【100万回再生！】小樽へ2通目のラブレターを。
とにかく祝！！！！100万回再生突破！！！！
この度地元小樽の福島工務店さんのブランデッドムービーの総合ディレクションを担当しまして、8分間のミニドラマ「情緒 『Re:』-小樽の新たな夜明け-」を北海道のチームと一緒に作らせていただきまして、それが中国ビリビリで100万回再生突破したのです！（みんな褒めて！イイネ押して！）
YouTubeではなくビリビリ動画での快挙ですので、ご存知無い方が多いのですが、この動画の成功には様々な“仕掛け”がありますので、総合ディレクションをした私の視点から解説させていただきます。（なんとか山下が賢いと思わせることがここ数年の目標ですｗ）
まずは4つ。私から日本の皆さんに伝えたいことを！
①日本語でも通用する
ほんとこれ。日本語でも見てくれる層は一定数いますし、日本語でも100万回届くというのは事実。もちろん中国語字幕必要ですし、中国語あった方がいいけど、今回はほぼ日本語で成立してます。僕が日本人だからということもあり、やっぱり日本文化が好きな人のコミュニティに居る中国の方の日本語能力は高いです！
あと中国は方言が独自進化遂げまくっているので、中国のほぼすべての映像に字幕ついているし、地方の方言聞き取れないことも多いので、字幕があることが当たり前という環境も我々外国人チームにはポジティブな要因です。
写真は李姉妹のお二人。最近仲良くなって、ゲスト出演のお願いをしたところ快く引き受けてくれました！本当にありがとう！！
②日本のクリエイティブは通用する
通用しました！
今回の監督は札幌にある株式会社リアクターの高橋成監督。脚本は青山弥央さん、カメラマンはエンドウアキラさんと、皆さん北海道在住の方。作品に対する評価も私の周りの中国人に聞いても絶賛してくれますし、何よりラストに登場する北海道出身のジオグラムス伊藤広大さんの風景映像の美しさはダイレクトに中国の視聴者に刺さってました。
日本で誰もが知っているクリエイターでなくても、実力があればその作品に光が当たるだけでこんなにもポジティブに受け入れられるということが証明されました。この動画を見て「自分はもっといいもの作れる！」という自負のある方はチャンスしかないと思います。連絡ください！是非一緒にやりましょう！僕を使い倒していただきたいです！
Mail： info@nulunulu.asia
③日本の観光資源は通用する
日本って、美しいんですよね。海外に行くと、改めてその良さを実感することができます。旅行者の満足度も高いし、食べ物もおいしい。でも海外に宣伝する際に、アトラクションやエンタメを推してしまっては期待値を上げてしまうことになります。地方の街は、美しい風景と飾らない日常、そこに生まれるドラマを伝えるだけで十分訪れる動機を作れると思います。
今回は実在する福島工務店グループの「旧岡川薬局」を舞台に、小樽市さんの協力を得ながら小樽の絶景を入れ込みました。旧岡川薬局は歴史的な建造物を改築した、実際に宿泊もできるカフェです。形態としては似たような建物が日本の色んなところにあるかと思いますが、それぞれの建物が紡いできた物語は唯一無二です。この建物は取り壊し寸前だったところを、福島工務店の福島慶介さんが10年前に「歴史的建造物を残し、経済を回しながら未来に残していこう」という強い思いで買い取り、自ら改修して今の形になった建物です。今回のドラマではその思いをおじいちゃんの役柄に託して表現しました。そういう事実があるので、この場所で喋る最後のセリフが響くんですよね。
こういった物語のヒアリングから始まり、脚色しながら実際に物語に落とし込んでいくと、観光名所でもない場所が、物語と共鳴して聖地になります。大事なのはその場所を好きになる理由をいくつか提示することで、これがクリエイティブができるブランディングだと思います。
あと、旧岡川薬局のカフェCafeWhiteのカレー美味い。
④このモデルが横展開可能になる
今回は私のチャンネルで小樽のムービーを作りましたが、私以外の海外で知名度あるインフルエンサーのドラマも作れますし、小樽以外のムービーだって作れます。海外に映像発信していくなら補助金もあったりしますし、今回もJ-LOD5という助成金を利用したことでスポンサー側の持ち出しも多少抑えることができました！（詳しくはお調べになるか問合せください）
Mail： info@nulunulu.asia
海外で有名なインフルエンサーのチャンネルで、海外で活躍したい芸能人の方がコラボで新しい市場にリーチできる魅力もあります。
私は中国が強いので中国向けに色々できますが、こういった海外で有名なインフルエンサーに対して、質の高いコンテンツと共演者を供給して一緒に海外展開ができるというメリットもあります。というか、そういう横展開をたくさんしていきたいです。
