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金木犀や薔薇。
花に限らず木や草の香り。

道を歩いているとき、植物の近くを通ると、ふと香ってきませんか?
植物は時として魅力的な香りで私たちを惹きつけます 。
 
植物の香りは、種子の生き残りをかけて創り出してきた成分を含む芳香物質です。
植物中にある有効成分を抽出したものを精油(エッセンシャルオイル)と呼びます。

精油は、植物によって生育環境が違うことで植物にとって必要な力が変わるため、 精油成分も変化していきます。

例えば、熱帯に育つ植物と極寒の土地に育つ植物は、種も違えば直面する危機も違ってきます。


高温多湿の環境では 多くの微生物が存在し、生き延びるためには 感染を阻止しなくてはなりません。 
虫や感染などから身を守るため、インドネシアなどに育つスパイス類、 クローブ、ジンジャー、ブラックペッパー などは強い抗感染作用を持つ成分を作り出します。 

寒帯地方に多くみられる、スギ、ヒノキ、マツ、モミなどの針葉樹は、水分を蒸発しないように油分を多く含み、寒さに抵抗します。
このように、針葉樹たちは寒さというストレスな状態でも元気に生きていけるように、体内で作り出すことができます。

★ここから先はもっと踏み込んで、精油の正体、活用方法を見ていきましょう。★


植物は光合成により 精油を作り出します 。

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