Nikodna

某大学文学部→大学院文学研究科を卒業。 日本史学を専門として、今も歴史関係の仕事をして…

Nikodna

某大学文学部→大学院文学研究科を卒業。 日本史学を専門として、今も歴史関係の仕事をしています。 卒論で挫折して、修論で研究の楽しさに目覚めました。取り組み方がどう変わったのかをお伝えして、今後日本史学を研究しようとしてる人の参考になればと思っています。

最近の記事

指導教官との面談について

年末に入ってしまい、年始からは色々バタバタしていた結果、全く記事の更新が頭から消えてしまいました。これでは単なる三日坊主みたいですね… さて、思い出しながらの更新になりますが、前回はテーマ決めのパターンについての話でした。これで決めた暫定的なテーマを指導教官になるであろう先生のところに話に行きます。 ここからの話は一般論として言っていいのかがよく分からないので、10年前の記憶で語ります。 ①現在の研究の位置付けについて教えてもらう。 「こういうテーマでやりたいと考

    • テーマ決めのパターン

      さて、漠然とした卒論のテーマが思い浮かんだら、指導教官との面談を行うことになると思います。 私のいた研究室では、確か5月の後半に構想発表会があったので、4月に指導教官のもとへ相談に行くというパターンが多かったと思います。その時にこんなテーマでやりたいということを伝えるわけですが、まずはテーマの話をもう少し。 歴史の論文のテーマ決めパターン 私がテーマを考えるのに当たって、また他の同期のテーマを聞いていて感じたのは、大きく分けてこのような2つのタイプがあるということでした。

      • 先行研究の集め方

        マクロな視点とミクロな視点 論文とは、それまでの研究の蓄積を一歩進めるものでなくてはいけない。 私は指導教官にかつてそう言われました。 さて、「一つの研究、論文」はマクロな捉え方とミクロな捉え方をする必要があります。 まず分かりやすいのは後者です。 ミクロな捉え方は、「その論文自体が(先行研究と比して)何を言ってるのか」という直接内容自体を捉える方法です。 一方で、マクロな捉え方は、「その論文は研究の蓄積のなかでどこに位置付けられるのか。」です。 山で遭難して生き延

        • 日本史学卒業論文テーマ決めの方法

          私の大学の日本史学研究室では、学部4年生の4月に、4年生と先輩の大学院生が一同に会して、4年生が今やりたいと思っている卒論のテーマを聞き、指導教員に話すより前にアドバイスをもらうというイベントがありました。 それで、そのときに出した、気合いをいれて作った(と当時は思っていた)レジュメがこちらです。 当然、まだ「何をやりたいのか」を話すだけなのでそこまで深める必要はなかったのですが、当時のレジュメを見ると、「こいつは卒論で失敗するわなー」と言わざるを得ませんね。 何がダメか

        指導教官との面談について

          大学入学から学部3年生まで

          大学入学目指すとはいったものの、「ダンコたる決意(by桜木花道)」がしきれなかった自分は、 センターでも全然結果は出ずK大への進学は断念。 後は紆余曲折があって、一浪の末、地元の所謂地方旧帝大に合格しました。 (決して不本意ではなく、高校入学当初はそこが志望校だったので、喜んで入学しました。) こんな研究がしたい!浪人した分、ここで学部のてっぺんとってやるぞ(死語)と密かにイキがっていて、部活と両立しながらも、授業は基本真面目に受け、好成績で単位取得を続けていました。

          大学入学から学部3年生まで

          日本史学への入り口

          自己紹介もかねて、私が日本史学を専攻するに至った経緯を話します。 修学旅行をきっかけに多くの人の場合、日本史の入り口は織田信長・豊臣秀吉・徳川家康あたりの戦国武将が多いと思います。 時期的にも、小学生のころに、漫画の伝記を読んだとか、信長の野望みたいなゲームをやったとかそんなことが多いのではないでしょうか。 私は少しそういう点で変わっていました。 当時の小学生は6年生から歴史の勉強をします。教科書と一緒に資料集が配られますが、図やイラストがたっぷりの資料集に目を通すのが以

          日本史学への入り口

          卒論の書き方について思うこと。

          約10年前、大学4年生を迎えるにあたって、卒論に立ち向かわなければいけないとき、とてもわくわくしていました。 ですが、今思うとそんなものは過信でした。 恥ずかしさしか残っていません。 今だから笑い話にできるよなあ… 最近そんなことを思ってたら、 こんな本を見つけました。 村上紀夫『歴史学で卒業論文を書くために』 なんとなく興味本意で手にとって読み進めてみると、あーそうだな、なるほどー。と思うことはたくさんありました。 勿論内容は正しいことを言ってい

          卒論の書き方について思うこと。

          初めまして。

          初めまして。Nikodnaといいます。 私は大学・大学院と日本史学を専攻し、今も具体的には言えませんが日本史に関わる仕事をしています。 学生時代の専門は古代史でしたが、今は幅広い時代を仕事で取り扱うことも多いです。 ですが、全く専門外のテーマであっても突き詰めていくことを楽しんでいます。 その基盤となったのは、大学院の二年間でした。しかし一方で、私は学部生の頃は決していい研究ができておらず、卒論の出来も酷いものでした。 ですが酷い卒論を書いたからこそ、反省する機会を得

          初めまして。