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大きな楽しみより、小さな楽しみを
会社員だった頃、もう7年も前の話。
毎日が本当につらくて、苦しくて。自分が嫌いで、生きる意味を感じられず、現実を直視するとあきらめてしまいそうで。
最終的には心の不調で倒れるわけですが、それまで1年ほどそんな気持ちを抱えながら生きられたのは、「大きな楽しみ」をつくっていたからでした。
わかりやすいところだと、週末に遠くに旅行をするとか。好きなバンドのライブに行くとか。
そういう「大きな楽しみ」がないと苦しい日々を乗り越えられなくて、もはや自分が生きる理由すら見つけられなくて。
でも、それってやっぱり長続きしないんですよね。
最終的には手帳に「1年先の楽しみ」まで書いて、今ではなく未来ばかり見て、どうにもこうにも自分のバランスを保てなくなって、限界が来てしまいました(倒れて動けなくなった…!)。
…なんて話を書いたのは、いまの日々で、同じことを繰り返さないようにせねばと思ったからです。
おうちでの日々をそれなりに快適に過ごせるようになってきて、その理由はたぶん2つ。1つは不安を極力減らすこと。対策を知る、情報を見すぎない、買い物は人の少ない時間になど。2つ目はうまく気晴らしすること。散歩をする、楽しみをつくる、仕事とプライベートの空間や時間をちゃんと分ける、とか。
— マツオカミキ (@matsuo_mk) April 9, 2020
いまの現状は、あまりにも直視するのがつらい。ニュースから流れてくるとんでもない言葉、人々の雰囲気、自分の中にあるたくさんの小さな不安。
直視しなくても良いとは思うのだけど、だからといって「先に大きな楽しみをつくること」で乗り越えようとしてしまうと、たぶんわたしは、また同じことになってしまう気がする。
そこで思ったのが、「先の大きな楽しみ」よりも「日々の小さな楽しみ」を積み重ねる方がいいんじゃないかなってこと。
「楽しみをつくる」は結構たくさんあって、おいしいご飯やお菓子、コーヒーや紅茶は何種類かそろえて「今日はどれにしよう」と選ぶこと、バスソルトを入れて半身浴、お気に入りのテレビ番組やラジオ、友達とのオンライン通話。あとはゲーム買っちゃおうかな~とか。楽しみはどんどんつくれそう。
— マツオカミキ (@matsuo_mk) April 9, 2020
どんな状況でもわたしたちは今を生きるしかなくて、行く先がわからない未来に頼るよりも、今のなかで自分をほぐしてあげられることを積み重ねていく。
いつだって一番だいじなのは、過去でも未来でもなく今で。こんな時でさえ。
つらすぎたら直視しなくても良いと思うし、未来の楽しみをつくることもだいじだけど、だからといって今の自分を否定してしまうと、きっとじくじくと心を蝕んでしまうから。
小さな楽しみ、1日の中で少しだけ「ほっ」とする時間。みんなの日常にもありますように。
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