自由主義研究所

自由主義研究所は、国際標準の自由主義である「クラシカルリベラリズム」「リバタリアニズム…

自由主義研究所

自由主義研究所は、国際標準の自由主義である「クラシカルリベラリズム」「リバタリアニズム」「オーストリア学派経済学」を広げることを目的として、2023年1月に設立した民間シンクタンクです。 【代表】藤丸【主任研究員】蔵研也

マガジン

  • 自由主義について

    自由主義の考えや、全体主義が危険な理由などをわかりやすく書いています。ぜひご覧ください。

  • 海外の自由主義系シンクタンク

    海外の自由主義系のシンクタンクの紹介や、そのシンクタンクのレポートを翻訳・意訳して紹介しています😊

  • 経済やお金の話

    自由主義の経済学やお金の話を、なるべくわかりやすく書きました。難しい学問の話ではないので、お気軽に読んでいただけると嬉しいです。

  • リバタリアン大統領!のアルゼンチン

    2023年12月、アルゼンチンにリバタリアンでオーストリア学派の経済学者でもあるハビエル・ミレイ氏が大統領に就任しました。世界中の自由主義者注目を集めるアルゼンチンについての記事をまとめています。

  • イギリス・オランダ・アメリカの歴史

    イギリスの15世紀からの歴史を知ることは、自由主義を学ぶ上で重要です。ヘンリ8世のイングランドから、楽しく読めるように書いてみました😆 そこから一部だけオランダの歴史と、アメリカの建国からの歴史も続けて書いています。ぜひシリーズで読んでください😊

記事一覧

【「ケインズvsハイエク」から経済学を学ぶ~4つの経済思想とは?】

自由主義研究所のオンライン講義です😊

9月29日(日)20時~
オンライン(ZOOM)で開催
講師:蔵研也(自由主義経済学者)

お申し込みは ↓
https://peatix.com/event/4095734/view

3%のインフレは必要なのか?~経済成長とデフレ

今回は、オーストリア学派の経済発展論が簡潔にまとまっている記事を紹介します。 ミーゼス研究所のHPに一昨日(2024年8月20日)に掲載されたPaul F. Cwik氏の”Do We Nee…

左翼・社会主義者は「富とイノベーション」を理解できない

こんにちは、自由主義研究所の藤丸です。 日本では「格差是正」「福祉」を名目に、国民から税金を吸い上げて、政治家の支持基盤へのバラマキがずっと続けられています。減…

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政府は決して自発的に権力を手放さない

こんにちは。自由主義研究所の藤丸です。 皆さんは、日本国憲法第二十九条をご存知でしょうか? 二十九条は「財産権」について書かれています。 今回の記事は、財産権に関…

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「デフレは悪い」は本当か?

食料品、光熱費、日用品の相次ぐ値上げの中、家計は苦しい状況が続いています。特に最近の異常な暑さで、エアコンの使用が必須となる中、電気代も心配になりますね。日本経…

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ニューハンプシャー州のFree State Projectの【ポークフェスト2025】

先日の記事で、アメリカ・ニューハンプシャー州のフリー・ステイト・プロジェクト(FSP)について紹介しました。 ニューハンプシャー州のFSPによる、世界最大かつ最も長い…

15

自由な社会を実現するために生まれたFree State Project とは?

今回は、今月から自由主義研究所の新たな研究員となった、日本在住のアメリカ人マット・ノイスによる記事です。 マットはアメリカのニューハンプシャー州の出身です。そこ…

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中央銀行を廃止した場合、誰が貨幣の供給の責任をもつのか?

こんにちは。自由主義研究所の藤丸です。 以前「中央銀行とその経済失政を終わらせるとき」という記事を書きました。 中央銀行が供給するマネー量の増大によって、短期間…

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オーストリア学派の経済学とは?

こんにちは!自由主義研究所の代表の藤丸です。 自由主義研究所は、上記の目的で設立しました。 ところで、経済学に馴染みのある方からも「オーストリア学派の経済学とは…

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アルゼンチンのミレイ大統領は、歴史上最高の経済学者は誰だと考えている?

自由主義者でありオーストリア学派の経済学者でもあるアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領。その活躍については、この自由主義研究所の記事で何度か紹介してきました。 …

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イーロン・マスク、アルゼンチン大統領への支持をよびかける「ミレイは自由世界の未来です」

Ley Basesが上院で承認されたアルゼンチンですが、投票の少し前にはある出来事がありました。 世界一の富豪イーロン・マスクが、ブエノスアイレスで開催されたケイトー研究…

30

あなたはどのような政府が望ましいと考えますか?

