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ひらがなのかきかた

いま中学生の次女が、小学校に入学したてのころのはなしです。

ひらがなのおべんきょう

小学校に入学し、張り切っていた次女。「学校でお勉強をする」ことをとても楽しみにしていたように思います。

担任の先生はベテランの女性の先生でした。ちょっと厳しくもきちんと丁寧に教えてくださるので、いろいろと知恵のついた高学年には合わないようですが、低学年では親にも人気の先生でした。

一年生のはじめの勉強は、ひらがなの練習だったと思います。

次女は甘えん坊なので、学校から帰ってくると、わたしに学校のはなしをいっぱいしてくれました。何を勉強したのか、お友達と何をして遊んだのか、何が楽しかったのか、今日の給食のおかずが何と何で、どれがおいしかったのか、などなど…

もう一度、当時の娘に会いたくなってきましたー。かわいかったなあ!声も高くてかわいかったし、ほっぺから首にかけてのラインがまだぽちゃっとしてて、赤ちゃんっぽさが残った感じ。

今ではなんだか声も低くて、背もかなりわたしに近づいてきてしまいました。顔もしゅっとしたラインになり、当時のようなあまいようなにおいもしなくなって久しい…

話それました。

で、詳しいシチュエーションは忘れてしまいましたが、学校から帰ってきた娘のいつものおはなしのなかで、ひらがなの練習をしてるよ、という話になりました。まだ4月だったとおもいます。入学の興奮冷めやらぬころです。

結構、教育熱心なおうちも多いので、わたしは娘に

「ひらがななんか、みんな書けるんじゃないの?かんたん、かんたんって感じなんじゃない?」

と軽く言いました。

すると、娘は笑いもせず、

「そんなことないよ。先生に教えてもらうと、気をつけなきゃいけないところ、いろいろあるんだよ」

と言いました。

はっ!!としました。

娘は、わたしが思っていた以上に、1年生なりのおべんきょうに真剣に取り組んでいたのです。

予想外の返事とともに、その真剣な表情と返事のしかたにびっくりしました。

「あーそっかー。そうなんだねー。ほんとだ、きれいに書いてるねえ!」

ひらがなの練習が書かれた、大きなマス目のこくごのノートを見せてもらい、感心しました。大きくも一生懸命、丁寧に書いているのがわかります。

後日、家庭訪問に来られた担任の先生に、ご家庭での様子はどうですか、と尋ねられ、この出来事を話しました。

先生は「言ったことをきちんと聞いてくれていて、わたしもうれしいです」とにっこりしておっしゃいました。

当たり前と軽くみず、丁寧にすることが大切

この件でわたしが教えてもらったことは、

「当たり前といわれることにも、きちんと取り組む」

ということの大切さです。

「ひらがな」は大人にとっては当たり前だけど、小学校に入学したての娘にすると「当たり前」ではなかったのでしょうけれど、

ある程度知っていることに対しても軽くみることなく、教えられたことをよく聞いて、丁寧に取り組むことの大切さを教えてもらいました。

そして、そのようにきちんと丁寧に取り組むことは、とっても説得力があるし、その人自身も魅力があるなあ、と思いました。

娘はお習字などは別に行きたくない、と言って習いませんでした。だから特別「字が上手」というのとは違うのですが、ノートの字は、ひとつひとつ、いまもとってもきれいに書いています。小学生のころよくハナマルを書いてあげると、とても喜んでいました。無邪気でかわいい。

性格にもよる

次女は天真爛漫なタイプですが、素直で、根がまじめなのだと思います。このころから勉強にもきちんと取り組んでいて、中学生になったいまもわたしが何も言わずとも、自分で計画をたて、その通りに進めているようです。

お姉ちゃんがいるので「テスト前は勉強するもんだ」といったことを、無意識にうちにわかっている、というのもあるのかもしれませんが

お姉ちゃんとタイプがかなり違うので「不思議だなあ」とつくづく思う、今日この頃です。


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