは負け!と思っている部分がありました。けれど、部員さんのそれぞれのお話を聞くと、様々な働き方があり、仕事以外の喜びを手にしている方も多くいる。

いい意味で周りと比較しながら「自分にとっての当たり前」は「みんなの当たり前ではない」ことに気づき始めて……周りを知った上で、改めて「自分にとっての大事なこと」に気づき直せたのは、とても大きかった気がします。

美穂:
ほほ~!なんだか、しなやかな変化を感じますね。
「白か黒か」で見ていた世界の中に、グラデーションを許容していくような。

ななしお:
そうですね。
劇的なBefore/Afterというより、現状を土台に少しずつ良くなっている感覚は確実にあります。

「『仕事にブレーキをかけた組の一員』と見られるのが不本意」というのも、過去の自分が今の自分を勝手に否定しているだけだと気づきましたし。むしろ今の状況や制約をうまく活用しながら、自分のできることに集中していこう、という思考ができるようになりました。

手帳に書き出すことで「不安」が「課題」に


美穂:
「自分のできることに集中する」という視点は素敵ですね。
そこについて、手帳を使った具体的なエピソードはありますか?

ななしお:
最近は「子どもの入学前の変化に対する不安」を分解しました。

この春 娘の小学校入学とともに私もフルタイム勤務に戻り、就業時間が1時間延びました。これまで保育園への送りは夫、迎えは私という役割分担でしたが、入学後は通学班のない学校なので毎朝私が学校まで送っていくことに。
4月から子供の出発後と夕方に少しだけあった余裕がなくなるんだ、と思ったら漠然とした不安とモヤモヤに襲われたんです。そこで、「具体的な予測を立ててみよう」と。

美穂:
不安要素を予測で検証する!

ななしお:
24時間の棚卸しワーク(※2)」を応用して、ウィークリーページの余白に入学後想定される1日を時間軸に沿って具体的に書き出してみたんです。

(※2)自分軸手帳のワークの一つ。1日のログをとりながら、時間の使い方、自分の幸せなどを見つめる。

可視化したタイムテーブルから気づいたことを付箋にメモ

すると「不安に思うほどの要素はそれほどないぞ」と。そのうえで、変化に対して考えるべきことが見えてきました。

頭の中で「漠然とした不安」だったものが、具体的に書き出した瞬間に「課題」になって、解決の糸口が見えてくる。時には「不安」自体が存在しなくなることだってあるんですよね。

有償講座で気づいた私の価値観

美穂:
生活は回ることはわかった。とはいえ、朝の送りに仕事時間の延長。「自分時間」は純減しますよね?そこへのモヤモヤはどうでしょう?

ななしお:
実際に新生活が始まってみたら、学校で疲れるのか、子どもがスッと寝るようになったんです。
するとベッドの中でちょっとスマホ時間が取れたり、何ページか本が読めたりもできるようになって。思ったほどイライラせず過ごせています。

美穂:
そういう瞬間を「自分にとって大切な一人時間」と捉えられて喜べていること自体が大きいですね!

ななしお:
あぁ、確かに!
以前から、子どもが早く寝たらスマホをいじってはいたのですが……マインドが違う!

美穂:
マインド?

ななしお:
以前は「ベッドを抜け出して自分のために勉強したり、やりのこした家事をしたりすることこそ良いこと」と思っていました。でも、そうせずにスマホ見てるだけの私=ダメじゃん!と。

それが、現在は「 これは大事な自分時間!SNSも自分がやりたくてやってること!」「体力がないので、無理に起きようとしないで娘と一緒に寝るのも大事なこと」と気づけている。自分なりの幸せをきちんと選択している実感があるんですよね。
この幸せへの気づきは、昨年部員対象に開催された「24時間の棚卸しワーク」の有償講座(※3)に参加したときに得ることができました。

(※3)特定のワークに少人数で取り組み深掘りする有料講座。2022年は「24時間の棚卸しワーク」の講座を開催。

美穂:
その気づきについて、もっと詳しく聞かせてください!

ななしお:
当時、実際の時間の使い方のログを取ってワークシートに記入したのですが、同じスマホタイムでも「朝イチ=好きな時間 ⇔ 見送り後=嫌いな時間」と評価しました。

有償講座参加時のななしおさんのワークシート。
2/10のログで、〇と✕がついたスマホタイムがあることがわかる

朝は「早起きできたからスマホタイムにしよう!」と決めて過ごしたのに、 見送り後は「他にもやりたいことがあったのに、スマホ見ちゃった……」という気持ちだったんです。すると部長のようこさん「『〇〇をしてる時間が好きか嫌いか』よりも『自分で決めた通りに時間を使っているかどうか』で幸福度が変わる傾向がありますね」と仰って、まさにその通りだ!と。

この時は「時間」を通してでしたが、手帳内の他のワークに取り組んでいてもこの価値観が登場するんです。自分軸手帳のワークって表向きのテーマは「時間・お金・意志力」ですが、どれも結局行き着く先は自分自身なんですよね。
昨年1年間の手帳使いを通して、「納得感」や「自己決定感」に私の重要ポイントがあるということを、めちゃくちゃ実感できました。

仲間がいるからワークが深まる!

