173　おきゅうと

私の両親は福岡筑豊地方の出身です。両親同士の実家の距離は車で20分くらい。うちは、父が転勤族で（「転勤族」この言葉自体も死語になるのかもしれませんね）福岡に住んだことはありませんが、夏休みごとに福岡の実家に帰省していました。

写真は「おきゅうと」。福岡の方にはなじみがある食べ物だと思います。エゴノリという海藻を干して煮溶かして固めた食べ物です。刺身こんにゃくより少し柔らかい食感です。父の実家では、朝ご飯に必ずこれが出ました。ところてんのような麵状になったものに酢醤油をかけて食べます。

焼き魚と一緒に食べるとのことですが、単体で食べた思い出しかありません。焼き魚に付ける大根おろしのような感覚なのでしょうか。ちなみに、このおきゅうとは福岡にしかありません。おきゅうと同様、福岡に帰るとよく見かけるものは「辛子明太子」「辛子高菜」「四宮の成金饅頭」「チロリアン」「ひよこ饅頭」。ひよこ饅頭と辛子明太子以外の食べ物は、多分福岡を出るとあまり見ない食べ物かなと思います。

逆に、サクランボの「佐藤錦」。関東地方でもお値段ちょい高めのこれ、福岡ではそもそも手に入らない。両親が良くお中元に送っていました。

日本は狭いようで広いですね。

（参考資料　https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/oquto_fukuoka.html）

#ご当地グルメ