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【STEP 2】ジョグはつらいよ 意地と覚悟の腹事情

40超えたおっさんがジョギング10km走るまで

本文の前にお聞きしますが、前回の記事を見て
実際に運動を始めた人はいますか?
もしあなたがそうなら、この言葉を贈らせてください。
 おめでとうございます!
「いや、ちょっと試してみただけだし」
いいんです。
「次はいつやるかわからないし」
いいんです!
あなたは、どれだけ他人の体験談を読んだり、説明をされてもわからない
実際にやってみた際の「自分だけの感覚」を得たのです。
その感覚と、「いつかはやろう」という気持ちを忘れずにいれば
「いっちょやってみるかな」と思う日が必ずきます。
大切に覚えておいてください。

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ようやくジョギングの話に入ります。そしていきなりですが
ジョギングはおすすめしません。
なぜなら「想像以上に」過酷だからです。
私はまず、約2年間(涼しい時期だけ)ウォーキングを続けました。
最初は30分ほど歩くだけでヒザを痛め、足はガクガクになり、
疲労でその日は寝込んでしまう体たらくでしたが、
最後には2時間くらいは早歩きしても平気になりました。
そしてだんだんと「これならいけるだろう」と自信がつき
準備万端でジョギングに挑んだつもりでしたが、結果は散々なものでした。
数分で息が切れて走れなくなる、関節や筋肉を痛めてしまう、
転んでヒザをすり下ろす、吠える散歩犬を避けて車に轢かれそうになる
などなど、嫌というほどの失敗やトラブルを味わうことに・・・。
着替えてすぐに出発できるウォーキングと違い、ジョギングの場合は
汗をかける服装やラン用シューズの準備と後始末(洗濯)、
何も食べず胃を空にするなど、とにかく手間が段違いです。
にもかかわらず、すぐに失敗して帰ることになる徒労感は、
継続のモチベーションをどんどん削ります。

体力づくりだけでなく、減量が目的の人も多いと思います。
まずはこの画像をご覧ください。

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これは同じルートでのウォーキングとジョギングの記録で、
左から距離、所要時間、1キロあたりのペース、消費カロリーになります。
(アプリはRunkeeper、距離が200mほど違うのはGPSの誤差です)
時間は半分なものの、同じ距離で消費カロリーは2割増し程度です。
そして準備や後始末の手間、何より必要な身体能力を考えると
効率が良いとは言い難いことがわかると思います。
運動不足の解消と減量、どちらが目的であったとしても
無理して走るより、ウォーキングを続けたほうが無難でしょう。
費用やメンテナンスなどの問題はありますが、
ヒザへの負担が少ない自転車に乗るという手もあります。

それでもあえてジョギングを始めたいですか?
わかりました。ではまず最低限の道具をそろえましょう。

・上下のウェア
動きやすければ何でもいいですが、汗をかくことを前提とした、
通気性が良く、速乾性素材でできたスポーツ用がベターです。
また、できれば原色や蛍光色など、目立つカラーをおすすめします。
目立ちたくないためか、上下黒ずくめのランナーをよく見かけますが
昼間ならまだしも、夕暮れや夜中だと視認性が極端に下がります。
すれ違う相手からすると、まるで忍者のように厄介な存在です。
続けているうちに実感することですが、ウォーキングに比べ、
速度の出るジョギングは人身事故(接触)の危険性が高いです。
トラブルの確率を下げるため、自分の存在を周囲に主張しましょう。
蛍光色のビブス(チーム分けに使うベスト)も有効です。

参考価格
シャツ 1000円~
パンツ(ズボン) 2000円~
ビブス 500円~

・ランニングシューズ
ジョギングに使うシューズは、レーシングカーのタイヤのように
走りの向上だけでなく、足の保護にもなる重要なアイテムです。
とはいえ、続けられるかわからない運動のために
いきなり高価なシューズを買うのは難しいと思います。
自分のやる気や財布の中身と相談して決めてください。
1万円ほどもするブランド物のシューズは、走りやすいだけでなく
ケガの防止、耐久性、通気性などが段違い(らしい)です。
私は2000円以上のシューズを買ったことがありませんが、
何度も足を故障した原因が靴にあるのかは不明です。
安物だと、3か月ほどで写真のようにソールがツルツルになります。
(汚くてすいません)

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参考価格 1000~1万円超(ピンキリ)

・計測アプリ
必須ではないですが、アプリを使って日々の記録をつけると
走り始めのモチベーション維持に役立ちます。
習慣化したあとも、長い期間で蓄積したデータを見て
ひとりでニヤニヤできたりもします(重要)。
すでにたくさんのアプリが存在するため、選ぶだけでも一苦労ですが
特にこだわりがなければ以下の3種類が有名でありおすすめです。

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左:Strava(https://www.strava.com/
中:Nike Run Club(https://www.nike.com/jp/nrc-app
右:RunKeeper(https://runkeeper.com/
細かな違いを除けば、記録する機能自体に大した差はありません。
どれもトレーニングの進捗に合わせて適切な運動を指導してくれたり、
記録をSNSに公開して他ランナーと交流できたりするようですが、
私はその手の機能を使ったことがないのでわかりません。
RunKeeperを使っているのは、さっぱりした画面デザインと、
ボイスナビのカスタム性の高さが気に入っているからです。
Garminなどのスマートウォッチと違い、邪魔なスマホを持ったままで
走る必要はあるものの、基本機能なら無料で使えるのが利点です。

ほかはウォーキングと似たようなものです。
季節によっても多少は変わりますが、それはまた別の機会に。

道具の次は、心と体の準備です。
私が考える「ジョギングに必要なもの」は
「心肺」「足腰」そして「意思」の3つです。
走り続ける持久力を担う心肺機能、運動の負荷に耐える強靭な足腰
そして体の鍛錬とその継続を支える意志の力になります。
これこそ私が書きたかったことであり、今までは単なる序章でした。

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というわけで、次回はジョギング3要素の1つ目「心肺」についてです。
「40超えたおっさんがジョギング10km走るまで」
 【STEP 3】心配シンドロームは走って治せ「心肺」
でお会いしましょう。


よろしくお願いします