真面目だなあ、もっと上手くやりなよ。
「真面目だね」と、これまで何度言われただろうか。
褒められていることもあれば、呆れられていたことも、馬鹿にされていたこともあったと思う。
あまり良くない意味で「真面目だね」と言われるときは、もれなく「もっと上手くやりなよ」という意図の言葉とセットで提供されることが多かった。
「真面目だなあ、もっと上手くやりなよ」
わたしはそこんところの空気感をつかむ能力が著しく低いのか、「上手くやる」があんまりわからないのだと思う。
法定速度で走ると「遅い」と言われてしまう高速道路、代返可能で教室ガラガラな授業にも毎度出席する大学生活、楽しそうに遊ぶ人達のSNSを眺めつつ「遠出を控えて」を守って生活圏内で過ごす夏。
「上手くやる」が苦手なのは、きっと頭が固いから、なのだと思う。
こんな感じで生きてきた中で、何度も「損だなあ」と感じることがあった。正直者が馬鹿を見る、という言葉のとおりだと実感する場面も多かった。
子どもの頃は「真面目であること」で褒められたのに、いつからかそれは疎まれる資質になって、「上手くやれる」人達に置いていかれるようになって。なんでなんだろう。
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「上手くやれたら生きやすいんだろうな」と思う。
でも、もしも上手くやれるようになったとしても、結局は「上手くやる自分」に失望するのだろうな。
(どうせ自分が上手くやれる側になることもないだろうな、とも思うけど!)
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真面目であることで得することも、もちろんあった。
一方で「損だなあ」と思うことも、やっぱり今でもたくさんある。
ただ、自分には失望したくない。だから、これからも自分の中の「誠実」は守っていきたいなと思う。その結果、損したり、「真面目だ」と揶揄されたりしたとしても。
そして、同じように真面目に一生懸命に生きている人達に、少しでもハッピーなことがあると良いなと願ってる。
「じぶんジカン」は、そういう人達に向けて、小さくても良いから何かハッピーになることを届けられるように、やっていきたいなと思っています。
▽じぶんジカンのノート達
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