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やはり「教員の働き方改革」の劇的な改善への思い

おはようございます!
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令和6年7月26日(金)中央教育審議会 質の高い教師の確保特別部会(第14回)が「教師を取り巻く環境整備について」を中心議題に開催されました

やはり「教員の働き方改革」の劇的な改善への思いを強くもちます

私が大阪府立箕面高校で校長を勤めていた令和4(2022)年度は、4月1日より有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和、10月1日より産後パパ育休・育児休業制度(改正)の施行もあり、産後パパ育休や男性パートナーの育休を積極的に取るように推奨し、先生方も思いに応えてくれましたので、その分もあり、1年間で、5名の常勤講師と11名の非常勤講師の先生方が必要となり、教頭先生にも分担していただき定年退職した先輩教員を何とか探し当て講師をお願いしました

※「地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律」(H29.5.17公布・R2.4.1施行)にともない、臨時的任用職員(常勤常勤講師)、会計年度任用職員(非常勤講師)となりましたが、現場の先生方が慣れ親しんでいる名称を用います

現職で校長をされている友人たちと話をしていても、多くの学校で非常勤講師や常勤講師の先生をお探しするのに大変苦労されています

歴教協の大先輩の先生も兵庫県で県立高校の非常勤講師をされていて、多くの学校で教員が1名不足している等の現状があるようです

「教職員不足」の改善=「教職員定数」の抜本的改善=「教員の働き方改革」の劇的な改善
となるのです
※ 教員だけが不足しているわけではありません。学校事務職員・実習助手(大阪府では実習教員)等の不足も喫緊の課題なのです

質の高い教師の確保特別部会(第14回)配布資料「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について(答申(案))では、

教師を取り巻く環境整備は喫緊の課題、であるとし、

〇 長時間労働の是正を図り、日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで教師のウェルビーイングを向上させること、意欲と能力が最大限発揮できる勤務環境を整備することが、教師がその高い専門性を発揮することにつながり、子供(ママ)(子ども;石田修正)たちにより良い教育を行うことにつながる。
〇 働き方改革により創出した時間も活用しつつ、教職生涯を通じて学び続け、資質能力の向上を図ることが、学校教育の質を高めることにつながる。
〇 学校が、働きやすさと働きがいが両立された職場となり、その中で、教師が活き活きと働く姿は、多くの教師を志す学生等をひきつけ、教師に質の高い人材を確保することにつながる。
〇 教職員集団の多様性を確保することが、学校の組織としての力の向上につながる。

と、しながらも、「教職員定数増」に関しては、

現在の教師の厳しい勤務実態を踏まえると、まずは持ち授業時数の軽減という政策目的を確実に達成する方法として、目的を限定した加配定数による持ち授業時数の更なる軽減を図り、実効性を確保した上で、「乗ずる数」の改善については、他の定数改善施策との関係にも留意しつつ、検討を深めることが望ましいと考えられる。

QAでは、

Q3 教師の処遇改善よりも、先生の数を増やすことの方が大事なのではないですか

A3⚫ 「審議のまとめ」では、教師の処遇改善だけでなく、教職員定数の改善等による指導・運営体制の充実が必要と提言されています。
時間外在校等時間が長くなる要因である「持ち授業時数」の軽減や、在校等時間が長く、休職率の高い「若手(ママ)(経験年数の少ない;石田修正)教師」への支援、不登校やいじめ等に対応する生徒指導担当教師などの教職員の定数改善を進めます。

「公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律とその施行令」、これを標準とする条例の改正や制度設計、財源確保の議論を要する抜本的改善ではなく、あくまでも「目的を限定した加配定数」で乗り切ろうとしています

また、「学校・教師が担う業務に係る3分類」に基づき業務の考え方を明確化したうえで、役割分担や適正化を推進する、方針も、改善の方向を示していますが、果たして本当に現場目線で整理されているのか、というと疑問が残ります

少なくとも、初等教育諸学校・前期中等教育諸学校・後期中等教育諸学校・特別支援学校の区分は必要不可欠です

「学校・教師が担う業務に係る3分類」の徹底
☞ 教師が教師でなければできないことに集中するため、業務の適正化を進める。
☞ 保護者、地域住民、首長部局等の理解・協力を得ながら、国、都道府県、市町村、学校それぞれの主体が、その権限と責任に基づき取組を進める。

学校・教師が担う業務に係る3分類


さらに、教職員のみならず、教育委員会の指導主事を取り巻く環境整備も喫緊の課題であることに、もっと国は関心を寄せるべきです

引き続き、「教員の働き方改革」について考えていきたいと思います

何かのきっかけで、現場の生徒たちや先生方が幸せになっていくような議論が拡がればと願います

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします

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