美穂:
ななしおさんのように、ワークで自己理解を深めるコツってありますか?

ななしお:
私は部内のイベント「手帳レッスン(※4)」を活用しています。

(※4)自分軸手帳部では毎月のテーマを設定。それに関連するワークへの取り組み方を、毎月オンラインイベント「手帳レッスン」で解説している。

私、一人だとワークが楽しくないんです。書き出してみても自分にとっての当たり前しか出てこなくて、「だからどうした?」と。(笑)
けれど、イベント中のチャットやSNSで部員さんの実例などに触れるうちに、私固有の価値観に気づけて、言語化できるんですよね。

美穂:
そこでも「いい意味での周囲との比較」が登場するわけですね。

ななしお:
そうそう。
料理を「毎日の面倒な家事」と捉えている人もいれば、「クリエイティブな楽しい行為」という人もいる。そういうのって、自分一人で考えていたらなかなか気づけないじゃないですか。
「自分軸手帳部」というコミュニティの存在が、私にとって本当に大きいです。

手帳は完全秘密主義

美穂:
そういえば、確かななしおさん、2023年は自分軸手帳を2冊使いしているとお聞きしましたが。

ななしお:
そうなんです。SNSなどで公開しても問題ない手帳と、非公開用で使いわけてます!

美穂:
え!?「お仕事用とプライベート用」とかじゃないんですか!?

ななしお:
もちろん、モザイクをかけて公開するという方法もありますけど、その時点で「他人に見せる可能性がゼロではない」という前提になりますよね?私の場合、そうするとたちまち本音が書けなくなるということに昨年気づいたんです。思考が詰まるというか……。だから、あくまでも非公開用は非公開。

美穂:
それも自分に対する発見ですね!

ななしお:
とはいえ、アンバサダーとして公開している手帳はウソじゃないですよ!(笑) 非公開手帳の内容を抽出してまとめたのがもう1冊、という感じです。

美穂:
非公開用にはどんなことを書いているか、お聞きしてもいいでしょうか?

ななしお:
気になったことや感情、時には夫とのケンカを深掘りしたり。
下ごしらえしたり、フォーマットを設けたりはせず、自由にその時のアンテナに引っかかったことを書き留めています。

普段はほぼ公にさらすことがない「非公開用手帳」
日々アンテナに引っかかったことを書き留め、週末は1週間の振り返りを。

ただそれだけなのに、自分で読み返すと最高に面白い!
「今は学びにアンテナが立っているな」とか「同じようなことでケンカしているな」とか。自分の変化や、変わらない部分が浮き彫りになるんです。

美穂:
交流を通しての自己理解というお話と、秘密主義だからこその自己発見というのは、ある意味矛盾するようにも思えますが……。

ななしお:
一通り自分で書ききって、仮説や結論を手にするまでの最初の深掘り段階は、一人で進められるので。
それを経てからTwitterや交流の場に差し出してみる。何か解決したい・意見が聞きたいときに、自分なりの考えを「これってどう?」と外に出してみて、化学変化や気づきを楽しむ、という感じとでもいいますか。

美穂:
人目をシャットアウトするからこそ、本音から導き出された仮説や結論に辿り着ける――SNSにはない手帳ならではのメリットですね!


自分の世界から一歩外に出たいあなたへ

美穂:
もし自分軸手帳を手にしていなかったら、今頃ななしおさんは――?

ななしお:
今のような交流もなく、漠然とした閉塞感の中で、日々に楽しさを感じられていなかったでしょうね。

美穂:
では、どんな方に自分軸手帳をおすすめしたいですか?

ななしお:
「私なりの自分軸が既にある」と思っている人に、ぜひ使ってみてほしい
です。そういう人ほど、自分の世界に閉じこもりがちだと思うんです。周りと交流したり上手に比較したりすることで、「既にある」と思っていた自分軸がいい意味で揺らいで、殻を破れる――見えない世界が見えてくる気がします。

おしまいに

他人の目線をシャットアウトした手帳の中で、安心して自らの本音に迫りながら、部員さんとの交流の中でその立ち位置を確認し、輪郭を磨いているななしおさん。
インタビュー中にこぼれた「一人ではなくみんなとだから、『自分勝手』と『自分軸』のいい塩梅が見極められる気がします」という一言が印象的でした。
手帳×コミュニティ。この両方があることで、相乗効果が生まれるということを、ななしおさんが証明してくれているように思えます。

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文責:美穂











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