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リンガルアーチをいれてみる【大人の歯列矯正日記#7】

大人になってからの歯列矯正についての記録を残していくnote、第7弾です。これまではマガジンへ。

さて、この矯正記録も第7弾となりましたが、やっと歯列矯正らしい内容が書けることになりました!

矯正の相談が始まったのが2020年9月。2021年1月末、とうとう器具が口の中に入りました〜!

と言っても矯正でよく思い浮かべる全体につけるあの器具(ブラケット)ではなくて、リンガルアーチと呼ばれるものです。

このリンガルアーチを実際につけるのも準備含めて1ヶ月くらいかかっているので、今回はその1ヶ月をまとめていきます。

ちなみにタイミングとしては抜歯(親知らず含)と同時並行です。

矯正治療で初めての痛み

そもそもリンガルアーチという器具がどういうものかというと、以下の画像がわかりやすいかなと思います。

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歯の裏側につける器具で、用途は様々。本格的に矯正を始める前に歯を動かすスペースを確保しておくためだったり、正常な状態より内側に生えている歯を外に押し出すためだったり、回転気味で生えている歯を正しい向きにするためだったりするそうです。

私の場合はスペース確保と、内側に生えている歯の押出しのため...だったはず。上の段に付けました。(上の画像は下の段につけているパターン)

このリンガルアーチはもちろん一人ひとりの口の中の形に合わせて作られるものなので、まずは歯形を取って作成してもらう必要があります。

そして、その歯形をとる前に必要なのが「歯の隙間をあけること」。つまり、リンガルアーチを入れるスペースを作るということで、歯形をとる時点でその状態に持っていく必要があります。

歯と歯の隙間をあける(=歯を少し移動させる)のに利用したのが「セパレーター」と呼ばれる青いゴム。直径1cmもないような小さなゴムです。

それを歯と歯の間に入れておくと、ゴムが徐々に広がるので、歯と歯の隙間も広がる...という仕組みだそうで、1週間ほどそのゴムを入れることになりました。

画像2

ゴムを入れること自体は歯科衛生士さんがぐりぐり〜っと押し込んだらすぐに入ったのですが、その時に言われたのが「ゴムが広がって歯が押されるのでちょっと痛むと思います。たぶん、矯正治療で最初の痛みです」ということ。

こんなゴムが入っただけなのに?歯が動くって言ってもほんのちょっとでしょ?、と思うのですが、やっぱりプロが言うことは正しかった...見事に痛みました。

流石にずっと痛いわけではなかったですが、装着して2〜3日の間は食事が辛かったです。食べ物でゴムが刺激されて、急激に歯を押し広げようとする感じが痛みの原因なんですかね。

左右両方の奥歯に入れているので、全く痛まずに食べるには前歯だけで食べなくてはなりません。げっ歯類かな?

さすがに前歯だけで食事は厳しいので、柔らかいものを中心に食べて過ごすことになりました。

歯型を取って一ヵ月待つ

セパレーターをいれて1週間、十分に歯も広がっただろうということで、歯型を取る日がやってきました。セパレーターともお別れ。

歯型を取るのは矯正を本格開始する前の診断時にもやったことなので、詳しい話はカットします。今回も天井のビデオ(ベイマックス)を見て待ちました。

歯型が取れたので、これで私の口に合わせたリンガルアーチの制作をしてもらうことになります。楽しみ!

制作におよそ一ヵ月かかるそうなので、それまでは下の段や親知らずの抜歯をしながら待ちます。

この時点ではセパレーターは取ったままですが、放っておくとまた歯が動いてせっかく作った隙間がまた埋まる可能性があるので、リンガルアーチを入れる1週間前に再度セパレーターをいれることになりました。

2度目のセパレーターは1度目のような痛みはなかったです。元々隙間がある状態なので、これ以上広がりようもないですからね。むしろ、取れるかもしれないので、取れたら電話してくださいと言われたくらいでした。

異物が口の中に入るということ

さて、歯型を取ってから約一ヵ月で、とうとうリンガルアーチを入れる日がやってきました。

といっても私は口を開けているだけで、特に痛みもなく終わりました。すでに形も私に合わせて作っていただいてるものなので、軽い調整とひたすら固定。事前の歯磨きを合わせても30分かからず終わったと思います。

一応入れるときの様子を書くと、まず奥歯に銀歯のようなものをかぶせ、動かないように押し込んだり噛んだりして固定します。さらにはセメント(!)でかっちり固定。余分なセメントを取ったら完了です。

「余分なセメント取りますね~」と言われたときは「セメント!?」とびっくりしたのですが、医療用のセメントだと思います。多分。セメントといえば道路用しか知らなかったので衝撃でした...。

設置自体は簡単に完了しましたが、気になるのは装着感と見た目。

リンガルアーチの画像を再度載せるとこんな感じ。見てわかるように、舌側に着く装置です(リンガル=舌)。

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土台としている奥歯も普通に歯を見せて笑っても見えないくらいの奥歯なので、特に見た目に変化はありません。まあ、今はマスク社会なのであまり関係ないかもですが...。

そして肝心(?)の装着感ですが、正直口の中に異物が入っている感はめちゃくちゃ感じます。ただ、痛みは全くなかったです。

土台としている奥歯部分は何も感じないのですが、アーチ部分(金属部分)がすごい違和感!

硬口蓋(下記参照)部分に2本アーチがあるんですが、なんかいるな!!という感覚がすごく強い。これはつけて一ヵ月たった今でも多少感じます。徐々に慣れてはいるのですが、さすがに何も感じないということはありません。

さらに、特につけた日~2日後くらいまで、一時的に滑舌も低下しました。多分他人からしたら言うほど気にならないレベルではあるのですが、話してる本人からするとなんとなく話しにくい感じ。特に「き」が言いづらくて、「今日(きょう)」など、頻繁に使う単語が言いづらくて地味なストレスでした。

とはいえ人間の適応能力はすごくて、3日もすると普段通り話せるようになります。

滑舌は時間が解決してくれる問題だったのでヨシとして、問題は食事でした。基本的には普段通りの食事が問題なくできるのですが、食べたものによってはアーチ部分に絡まってしまって気になることも...。

ホウレン草の筋など、筋状の細長いものは絡まりやすかったです。これは慣れの問題とかではなくて、普通にたべていたら絡まってしまうので、運が悪いと思って諦めて、食後に歯ブラシ等で取ります。食べている間中口の中に何かが絡まっているのはすごく気になる!食べ方を工夫すればいいのかもしれませんが、食べるってすごく無意識でする行為なのでなかなか難しいですよね。

私の場合は定期的に葉物野菜が絡まりつつも、無事一ヵ月後を迎えました。リンガルアーチは痛みが出ない器具とはいえ、本当に全く痛くなかったので、本当に効果出てるの?と不安になるくらい快適でした。

次回

リンガルアーチをいれて一ヵ月。とうとう、ブラケットをつける日がやってきます。ブラケットとは歯列矯正をしてる人がつけてるあの銀色っぽい謎の器具のことですね。あの器具にワイヤーを通して歯並びを矯正をしていくことになります。

いよいよ本格的な歯列矯正生活の始まり!コンプレックスからお別れする初めの一歩が踏み出せると思うと嬉しいです。

ここまでスクロールありがとうございます。読んでいただけるだけでもとっっても嬉しいです。サポートはありがたく歯列矯正代に使わせていただきます。