教員研修を創る!(5) -ディプロマポリシー 研修-
ディプロマポリシー 研修
おはようございます!
毎週ご高覧いただきありがとうございます!
令和 2 年 12 月 23 日 教員研修のねらいは、箕高で初めての「ディプロマポリシー(グラデーションポリシー)」議論・全体共有、「授業改善・適正な学習評価」の研究・開発・実践に学校を挙げて取組むための第一歩とすることでした
今まで、先生方がそれぞれの教科・科目で、卒業時までにこんな力を身に付けて、こんなことを考えられ、こんなことができる、そんな青年・大人に育って欲しい、と教科・科目、個々で、教科教育活動・教科外教育活動に目標をもって取組んでこられたことをbaseに、箕高としての ※「ディプロマポリシー」を学校挙げて初めて議論したのです
※ 大阪府では令和4年度、スクールミッション・グラデーションポリシー策定の議論が始まりました。箕高では、令和2年度より「めざす学校像」(スクールミッション)・「ディプロマポリシー」(グラデーションポリシー)策定の議論・全体共有、研究・開発・実践に取組んでいます。それを可能にしたのは、校長(私)が前任校である東百舌鳥高校で国立教育政策研究所 教育課程 研究指定校事業に取り組むなかで、高等教育における「3つのポリシー」を学校経営・カリキュラムマネジメントに反映させようと、当時の先生方とともに考え、議論・全体共有、研究・開発・実践に取組んだ経験によります
ディプロマポリシーに基づき、教科教育活動・教科外教育活動の両輪で生徒たちの人間的成長・発達に働きかける、自身の教科・科目で学年の発達段階に応じて卒業時に身に付けて欲しい Competencies(資質・能力)のどの部分を育てていくのか、そこを学校全体で共有することにより、各単元、それを構成する一時間一時間の授業で単元終了後、授業後に育成をめざしたい生徒の姿をイメージしながら授業創りを研究・開発・実践に取組んでいく
これを、学校を挙げて実践できれば、「授業改善・適正な学習評価」としてのエビデンス・アカウンタビリティを示すことができます
研修を受けて、「令和3度 学校経営計画」策定に向けた骨子となる論点整理を12月末、先生方に示しました。ここには、研修で議論した「ディプロマポリシー」を記しています
もちろん、前回記したように、国際教養科時代、そして現在のグローバル科の取組みの継承すべき財産と課題、教職員としてどんな生徒を育てたいのか、育ててきたのか、を先生方全員から聴き取り、気付いたこと、学んだこと、そして研修の議論・成果を踏まえて作成したものです
実は、今までの「学校経営計画」の「めざす学校像(ディプロマポリシー含む)」「中期的目標」を前面修正しました。教育庁としての箕高のミッション・アイデンティティがあるので、認めてもらえるかどうか・・・・。教育庁を信じるしかありません
「学校経営計画」は、校長が策定した原案を、教育庁の担当参事の先生から対面・書面で継続して指導・助言を受け、3月末までに最終的な原案を教育庁に提出、翌年度の1学期に問題がなければ教育庁に承認され、教育庁ホームページに府立学校・府立支援学校全校分が掲載されます
先生方には、3月26日に再び関西学院大学 時任先生のファシリテートで教員研修を実施することを伝え、私(校長)が示した「めざす学校像」「ディプロマポリシー」、それに基づく「中期的目標」「今年度の重点目標」について様々な場面で議論し、3月の研修に臨んで欲しいと伝えました
そして迎えた 令和3年3月26日 ディプロマポリシー教員研修
関西学院大学 高等教育推進センター 准教授 時任 隼平 先生をファシリテーターにお招きし、箕高のディプロマポリシーを議論して共有する研修を行いました
時任先生の研修の基調となるレクチャーを伺ったのち、グループに分かれてワークショップ。グローバル科・普通科併設高校としての箕面高校のディプロマポリシーについて『令和3年度 学校経営計画(案)』「めざす学校像(ディプロマポリシー含む)」を基にディスカッションしていきました
一時間のディスカッションのあと、各グループからの発表。全体で共有しました
全体共有のあと、全体でディスカッションを行い、更に内容を深めていきました
ディプロマポリシー教員研修で、箕高の「めざす学校像」「ディプロマポリシー」について、学校を挙げて議論し、全体共有することが一定できたと考えています
先生方は、年度当初、評価育成に係る「自己申告票」を作成・提出し、5月に校長と目標設定面談を行います。その際、先生方には、「めざす学校像」「ディプロマポリシー」、それに基づく「中期的目標」「今年度の重点目標」について議論した共有する認識、研修で議論し、授業や分掌業務、クラブ活動、学校行事等々でこんな目標を立てて頑張りたいと思ったこと、があるので、今年度の「設定目標」は、「めざす学校像」「ディプロマポリシー」に基づいた目標になります
先生方の目標達成が、箕高の目標達成に繋がり、それが大阪府立学校の府民に対する目標達成に繋がります
理想的な循環!
次の課題として、
ディプロマポリシーに基づき、教科教育活動・教科外教育活動の両輪で生徒たちの人間的成長・発達に働きかける、自身の教科・科目で学年の発達段階に応じて卒業時に身に付けて欲しい Competencies(資質・能力)のどの部分を育てていくのか、そこを学校全体で共有することにより、各単元、それを構成する一時間一時間の授業で単元終了後、授業後に育成をめざしたい生徒の姿をイメージしながら授業創りを研究・開発・実践に取組んでいくこと
が挙げられます
さらに、先生方を始め校長にも突き付けられた次の現実
コロナ禍、一斉休業、分散登校期間、先生方には、オンライン学習でもできることは何か、対面授業でしかできないことは何か、という授業の本質に迫る問い
従来の「学習評価」の在り方の根底を問われる状況
令和4年度入学生から始まった観点別学習状況の評価における、新しい授業観の構築・適正な学習評価に学校全体で取り組むことが必要不可欠になった
皆さんが校長だとすれば、この状況をどうマネジメントされますか
箕高では、ディプロマポリシーの共有を図りました
校長の自分勝手な思いを押し付ける(上から舞い降りてくる)のでは、先生方はついてきてくれませんし、動いてもくれません
先生方に納得してもらう。そのための先生方が共感するエビデンスを提示することが必要です
なお、『令和3年度 学校経営計画(案)』「めざす学校像(ディプロマポリシー含む)」の前年度から前面修正は、教育庁より、前面修正の理由、箕高でどのような生徒を、学校を挙げて育てていくのか、等々学校マネジメント・カリキュラムマネジメントの本質的な問いかけをいただき、丁寧に答えさせていただき、お認めいただきましたことをお知らせいたします
次回からは、令和3年度にマネジメントした教員研修を紹介していきます
何かのきっかけで、現場の生徒たちや先生方が幸せになっていくような議論が拡がればと願います
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします
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