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WBCバンタム級世界チャンピオン中谷潤人選手

フライ、スーパーフライ、現バンタム級の世界
3回級制覇チャンピオンである事は、皆さんご存知の通りです。
ただ、他の日本人チャンピオンと比較して、
異彩な点が多い事に目が行きます。小学生の頃から空手をやっていましたが、小柄な中谷選手は中々勝てずに悩んでました。そこへ階級制の
スポーツであるボクシングを勧められたのです。中谷選手は、中学卒業後渡米。ルディー・エルナンデストレーナーの元で、本場米国のボクシングを学びます。
 他の日本人チャンピオンがアマチュアで好成績を残したトップアマと違い、日本では4回戦からデビュー。6回戦、8回戦と、後に日本チャンピオンや世界チャンピオンになる選手を破り、全日本新人王、日本チャンピオンと躍進。今時珍しい叩き上げの選手です
日本王座返上後、世界ランカーと対戦しKO勝利。満を持しての世界タイトルマッチに臨む事になる。コロナ禍の影響で一度延期された世界戦だが、WBO世界フライ級王座決定戦で、見事にジーメル・マグラモを8回2分19秒でKO。念願の初タイトルを獲得する。

3階級目のWBCバンタム級挑戦、前日軽量後(左が中谷選手。右が王者サンティアゴ)

 中谷選手は、長身のサウスポー。長いリーチと右手の様々なジャブやパンチで、空間を支配。一発でKO出来るパンチを持っており、井上尚弥選手に続く「ネクストモンスター」の異名を持ちます。  感性豊かな時期に、米国でボクシングを学んだ事から日本人離れしたリズムと感覚で、対戦相手を寄せ付けない。  今後は、バンタム級の統一や防衛を考えているが、減量面の身体への負担やパフォーマンスの低下が有れば、一回級上のスーパーバンタム級への早期転級も考えられる。もしかすると、井上尚弥選手に一番近い、対戦相手に相応しい選手となるかもしれない。一部のファンからは、スーパーバンタム級かフェザー級での対戦を期待する声もある。 夢のある話だが、果たしてどうなるか?将来の楽しみである。
 なお現在のプロ戦績は、27戦27勝(20KO)
無敗。

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