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読書メモ15

71.瞬間を生きる

棋士の羽生善治さんの言葉とその頃の写真をまとめた本
若い頃から貫禄ある様子もそうだけど、一言一言が大局観で捉えているような感じがしてすごかった。
コメントで面白いと思ったのが、「将棋は自分が不利になる場面について考え続ける」みたいなやつで、確かに対局中は「そうなったらいいな」の希望的な予測は一切不要でどういう状態になったら良くないか、相手がどう指したら自分は苦しいか、を常に考えているのって大変だな。と。

もちろんポジティブな考え方で過ごすのは素晴らしいけど、たまには棋士になったつもりで自分を顧みることで気づけることもありそう。

72.神曲

SNSで小説をお薦めしている人の投稿から選択
神曲は「かみきょく」ではなく「しんきょく」

ラストがnot for me ではあったけど、家族間の心理描写とかは細かいし、緊張感はあった。登場人物の関西弁と話のノリが会社の人に近くて、ずっとその人で再生されてた。

73.名前探しの放課後

これも「神曲」を薦めてた方のオススメ
辻村作品だから楽しみにしていたんだけど、not for meだった。
どうやら他の作品のキャラが出てきていたり、いろんな小ネタが散りばめられていたようで、それを未読だった自分はなんのことかわからなかった(調べた)

せめて、読む順番を教えてくれればな笑

もし、名前探しの放課後を読む方がこれを読んでいたら、そのまえに「ぼくのメジャースプーン」を読んでください。

74.方舟

本屋ですごくおすすめされてるミステリー。本屋大賞ノミネート作だしかなり面白かった。

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?

大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。

そんな矢先に殺人が起こった。

だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
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設定は無理のある状況だけど、極限状態で面白い。

75.現代思想入門

Twitterでおすすめされていた本

タイトル通り、1960年代から90年代を中心に、主にフランスで展開された「ポスト構造主義」の哲学を指している「現代思想」の入門書

現代思想というのはあまり知らなかったけど、哲学には興味があったので読んでみた。

入門書というだけあって、すごく腰が低い文章で読みやすくて、この章に興味が持てたら次はこれを読んでみて、というように紹介してくれるのも丁寧ですごくよかった!

まあでも、ちょっと難しい。まあまあ難しい。

AIの進歩が凄まじくて、答えのあることはどんどんやってくれるようになりそう。AIの時代に人間が思う哲学って重要な位置付けになるような気がする。


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