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そろそろ「好きなことをして生きる」のリスクも知っておこう

今回は、特に若い人に知っておいて欲しい話になります。

「これさえあればいい」の危うさ

人間は日常的に自分のしたいことをして生きているんですね。

これは好きなことだけじゃなくて、例えば自分の仕事も自分で選んだ道なので、自分のしたいことをして生きていることになるわけです。

趣味に関してもそうで、どんな本を読むか、どんなものを食べるか、基本的には自分の価値観とか自分がいいと思う判断で生きてるわけです。

ところがそれは今その瞬間の価値観でしかないので、時間とともに変わってしまうものなんですね。

だけど若い人は、自分の価値観が将来どんどん変わるかもしれないことがあまりイメージできてないんですよ。

そうすると、今の自分にとって正しいと思うことの中に閉じこもってしまいがちになるんですよね。

だけど人間は年を取ると、肉体的にも精神的にも変化が起きるんですね。

昔は平気だった怖いものがもう見たくなくなったとか、昔は食べていた辛いものが全然食べたくなくなったとか、涙もろくなったりとか、それは脳の老化が原因なんですね。

そういう風に肉体はどうしても老化していくので、その前提で自分のやりたいことが変わるんですよね。

ここが変わるということは、自分のこれをしたい、あれをしたいっていう日常も変わるわけですよ。

そうすると、何が好きだ何が嫌いかという価値観も変わるわけなんですよね。

つまり昔は好きだったけど「今はもういいや」ということが起きるわけですよ。

ゲームしかしてこなかった人の末路

これは本当に色々なことであって、例えば私も中学生ぐらいのときはゲームが好きだったんですね。

ファミコンとかスーパーファミコンの世代で、「きっと一生ゲームしてるだろうな」って思っていたんですよ。

ところがもう30過ぎてくるとしんどくなるし、目も疲れるし、ゲームに時間を使ってる暇があったら、もっとビジネスとか他のことに使った方が生産性があって楽しいなって思うようになったんですね。

若いうちは楽しいことも、年を取って肉体がついていかなくなると、「楽しい」と「しんどい」のバランスが崩れてしまって、もうやりたくなくなるんですね。

それまでゲームしかないような人生を生きてきた人は、そこでいきなりリセットされちゃうわけなんですよ。

そしたら例えばゲーム好きの人間関係しか築いてこなかったり、ゲーム好きのコミュニティにしか参加してこなかった人にしてみれば、ゲームが楽しめなくなった瞬間に何もかも失っちゃうわけなんですね。

いきなりいい年してゼロに戻るわけなんですよ。

『今』はずっと続かない


例えばですけど、贅沢なんか要らない、自分一人が慎ましく生きていければ十分なんだって思ってる人がいたとします。

その人がすごく素敵な女性と知り合って結婚することになったら、自分の価値観を向こうに押し付けられないわけで、さらに向こうを養っていかないといけない、子供もできたら子供を養わないといけないとなったら、自分のそれまでの価値観は通せなくなりますよね。

そうなったとき、若いうちにもっと収入のいいところに転職しておけばよかったとか、資格の一つでも取っておけばよかったと後悔する羽目になるんですよ。

だから今の自分の判断とか、価値観が絶対みたいに思って、俺は興味ないからいいよみたいに思って日々行動してしまうと、

時間が経ってそれが変わってしまったときに何の引き出しもない、何の余裕もない状態になってしまうんですね。

ある程度の歳を取った人は、自分の肉体的な衰えからそういうのは少しピンとくると思うんですけど、若いうちにはそういうのはないと思います。

「今の元気さが一生続く」ぐらいに思っちゃいますけど、もう続かないんですよね。

酒も飲めなくなるし、徹夜したら動けなくなるし、酒を飲みすぎたら「こむら返り」が起きるし、ゲームをしてたら瞼が痙攣するし目が疲れる。

ご飯とかグルメが大好きだったけど、そもそも食べられなくなる、脂っこいものより魚が良くなる、そういう変化は30代ぐらいから起きるんですよね。40代、50代ではもっとドカンとくるわけですよ。

そうなっていったときに、やはりその人の引き出しとか体験とかそういう準備が少ないと、変化についていけなくて非常に困ることになるんですね。

価値観が変わる前提で生きる

だから今の時点の自分にはそんなに興味がなかったとしても、将来何かあるかもしれないって考えて、色々体験や挑戦しておくことは凄く重要なんですよ。

別にいきなり成果とかを出す必要はなくて、自分の世界を広げておけばいいんですね。

将来、自分の価値観や肉体が変わったときに何が起きるかというと、どんどん自分の世界は狭くなるんですね。

だから体力のある若いうちにどんどん広げておけって話なんですよ。

どんどん広げておけば、歳とともに世界が狭くなっても、ある程度は維持できるんですよね。

でも若いうちに小さい世界しか作ってなかったら、もうどこにも行けないぐらい小さくなっちゃって、最後に世の中に絶望する羽目になるんですよ。

まあ若いとは言いましたけど、何歳であろうと今この瞬間が一番若いことに変わりはないので、今からでもいいので自分の世界を広げるようにしてみましょう。

例えば、普段は読まない本を読んでみる。全然興味のないスポーツをやってみる。知らない分野の人の話を聞いてみる。

そういうことを日常に取り入れてみて、ぜひ自分の幅を広げることをやって欲しいと思います。

それでは本日は以上となります。ありがとうございました。

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