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うまくヒットした要因は複数あるのでいくつか紹介しますが、前提としてクリエイティブには基本ローカライズが必要で、ローカライズプロデューサーが居ないことには成功はしません。今回私が中国向けに仕込んだネタをいくつかご紹介しますね。
・中国の方に刺さる「家族」というテーマにする
中国の方は「家族」というテーマが大好きなんです。まだまだ日本よりも家族のだんらんや親戚付き合いを大事にしますし、2021年中国一番のヒットで興行収入53億元（約960憶円）を記録した「こんにちは、私のお母さん（你好，李焕英）」も家族ものです。核家族化が進んでいる中国ですが、家族テーマの物語は鉄板です。みんな情に厚くて涙もろいんですよね。王道のストーリーでも全然楽しんでくれるのと、暗い脚本じゃなくて明るくハッピーエンドが好きというのも特徴です。
しかも今、出稼ぎや学校の関係で実家を離れて暮らす若者や、コロナの関係で海外から長らく帰れていない方々も多く、「故郷」というものへの共感が響きやすい時期でもあります。
・映像そのものを中国風にローカライズ
中国は今ショートムービー戦国時代です。可処分時間の奪い合いは激しく、開始早々離脱しないレベルの情報量をぶち込んでますｗ
最初の60秒で「高速カット割り」×「イラスト説明」×「高画質（4K）」×「カットバック二回」×「おじいちゃんとのバトル」
これらを高速で展開するためにナレーションで展開！
ドラマなら禁じ手と言われるようなナレーションを使った高速前段説明をやり、もう目で追うだけで大変！っていうレベルの情報密度にして注意力を持続させるようにしています。（↓中国の方に誉められたスクショ貼ってドヤっておきます）
参考にしたのは万万没想到という中国の伝説的なミニドラマ。携帯デバイスで視聴者の注意を他に奪われないために生み出した2013年頃の作品です。私もリアルタイムで見ていましたが「これぞ中国」という衝撃を受けました。
この雰囲気を日本人の監督がふわっとオマージュするだけで、中国人には作れない不思議な映像ができあがります。中国っぽくも日本ぽい感じは、今回こうして出来上がったのですが、私はこういう唯一無二な雰囲気がとても好きです。ジョー監督ありがとう最高ですよ！
・「ラブレター」と「雪」
中国の方にとって小樽は岩井俊二監督の「ラブレター」の聖地であるわけです。今回の作品のタイトルは「情緒（チンンシュー）」で、ラブレターも「情书（チンンシュー）」と発音が似てます。そして昨年は中国でも日本のエモいという言葉と同じ意味の「EMO」という言葉が流行したので、そこもかけていきました。故に本作は「二通目のラブレター」という裏設定があります。
雪景色も大事です。日本の風景と雪という組み合わせは中国にはありません。日本にとっては当たり前なものも、中国の方、外国の方には初めて映るものだったりします。「おしん」のアジアでのヒットの要因も「雪景色」だったと言われていたりします。これも日本の財産です。
まだ色々あるのですが、今日はこのくらいにしておきます。
もちろん、僕は総合ディレクションと言うことで各所口出しはしましたが、最終的に手を動かして映像に仕上げてくれたのはリアクターの高橋監督はじめ製作スタッフのみなさん。本当にありがとう！
三か月という短い期間で恐ろしいほどの集中力で作り上げていきました。そんな仲間たちと手にした100万回という数字が、こんなに嬉しいものだとは正直思っていませんでした。
地元小樽に、ちょっとは恩返しできたかな？と思いつつ、また次の目標に向かって頭動かしていきたいと思います。久々にクリエイティブにこだわった作品が、しっかり中国で評価されて良かったと、胸をなでおろしています。
しかも放送から一週間後、なんとファンがマインクラフトでこんなファンアートを作ってくれました！
これは俺たちの岡川薬局！
めっちゃ嬉しい。
そんなこんなで、まだまだ僕の嗅覚は鈍っていないようです。データも大事ですが、こういった感情に訴求するコンテンツも大きな力を持っています。
日本と中国をまたにかけたクリエイティブを行う際には、山下にお声がけいただければ結構良い打率で安打打てると思いますよ！
あとはあれだなぁ。僕が美女かイケメンだったら再生数3倍いってたと思うｗ
また、2月25日（金）と3月4日（金）放送予定のテレビ西日本「加藤浩次のちゃっかりバズってます！」に、二週に渡り山下智博が登場し、中国で有名になるまでの仰天ストーリーをお話しました。
ご存知、加藤浩次さんも同じく小樽市出身。高校の先輩です。出演者としてご一緒できて光栄でした！是非是非皆さんもご覧いただければと思います！
そんな私の次なる夢はファイターズの新球場で始球式です！（新ユニ速攻買ってしまうくらいには新庄さんのファンですｗ）
最後に最近買った最高にカッコいい靴の写真UPして寝ます。
おやすみなさい！
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