こんにちは!自由主義研究所の藤丸です。 以前に「自由とはなんだろうか」という記事を書きました。 今回は、「古典的自由主義」と「どのような政府が望ましいか」につい…

55

トランプ元大統領とリバタリアン党大会

こんにちは。自由主義研究所の藤丸です。 今年の11月にアメリカで大統領選挙が実施されます。 今回はそれに関連してアメリカの「リバタリアン党」の党大会について紹介しま…

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ゾンビ企業が急増中?!ゾンビ型の日本経済とは

コロナが感染症法上の5類に移行されて、5月8日で丸一年がたちました。 コロナ禍は社会にさまざまな爪痕を残しましたが、経済活動にも大打撃を与えました。 コロナ禍対策と…

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中央銀行とその経済失政を終わらせるとき

日本経済は「失われた30年」と言われています。 デフレ・円高を不況の原因だとし、「金融政策でインフレ目標を達成すれば経済が復活する」として政府も中央銀行(日銀)も…

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「自分の国のことを思うなら、ミーゼスの【自由への決断】を読もう」

先週4月14日、とある動画がX(旧ツイッター)で拡散され話題になっていました。 アメリカのUFC(総合格闘技)ファイターのレナト・モイカノ選手が、試合後の勝利スピーチの…

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【「ケインズvsハイエク」から経済学を学ぶ~4つの経済思想とは?】 自由主義研究所のオンライン講義です😊 9月29日(日)20時~ オンライン(ZOOM)で開催 講師:蔵研也(自由主義経済学者) お申し込みは ↓ https://peatix.com/event/4095734/view

3%のインフレは必要なのか?~経済成長とデフレ

今回は、オーストリア学派の経済発展論が簡潔にまとまっている記事を紹介します。 ミーゼス研究所のHPに一昨日(2024年8月20日)に掲載されたPaul F. Cwik氏の”Do We Need 3% Inflation? Economic Growth and Deflation”です。 ※下記から全文が読めます。 ※一部意訳しています。太字や注は筆者です。 3%のインフレは必要なのか?~経済成長とデフレ 経済を成長させるものは何なのでしょうか? 関税の引き下げでしょう

左翼・社会主義者は「富とイノベーション」を理解できない

こんにちは、自由主義研究所の藤丸です。 日本では「格差是正」「福祉」を名目に、国民から税金を吸い上げて、政治家の支持基盤へのバラマキがずっと続けられています。減税を求める国民の声は無視され続け、増税ばかりで今や国民負担率(令和5年度、実績見込み)は46.1%に達しています。財政赤字を加えた潜在的な国民負担率は54.6%と非常に高くなっています(財務省のHPより)。 また、既得権益層を守るための規制が緩和されることはなく、規制緩和を望む多くの国民に不便が強いられています。例

政府は決して自発的に権力を手放さない

こんにちは。自由主義研究所の藤丸です。 皆さんは、日本国憲法第二十九条をご存知でしょうか? 二十九条は「財産権」について書かれています。 今回の記事は、財産権に関連して「私有財産」と政府について、 アメリカの自由主義系のシンクタンク「ミーゼス研究所」のHPの掲載の論文を一部抜粋し、要約・意訳して紹介します。 「Governments Never Give Up Power Voluntarily(政府は決して自発的に権力を手放さない)」というルートヴィヒ・フォン・ミーゼスの

「デフレは悪い」は本当か?

食料品、光熱費、日用品の相次ぐ値上げの中、家計は苦しい状況が続いています。特に最近の異常な暑さで、エアコンの使用が必須となる中、電気代も心配になりますね。日本経済は今後どうなるのでしょうか。 先月は「物価高で厳しい状況にある人たちへの支援に万全を期す必要がある」と自民党の政務調査会長らが岸田総理に緊急提言を手渡したとのニュースもありました。 しかし、思い出してほしいのは、このような物価高(インフレ)を目指していたのは日本政府ではなかったでしょうか? 日本政府は、つい先日ま

ニューハンプシャー州のFree State Projectの【ポークフェスト2025】

先日の記事で、アメリカ・ニューハンプシャー州のフリー・ステイト・プロジェクト(FSP)について紹介しました。 ニューハンプシャー州のFSPによる、世界最大かつ最も長い歴史を誇るリバタリアンの祭典「ポークフェスト」があります。 今回の記事は、自由主義研究所の読者の皆様に向けて、米国リバタリアン党の党員の方にいただいたお手紙(「ポークフェスト」の案内)です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ニューハンプシャーのFree State Project

自由な社会を実現するために生まれたFree State Project とは?

今回は、今月から自由主義研究所の新たな研究員となった、日本在住のアメリカ人マット・ノイスによる記事です。 マットはアメリカのニューハンプシャー州の出身です。そこで、ニューハンプシャー州で自由主義者が目指しているあるプロジェクトについて紹介します。 自由な社会を実現するために生まれたFree State Project とは? 日本ではあまり知られていない、自由な社会を実現するために生まれた「フリー・ステート・プロジェクト Free State Project(以下FSP)」

中央銀行を廃止した場合、誰が貨幣の供給の責任をもつのか?

