「自分」を生きるために、見ないようにしているもの
誰もが我がままに生きている。
だからこそ、他人の言動に振りまわされることは、他人の我がままに振りまわされることであって。そうしているうちに、「自分」がどんどん小さくなってしまう気がする。
ある時からそんなことを強く思うようになって、それからというもの、なるべく「自分の意見」を持とうと思うようになりました。
もともと何が正解かなんてわからない世界だったけれど、今はこれまで以上にわかりやすく「正解がわからない世界」が現れている感じがして、より「自分の意見」を持つことが大事になっている気がします。
ただ、元来わたしは良くも悪くも他人から影響を受けやすく、誰かが「こうだ」と強く主張していたら、「そうでない自分は間違っているのかもしれない」なんて思ってしまうようなところがあって。
そんなわたしが「自分」を持つためにやっているのが、他人に意見を聞くより先にまずは自分で考えることです。(何ら大それたことではないのだけど)
今って、気を抜いていると「自分で考える」より先に「誰かが考えたこと」が入ってきてしまう感じがあります。TwitterなどのSNSや、ニュースのコメント欄…などなど。
自分以外の人がどう思っているのかを知ることも、もちろん大事だとは思っているのだけど…
まずは「自分で考える」をやってからでないと、知らぬ間に自分の頭の中が「他人が考えたこと」に浸食されて自分で考えられなくなり、そして結果やはり他人に振りまわされてしまうと思うから。
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なんて、ちょっと難しいことを書いたけど、もうちょっと身近で具体的な話を。
先日、米津玄師のバーチャルライブに参加しました。
左がわたし/右は一緒に参加した妹
こういう世界になってから、好きなアーティストの有料配信ライブに参加する機会が多くなりました。米津玄師の場合は無料ライブだけど。
これまで参加した有料配信ライブの多くはライブパフォーマンスを動画配信する形式でした。
それで、例えばYouTubeとかもそうなんだけど「視聴している人のコメント」もライブで流れてたりするじゃないですか。わたしはあれが本っ当に苦手で…。
わたしは、まず自分だけで受けとめたい。考えたい。味わいたい。
誰が何を思ったかは、その後で知りたい。
(だから基本的にはコメントオフで視聴するのだけど)
それで、米津玄師のライブの話に戻ると、このライブはゲームアプリ「フォートナイト」の中で行われたもので、それぞれがアバターで参加する形式。
この形式、良いなあと思ったことがいくつかあったのだけど、そのひとつに「知らん人の感想が流れてこない」ことがありました。
みんなアバターで参加していて、動いたり踊ったりしているのは見えるから「みんなでライブ会場にいる」という一体感はあるのだけど、感想コメントなどは流れない。それがわたしにとっては、とても良かった。
今回の米津玄師のバーチャルライブにしても、他の音楽ライブにしても、ニュースにしても何にしても…
その対象に向き合った「自分」が、まずどう思うのか知りたい。
何を感じて、考えるのか。好きなのか、好きじゃないのか。
過去長きにわたって「自分」を無視してしまった時期があったからこそ、今はとにかく「自分」を最初に見てあげたい。
そのあとに、大切な人たちはどう思ったのか、好きな人はどうか、それを受けて自分の考えは変わるのか、変わらないのか。
そんなことを、じっくりじーっと観察してあげたいなと思うのです。
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涼しい場所でじっくり自分と向き合う時間を、ぜひ。
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