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若い先生方へ(10)

教員の常識について、私が若かった頃から指導を受けてきたことでメモに残したものを脈絡もなく書き綴りましたが、この編はこれで終わりです。
20 逃げては通れない
 学校評価、教職員評価、授業評価から目をそむけてはならない。形式的  に行わず実をとりたい。資質向上の糧としたい。
 校長としての学校評価は学校経営すべての部面において、その向上に向けて行うもので真剣に取り組んでいました。しかし、教員生活の途中から始まった教職員評価は、達成目標を考えること自体面倒で、「要するに教科指導や生徒指導をそつなくこなせばいいんでしょう」とか思っていました。しかも自己評価と校長が行う評価が食い違っているし、どこを評価しているのかとも思っていました。高評価を得ても給与は変わらないし、不思議な評価だと思っていました。しかし、積読中であった「人生二度なし」の本だったか、ふと読み込んでいくと、漫然と生きていてはいけないことを教えられ、日々変わっていくために目標を持とうと考えました。では自分の現時の目標は何かと突き詰めていくと、教職員評価を緻密に行い教職員面談を有効に使えばよいと気づいたのです。またメタ認知は難しいので、他が自分をどう見ているのかを受け入れなければならないことを認識しました。爾後前年踏襲の評価シートではなく、熟慮したシートを作って自分の向上の則にしました。また、授業ごとに行う授業評価も、いい加減にやっていたことに恥ずかしく思ううようになり、少しずつ改善していきました。もっと早く自己に警策を入れればよかったと今ながら後悔しています。
21 言わずもがな
○飲酒運転根絶
・宴席に車で行かない。仮眠後に運転しない。翌朝のさまし運転をしない。
○体罰禁止
・手を出して熱く指導しても子どもは全く変わらない。
・教師は自分の叱責で高揚し自分が熱くなっていく。
・手を出すような部活動指導の場はない。桑田さんのメッセージ参照
・一人だけで、子どもを閉じた部屋に入れて指導をしない。
○セクハラ防止
・相手が不愉快になるのは全てセクハラであることを肝に銘じたい。
○身辺清潔
・校納金や部活動での集金に手を出すな。自分の財布で立て替えない。
・ロッカーは物置ではない。
○公私分別
・校務分掌上の文書は私物ではない。読んだらすぐに共有ファイルに綴じる。持ち出し厳重注意USBスティック。
・机上整理から全てが始まる。
・学校の消耗品を私物化しない。
 懲戒免職になると、免許剥奪のうえ生涯賃金2億の損、家庭崩壊、さらに教員免許状を失った者の次の就職先は絶望的です。特段高潔になろうと思わなくても、これをやったら懲戒処分になると自分をコントロールしてください。私は、何とか定年まで処分無しでたどり着きました。。
 さて、続いてお読みいただけるなら、教師の技「学級経営」について数編に分けて投稿します。お楽しみにどうぞ。

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