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第1回JPTミッション研修 開催レポ
今回は、3月18日(金)に開催した、第1回JPTミッション研修の様子をレポートします!
(執筆:JPTアンバサダー あきこ)
ミッション研修とは?
JPTでは「障害の有無に関わらず、全ての人が対等(parallel)で、社会的意義を感じながら持てる技術(technologies)を発揮して働ける社会の実現」をミッションに掲げています。
そして、JPTに関わる一人ひとりが、このミッションを実現する主体だと考えています。ミッションと自分の想いとの重なりを感じ、ミッションをより「自分ごと」化するために、内定者を交えた研修を実施しました。
初回となる今回は、まずは私たち自身の社会に対する視野を広げることを目的に、「見た目問題」(※)の解決に取り組むNPO法人マイフェイス・マイスタイルの外川(とがわ)浩子さんにご講演いただきました。
NPO法人マイフェイス・マイスタイルとは
誰もが自分らしい顔で自分らしい生き方を楽しめる社会をめざし、写真展や当事者の交流会、政策提言など幅広く活動。2020年、代表の外川氏による著書『人は見た目!と言うけれど』(岩波ジュニア新書)を発刊。
※「見た目問題」とは
顔や体に生まれつきアザがあったり、事故や病気によるキズ、ヤケド、脱毛など「見た目(外見)」の症状がある人たちが、「見た目」を理由とする差別や偏見のせいでぶつかってしまう問題。「見た目に問題がある」ということではなく、「見た目を理由とする差別や偏見などによって生じる問題」のこと。
「見た目問題」から考える ~誰もが”自分らしく”輝ける社会とは~
まず最初に、外川さんから「見た目問題とはなにか?」についてお話頂きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1649028240139-5KTWnrmaQC.png?width=800)
「見た目問題」と言っても、アザ、変形、形成不全や脱毛など、症状は様々であること。
現代医療では完全な治療が難しく、中には数十回手術を繰り返す人もいること。
周囲から投げかけられる心無い言葉の数々に傷つき、将来を悲観する方も多いという実態には、本当に心が痛みました。
また、日本の若い女性は「自分の容姿に自信がない」と回答する率が世界でも突出して高いというアンケート結果があることも教えて頂きました。私たち自身の、見た目についての「こうあるべき」という固定観念が、症状の有無にかかわらず誰かを苦しめているのかもしれないと感じました。
そのほかにも、見た目問題の実態や、当事者の想い、世界で起きているムーブメントなど、初めて知ることばかり。
チャットでも終始、驚きの声や質問が飛び交い、とても盛り上がりました!
講演の後は、少人数に分かれてケーススタディを実施。
自分の子どもが、見た目問題の当事者を目の前にして放った一言…
親であるあなたは、そんな時どうする?
など、実際に起こったケースをもとに、一人ひとりが「自分だったらどうするか」を真剣に考え、意見を交わしました。
その後、改めて全体での共有を行うと「顔のアザ=鬼滅の刃の炭治郎みたいでカッコいいよね!」など、目から鱗の意見も。
他の参加者の思いや考えを聞くことで、さらに多角的に「自分だったらどうするだろうか? それは何故か?」を考えることができました。
最後に外川さんから、当事者の方が『こう言ってくれたらいいな』と思う対応について教えて頂くと、参加者からは「それは思いつかなかった!」という驚きの声が多数あがりました。
参加者の声
研修を終え、参加者からは
・自分自身の物の考え方について改めて考え直すきっかけになった(自分自身も内心どこかで壁を作っているのではないか等)
・見た目問題を抱えている当事者についての話を聞き、実際にワークショップで話し合ったことで、改めて「自分の発達障害をどう受け入れるか」ということを考えるきっかけができた
・自分は差別をしないだろうと思っていました。でも、当事者にはなりたくない、かわいそうという気持ち、まだまだ理性で差別をしないでいようとしている、そんなふうに思っている自分を発見できました
などの声が寄せられました。
外川さんの「症状がある人も、ない人も、一緒に自分らしい生き方を楽しめるような社会にしていきたい」というメッセージに一同、強く共感するとともに、JPTの掲げる「誰もが対等に働くことのできる社会」との重なりを感じた1日となりました。
外川さん、そして参加者の皆さん、ありがとうございました!
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