現代のプロボクシング
自分は、1970年代からのボクシング🥊ファンであるが、当時からすると大変様変わりしたと思う。
まず、選手寿命が伸びた。これは、スポーツ科学や栄養学が取り入れられた事が大きい。
また、日本や世界のジムや統括団体が、試合中の事故を防ぐ為にルール変更等真摯に取り組んだおかげだろう。
昔のボクシングと言えば、失礼ながら不良や ヤンキー、ストリートファイター等のケンカ自慢が、富と栄光を手にする為に、自分の生命をかけて打ち込んだ競技の面影がある。もちろん、チャンピオンになる事で世間を見返すという気持ちも有っただろう。(あしたのジョーの影響が凄かった?)
現代のプロボクシングの世界は、どうか?
もちろん昔の面影を残す選手も存在し活躍しているが、現在は小さな頃からボクシングを始めてアマチュアで腕を磨き、それなりの実績を残してプロ入りする選手が多い。以前に比べるとより紳士的なスポーツになり、女性や子どもなどにファン層が広がり活況を呈してるようだ。
ダイエットや健康維持の為にジムに通う人々も増え、一般層との垣根が低くなっていることは確かであり、ボクシング界には良い影響をもたらしていると思う。
世の中が地上波からネット中心の時代に移り、プロボクサー自身の待遇面も改善されている。
しかし競技の性質上、日頃から食事を始めとして日常生活に節制を求められ、厳しいトレーニングを強いられる。試合が決まれば、自身の階級まで体重を落とす苦しい減量も待っている。20歳代までは、身体が大きくなる時期だけに、毎試合減量が難しくなって来る。同じ階級に留まる為に、自分の筋肉まで削り、水分も抜いてその階級のリミットに合わせる。トレーニングが上手く行ったとしても、この減量に失敗すると自分のパフォーマンスを出せない。
こういう状況になると、選手の身体や将来を考えて、上の階級に上がる事になる。
食べれない。遊べない。身体に悪い事は出来ない。自己管理を徹底しなきゃいけないという事から、プロスポーツの中で一番厳しいのが、ボクシング🥊だと思っている。
そこまでやっても相手が居ることだから、勝てるとは限らない。しかも一つの負けが、プロボクサー人生の今後を左右することもある。過酷で残酷なスポーツである。ただ人々は、そういう競技に魅了されている。
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