こんにちは。自由主義研究所の藤丸です。 以前「中央銀行とその経済失政を終わらせるとき」という記事を書きました。 中央銀行が供給するマネー量の増大によって、短期間の高度成長の後にインフレが猛威を振るい経済が崩壊するという好景気と不景気のサイクルを生みます。このような中央銀行制度をこれ以上維持することは、はたして良いことなのか、疑問に思います。 この記事に関して、中央銀行の存在が当たり前の現代に生まれた私たちにとって、中央銀行のない世界は想像しにくいかと思います。 もし中央銀

オーストリア学派の経済学とは?

こんにちは!自由主義研究所の代表の藤丸です。 自由主義研究所は、上記の目的で設立しました。 ところで、経済学に馴染みのある方からも「オーストリア学派の経済学とは何?」と聞かれることがよくあります。 日本で聞くことのある経済学の話は、ほとんどが「マルクス経済学」や「ケインズ経済学」です。それ以外のものには「シカゴ学派の経済学(ミルトン・フリードマン等)」が少しあるだけです。 オーストリア学派の経済学は、この3つのいずれとも違います。 この3つに「オーストリア学派の経済学」を

アルゼンチンのミレイ大統領は、歴史上最高の経済学者は誰だと考えている?

自由主義者でありオーストリア学派の経済学者でもあるアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領。その活躍については、この自由主義研究所の記事で何度か紹介してきました。 今回はミレイ大統領に関して、アルゼンチンのライターの記事を紹介しようと思います。 Marcelo Duclos(マルセロ・デュクロス)さんの2024年3月26日の記事「¿Quién es para Javier Milei el mejor economista de toda la historia?(ハビエル・

イーロン・マスク、アルゼンチン大統領への支持をよびかける「ミレイは自由世界の未来です」

Ley Basesが上院で承認されたアルゼンチンですが、投票の少し前にはある出来事がありました。 世界一の富豪イーロン・マスクが、ブエノスアイレスで開催されたケイトー研究所とリベルタッド&プログレソ財団の会合で演説し、アルゼンチンのミレイ大統領への強い賛辞を表明したのです。 そこで、今回は”Elon Musk elogió a Milei: “Si no lo frenan, la Argentina tendrá crecimiento y prosperidad com

あなたはどのような政府が望ましいと考えますか?

こんにちは!自由主義研究所の藤丸です。 以前に「自由とはなんだろうか」という記事を書きました。 今回は、「古典的自由主義」と「どのような政府が望ましいか」について書こうと思います。 古典的自由主義とはなにか? 古典的自由主義は「クラシカル リベラリズム」といい、 政府という他人からの強制がなるべく少ないことを理想とする純粋な消極的自由主義であり、19世紀までのリベラリズムです。 20世紀に入ると第一次世界大戦の影響もあり、個人に対し国家が社会権を保障すべきという積極的

トランプ元大統領とリバタリアン党大会

こんにちは。自由主義研究所の藤丸です。 今年の11月にアメリカで大統領選挙が実施されます。 今回はそれに関連してアメリカの「リバタリアン党」の党大会について紹介します。 日本在住のアメリカ人の自由主義研究所の研究員による記事です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今週、アメリカ大統領選挙に影響を与える出来事があります。 アメリカのマスコミと有権者が注目していますが、日本ではなかなか報道されないと思いますのでここで紹介します。 その出来事は、リバタ

ゾンビ企業が急増中?!ゾンビ型の日本経済とは

コロナが感染症法上の5類に移行されて、5月8日で丸一年がたちました。 コロナ禍は社会にさまざまな爪痕を残しましたが、経済活動にも大打撃を与えました。 コロナ禍対策として政府の「実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)」などがあり、企業の倒産は抑制されていました。これは、無利子(3年間)で最大3億円を貸し出し、借り手に代わり国が利子負担。返済が滞ると公的機関の信用保証協会が肩代わりする、というような内容です。 返済負担を軽減する政府の支援策は、来月6月末で終わります。 しかし

中央銀行とその経済失政を終わらせるとき

日本経済は「失われた30年」と言われています。 デフレ・円高を不況の原因だとし、「金融政策でインフレ目標を達成すれば経済が復活する」として政府も中央銀行(日銀)も「デフレ脱却」をスローガンに金融政策を続けてきました。 現在、日本国民はインフレと円安に苦しんでいます。 政府と中央銀行が「経済をよくできる」というのは幻想です。 彼らが何かすればするほど、自由市場は介入によって歪められてきました。更には、政府権力が大きくなり税金は高くなってきました。 「政府や中央銀行が正しい

「自分の国のことを思うなら、ミーゼスの【自由への決断】を読もう」

先週4月14日、とある動画がX(旧ツイッター)で拡散され話題になっていました。 アメリカのUFC(総合格闘技)ファイターのレナト・モイカノ選手が、試合後の勝利スピーチの中で次のように話したのです。 「私はアメリカを愛し、憲法を愛し......銃を持ちたい。私は私有財産を愛している。言わせてくれ。自分の国のことを思うなら、ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスとオーストリア経済学派の6つの教えを読め」。 格闘技の選手が、自由主義のオーストリア学派経済学者ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス