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若い先生方へ(13)

 毎度お読みいただきありがとうございます。今回は学級経営の3編目です。投稿は全部で13編目です。いい具合に枝番をつければわかりやすいのでしょうが、全体構成は→若い先生方←こちらに載せています。
では、まいります。
13 掃除の躾け
掃除は遊びではない。いやでもやらせなければならないことであり、日本の文化。場を清める教育活動は日本の誇れるもの。掃除で快の気持ちになり掃除が好きになるのは一生の財産。手順を理解させ、無言で自分を磨くごとくさせるのが肝要。
 床を雑巾で拭くような行為は体罰であるとする国もあるようです。私が在外教育施設香港日本人学校に赴任した際も、掃除の時間はありましたが、他の現地校では専門の職員が掃除はやっていました。しかし、掃除は第二の天性の涵養に必要であると考えます。もっとも素手でトイレ掃除をさせる実践とは意を異にしていることは申し添えます。
14 トイレのスリッパはだれがそろえるのか
 偉い人がそろえる。プロ野球の菊池雄生投手は、その瞬間「神から試されている」と思うとのこと。教師は、透明の子どもが見ていると思いたい。そして陰徳を積みたい。
 誰にも喧伝するではなく、自分で心に決めて陰徳を積むことの意義は深いと考えます。例えばトイレのスリッパですが、揃っていると気持ちがいいですね。この気持ちよさを子どもたちに伝えたいものです。
15 トイレ
 休憩時間にトイレに行けない子どももいる。排便排尿は全てに優先させ、授業中であっても秘密のサインで行けるようにしてやりたい。トイレを我慢させるのは体罰である。
 先生方、授業開きで是非このことを決めてください。授業中にトイレに行けないので辛い思いをしている子どもたちを救ってください。また、授業はチャイムで終わり、トイレに行くことのできる時間を作ってください。いつも授業時間が伸びるのはプロの技ではないと思量します。
16 ほめ方としかり方
 人前でほめ、陰でしかる。これが鉄則。意地悪な人は反対をする。これではいじめになる。大人にこれをすると、だれもついてこない。
 勘違いしている校長や教員は多いもの。全体の前で個を詰問したり強い指導をしたりすることはプライドを傷つけるというよりハラスメントですよ。
17 優しくなれ
 およそ指導者は優しさが信条。優しく人情深い人と威厳があり厳しい人は両極ではない。陰陽持ち合わせて始めて華となる。しからず、諭す。しかったら、怒ってしまう。優しい人と甘い人は違うが、優しさで権威が落ちることはない。
 叱るのは簡単、また叱ることで先生方はボルテージが上がって余計なことまで言ってしまう。諭すのは力量がいります。子どもの腑に入るように諭すのが本当の指導です。
18 子どものプライド
 どんな小さな子どもでもプライドはある。そしてもたせたい。プライドに訴えて指導したい。
 前述したとおりです。プライドを傷つけると関係性まで崩壊させますよ。
19 行動基準
 担任が自から率先垂範し、子どもの行動基準となる。子どもは担任を信頼すると素直になる。
 やはり、自分ができることを子どもに求めるべきです。提出物を期限までに出すように要求するのであれば、ご自分もその行為を確実に行いましょう。「早しよし、遅し悪し、ちょうどよし危うし」肝に銘じたいものです。
20 宿題、家庭学習と自主勉強
 担任の授業の延長に宿題をおく。毎授業課題を設定すると家庭学習は身につくし、学習内容は深まる。欲が出た子どもは自主勉強に取り組む。ほめて強化することにより学習は定着し学力となる。
 必ず授業の終わりに意図的に課題を残して終わる。または別の視点での課題を出して終わる。そしてその課題を次の授業の導入に用いる。これは私が行っていたことです。お試しください。
 毎日行っている授業や指導、何でもそもそもが存在すると考えます。そもそもを考えずに事は存在しないでしょう。また、そもそもを深めることで真が見えてくるものです。
 お時間がまいりました。またお会いしましょう。73、88!

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